chapter42 子竜たちの戸惑い
side:ヴァリアス
「こんなものか」
そう呟き、ドロップアイテムを回収するため地上へと降下する。
その時――アナウンスが流れた。
〖このエリアはクリアしました。次のエリアへ進んでください〗
私はそれを意に介さず、ドロップへと視線を向ける。
兎から出たものは――角、肉、皮。
「……多いな」
回収が面倒だと判断し、魔法で処理しようとした、その時。
子竜たちの姿がないことに気づいた。
視線を巡らせると、上空でホバリングしているのが見える。
「何してるの? おいで」
呼びかけると、子竜たちは慌てた様子で降りてきた。
「キュイ?」
「キュイイイ!」
「キューイ?」
私の周囲をくるくると回りながら、何かを訴えるように鳴いている。
先ほどの光景が理解できていないのだろう。
この子たちはまだ生まれたばかりだと、ブラックドラゴンも言っていた。
――仕方がないか。
そう結論づけ、魔法を発動させる。
「《ウェーブコレスト》」
“光の波”が広がり、ドロップアイテムを呑み込んでいく。
「「「キュイ!?」」」
子竜たちが驚く中、私は気にせず作業を続けた。
やがてすべてを回収し終える。
「よし、行くか」
そう言って歩き出す。
子竜たちは困惑しながらも、あとに続いた。
読んでくれた方ありがとうございます
誤字、脱字などの不自然な文章があれば、指摘お願いします
他の作品も読んでくれたら、嬉しいです
面白いと感じたら、評価やブックマークお願いします




