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世界が滅びかけたので竜は旅に出る  作者: 火川蓮
第六章

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chapter42 子竜たちの戸惑い

side:ヴァリアス


「こんなものか」


そう呟き、ドロップアイテムを回収するため地上へと降下する。

その時――アナウンスが流れた。


〖このエリアはクリアしました。次のエリアへ進んでください〗


私はそれを意に介さず、ドロップへと視線を向ける。

兎から出たものは――角、肉、皮。


「……多いな」


回収が面倒だと判断し、魔法で処理しようとした、その時。

子竜たちの姿がないことに気づいた。

視線を巡らせると、上空でホバリングしているのが見える。

「何してるの? おいで」


呼びかけると、子竜たちは慌てた様子で降りてきた。


「キュイ?」


「キュイイイ!」


「キューイ?」


私の周囲をくるくると回りながら、何かを訴えるように鳴いている。

先ほどの光景が理解できていないのだろう。

この子たちはまだ生まれたばかりだと、ブラックドラゴンも言っていた。

――仕方がないか。

そう結論づけ、魔法を発動させる。


「《ウェーブコレスト》」


“光の波”が広がり、ドロップアイテムを呑み込んでいく。


「「「キュイ!?」」」

子竜たちが驚く中、私は気にせず作業を続けた。

やがてすべてを回収し終える。


「よし、行くか」


そう言って歩き出す。

子竜たちは困惑しながらも、あとに続いた。

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