chapter37 迷宮攻略pt.3~コボルトの群れ殲滅~
※複数視点です
side:ヴァリアス
子竜たちと共に、コボルトを倒し続けた。
時間が経つにつれ、子竜たちの攻撃は目に見えて良くなっていく。
迷宮が常に変化し続けている影響か、地形が動く。
地面がせり上がり、空中にいる私たちへと迫る。
それにより、コボルトたちの攻撃が届くようになっていた。
それでも、私たちは攻撃を止めない。
避け、撃ち、また避ける。
気が付けば、このエリアに入った時よりも、コボルトの数は明らかに減っていた。
子竜たちは恐怖を押し込み、確実に敵を仕留めていく。
翼が重い。呼吸も荒い。
それでも――戦いからどれほどの時間が経っただろうか。
ようやく、コボルトたちを殲滅することができた。
それを機に、迷宮が元の形へと戻っていく。
せり上がっていた地面が沈み、歪んでいた空間が整う。
そして、視界に広がったのは――
コボルトのドロップアイテムで埋め尽くされた地面だった。
「どんだけいたんだよ……」
思わず、私は呟いた。
■ ■ ■
Side:迷宮の管理者
「クソ……!! あれほどのコボルトを殲滅するとは……」
モニター越しに戦いを見ていたワタシは、苦々しく吐き捨てた。
「流石はドラゴン、と言ったところか」
あのドラゴンたちがエリアに侵入した時、用意していたのは三百体。
だが、それだけでは足りなかった。
次々と倒されていくのを見て、ワタシはそのエリアに存在する魔力を注ぎ込み、コボルトを増やし続けた。
一番多い時で――千二百体は超えていたはずだ。
数で押し潰す。
それが最も単純で、確実な手段だった。
だが――通じなかった。
「……数ですら、押し切れんか」
あれは、もはや雑魚では止められない。
圧倒的な強者――そう認めざるを得ない。
それでも、ワタシは視線を逸らさない。
「いや、まだだ」
小さく呟く。
「あいつらは、まだ“第一階層”すら突破していない。焦る必要はない」
そう言い聞かせるように呟きながら、ワタシは次のエリアの準備に取り掛かった。
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