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アイちゃんのナビに従って生い茂る森の中を歩く。
「おっ何だこの実は」
『ラナの実です。毒はありません。食べれます』
リンゴ飴に使われるような小さい林檎みたいな実。真っ赤で美味しそう。
「いただきます」
あっま。すごくみずみずしいよこれ。
今ならリンゴ飴の林檎好きになれそうなほど美味しいよこれ。
………非常食で持ち歩きたいな。
アイちゃん、アイテムボックスみたいなのあるのか???
『ありますよ』
あるんかい。
『聞かれなかったので伝えませんでした。申し訳ありません』
「いやこちらこそな。どうやって使うんだ?」
『頭の中でアイテムボックスと思い浮かべて下さい』
アイテムボックス〜
目の前にブラックホールみたいなのが出てきました。
おお、これがアイテムボックスか。
『入っているものが知りたい時にはリストと思い浮かべて下さい。ですがまだ空です』
ふむふむそんな感じなのね。
俺は次々とラナの実をアイテムボックスに入れていく。
「やっぱりよくあるみたいに入れた瞬間に時が止まったりしてる?」
『はい、しています。生きているモノは入りませんが死んでいるなら入れることができます』
ふむ、よくあるアイテムボックスやな。
「容量とかは?」
『アナタのは少し特殊なので無制限です。一般のアイテムボックスは魔力量によりますが、ほとんどの人間は1000が現界です』
「ここでもチートか。いや、転生特典か?」
なんにせよ便利すぎるな。
すごい甘やかされてるというかなんというか。
助けてもらってるだけありがたいな。うん。
いたれりつくせりに感謝します。
ある程度ラナの実をアイテムボックスに入れて、再び歩き始めると、一際変わった木が目に入った。
一番日に当たって、輝いているように見える。
「この木は………」
『エルリアの木ですね。このような所に根付いてるとは珍しいですね』
エルリアの木。別名破魔の木。
葉は魔を弾き、実は病を治すと言われる珍しい木らしい。
え、目の前にあるよ。
………少しくらいもらってもいいかな??
いいよね!
葉を15枚、実を5個取らせてもらった。
『葉と実は貴重なので、何かあった時の為に取っておいたほうがいいです。交渉材料にもなります』
おお、そんなにすごいものなのか。
俺は丁寧にアイテムボックスに入れた。
出口に辿り着くまでに、ちょいちょい貴重な実や花があったりしたので、それも少し取らせてもらった。
いつか役に立つ時が来るだろう。
「…………おお」
森を抜けると、草原だった。
一本道があるだけで、見渡す限り草原しかなかった。
最南端といってもなんもねぇな!
「ここから近い街までどれくらいだ?」
『歩いて5日程です』
ふむ、景色を楽しみながらゆっくり行こうか。




