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転生竜は冒険する  作者: 睦月
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とりあえずノックして、返事を待たずにドアを開ける。


「やぁ、待っていたよ」

「………ギルドマスター、先程のクエストは」

「まぁ座って話そうじゃないか」


相変わらず感情の読めない笑顔で紅茶を飲んでいるギルドマスターに、溜息をつきながらソファに座った。


「まさか3時間で終わらせるとは思っていなかったよ」

「やっぱりあれは無茶振りだったんですか……」

「ちょっと試しに出来るかなーってね」


こ、この野郎!


「とりあえずお昼でもどう?」


ヴィー様お手製だというサンドイッチを頂きました。美味しかったです。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「じゃあまず魔法について説明するよ」


そう言って1冊の本を差し出してきたので、その本を受け取る。


「この世界には、"マナ"と呼ばれる物質が存在している。魔法を使うときは、自身の魔力と大気中に存在するマナを取り込んで使う。マナは8つの属性に分かれていて、取り込めるマナは限られる。8つ取り込める人もいれば、1つしか取り込めない人もいる。判別の仕方は、各街の教会で、10歳になったら必ず儀式を受けさせられる。そこで判別出来る。市民でも、4属性以上取り込める者は無料で学院に通う事ができるんだよ。」


マナを、取り込む。

そして自身の魔力と混ぜあわせて魔法を撃てるのか。

ってことは、自身の魔力は、属性がついてないただの魔力なのか。

様々な属性のマナを取り込んで初めて、属性魔法を放てるのか。


「人の中には、マナをその目に映す事が出来る人もいる。主に教会の神父がそうだ。ちなみに私は見れないよ」


目に魔力を集めて、世界を見ればいい。


ギルドマスターはそう言った。試してみろ、と言外に言っているんだろう。


俺は目を閉じて目に魔力を集める。

そうして目を開けると、


「………おぉ、これはすごい」


8色の光の細やかな煌めきが、空中に舞っている。

カラフルなダイヤモンドダスト、のような感じ。

少し、目に痛いな。綺麗だけど。


「おや、見れたかい?」

魔力感知で俺の魔力を感知していたであろうギルドマスターが、笑顔で問いかける。

「まぁ、見れましたけど、結構目に痛いです。綺麗ですけど」

「ふむ、羨ましいね。その景色は、魔法使いなら見てみたい景色なんだよ」


ふむ、見せること、できるかな


『アナタが加護を与えた人間とは、魔力のラインが繋がっています。相手の目を閉じさせて、視界を共有すれば見せられますよ』


ひょっ!!?!

まじかよ。すごいなそれ。


「……ギルドマスター、目を閉じてください。そして何があっても開かないで下さいね」

「……わかったよ」


ギルドマスターが目を閉じたのを確認して、目を閉じて魔力を集める。


繋がっている魔力のラインを意識して、視界の共有をイメージする。


そして、目を開ける。


「!!!!!!」


ギルドマスターが、息を呑んだ。

今俺が見ている世界を、ギルドマスターに見せることが出来たようだ。


「………すごい」


でも目が疲れてきたので、共有終了します。


「………君と居ると夢が叶ってしまうね」

「そこは喜べばいいと思いますよ」


ギルドマスターは苦笑して、俺に数冊本を渡した。

なになに、古代魔法の使い方、上級魔法の使い方、結界術をマスターしよう………ってこれなんじゃ!?!!


「ギルドマスター、これは」

「君は竜帝だから、魔法には精通していないとね?だからこの1ヶ月で、マスターしようか」


ギルドマスターの背後に、悪魔が見えました。笑顔なのに、なんか黒いオーラが出てます。


「は、はい」

「よろしい。では、訓練場へと行こうか」




俺は遠い目をしながら、ギルドマスターの後を着いて行った。

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