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世界が滅びかけたので竜は旅に出る  作者: 火川蓮
第六章

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chapter37 迷宮攻略pt.3~コボルトの群れ殲滅~

※複数視点です

side:ヴァリアス


子竜たちと共に、コボルトを倒し続けた。

時間が経つにつれ、子竜たちの攻撃は目に見えて良くなっていく。

迷宮が常に変化し続けている影響か、地形が動く。

地面がせり上がり、空中にいる私たちへと迫る。

それにより、コボルトたちの攻撃が届くようになっていた。


それでも、私たちは攻撃を止めない。

避け、撃ち、また避ける。

気が付けば、このエリアに入った時よりも、コボルトの数は明らかに減っていた。


子竜たちは恐怖を押し込み、確実に敵を仕留めていく。

翼が重い。呼吸も荒い。

それでも――戦いからどれほどの時間が経っただろうか。


ようやく、コボルトたちを殲滅することができた。

それを機に、迷宮が元の形へと戻っていく。

せり上がっていた地面が沈み、歪んでいた空間が整う。

そして、視界に広がったのは――

コボルトのドロップアイテムで埋め尽くされた地面だった。


「どんだけいたんだよ……」


思わず、私は呟いた。


■ ■ ■


Side:迷宮の管理者


「クソ……!! あれほどのコボルトを殲滅するとは……」


モニター越しに戦いを見ていたワタシは、苦々しく吐き捨てた。


「流石はドラゴン、と言ったところか」


あのドラゴンたちがエリアに侵入した時、用意していたのは三百体。

だが、それだけでは足りなかった。

次々と倒されていくのを見て、ワタシはそのエリアに存在する魔力を注ぎ込み、コボルトを増やし続けた。


一番多い時で――千二百体は超えていたはずだ。

数で押し潰す。

それが最も単純で、確実な手段だった。

だが――通じなかった。


「……数ですら、押し切れんか」


あれは、もはや雑魚では止められない。

圧倒的な強者――そう認めざるを得ない。

それでも、ワタシは視線を逸らさない。

「いや、まだだ」


小さく呟く。


「あいつらは、まだ“第一階層”すら突破していない。焦る必要はない」


そう言い聞かせるように呟きながら、ワタシは次のエリアの準備に取り掛かった。

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