崩壊の始まり
はじめまして、またはいつも読んでくださってありがとうございます!
この物語は、世界を創造した四体のドラゴン――俊、炎真、岩斗、凰輝の物語です。
平和な世界を作り上げた彼らの前に現れたのは、本来いるはずのない存在たち。そして、その裏で動く謎の敵。
これは、時空を超えた壮大な戦いの始まりです。
最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです!
遥か昔。
この世界はまだ、何も存在しない「虚無」だった。
その中心に、神は現れた。
そして神は、四体のドラゴンを生み出した。
氷を司る俊。
溶岩を操る炎真。
岩を築く岩斗。
風を駆ける凰輝。
彼らは神の意思に従い、数多の世界を創造してきた。
そして、世界と世界を繋ぐ唯一の通路——「時空の門」が存在していた。
新世界への命令
「みんな集まれ」
俊は他の三人より少し早く反応して、神の前に飛んでいった。
「どうしたんですか、神様?」
「また世界でも作るんですか?」炎真が続けた。
「ああ、そうだ。今度は——至って普通の世界だ」
俊は一瞬、目を細めた。
(普通の世界……? それが逆に、一番難しいかもしれないな)
「なるほど……わかりました!僕がしっかりリードします!」
俊が自信たっぷりに言うと、他の三人も頷いた。
「それでは行ってきます!」
時空の門が開かれ、四体のドラゴンは光の渦の中へと飛び込んだ。
無の世界
着いた先は、果てしない「無」だった。
「ここか……」俊が周囲を見回しながら呟いた。
「結構広いね!」凰輝が楽しそうに言った。
「じゃあオレと炎真で地面作っとくぜ!」岩斗が腕をまくった。
「OK、よろしく!」
俊は冷静に状況を整理しながら言った。
「凰輝、僕と一緒に生物の設計をしよう。バランスが大事だからね」
「いいね!」
世界創造が、始まった。
世界の誕生
炎真が溶岩を放ち、巨大な核を生み出した。
岩斗が大陸を築き、凰輝が風を呼び、俊が氷を展開して水を生み出す。
俊は特に集中していた。
(水の循環……温度差……生態系のバランス……全部、僕が調整しないと)
やがて草原が広がり、森が生まれ、川が流れ、人間たちが村を作り始めた。
「よし!完成だ!」
俊は満足そうに微笑んだ。
この世界は、かなり上手くいった。
誰もが平和に暮らしている——少なくとも、そう思っていた。
だが、それは「始まり」に過ぎなかった。
侵略の夜
ある夜、俊と炎真が見張りをしていた。
地面が不気味に揺れた瞬間、黒ずんだ腕が土を突き破ってきた。ゾンビと骸骨の群れだ。
「なんで?他の世界の生物なのに!」
「とりあえず倒そうぜ」炎真が冷静に言う。
俊は即座に反応した。「クリスタルケージ!」
氷の檻が敵を囲う。炎真も「マグマブラスト!」と地面から溶岩を噴き上げた。
しかし——敵はびくともしない。
何発打っても、まるで効いていない。
「……なんでだ?」俊の表情が初めて強張った。
「僕たちの攻撃をここまで耐えるなんて……おかしい」
炎真も珍しく真剣な顔になった。
「一旦戻ろう。みんなに話すぞ」
報告と翌夜
「みんな聞いて! 地球にゾンビと骸骨が出てきたんだ! しかも僕たちの攻撃を何発も耐えてた!」
俊が興奮気味に説明すると、岩斗が目を丸くした。
凰輝は黙って頷いた。
翌夜は岩斗と凰輝が見張りに行ったが、俊は気になって仕方なかった。
(僕の氷が通用しないなんて……絶対に何か裏がある)
そしてその夜、巨大なゾンビが現れ、村に被害が出たという報告が来た。
黒い宝石
「俊、炎真! やっぱり出てきたぞ!ゾンビデカかった!」
四体で集まって話し合った。
俊が腕を組んで言った。
「このままじゃ村が危ない。犯人がいるはずだ……僕が絶対に見つけ出してやる」
「まず手がかりを探そう」凰輝が提案した。
現場に戻ると、地面に黒い宝石のような物体が浮かんでいた。
岩斗が手を伸ばした瞬間、宝石はすっと逃げて空へ消えた。
「追え!」
みんな一斉に飛び出した。
洞窟の奥へ
宝石を追って山の洞窟へ。
暗い道を進み、広い空間に出た瞬間——
そこにいたのは、全身が骨でできた巨大な骸骨だった。
黒いオーラをまとった、圧倒的な存在感。
俊は一歩前に出て、鋭く睨みつけた。
「お前が犯人か! ぼくにはなんでもお見通しだからな!」
「村にアンデッドを召喚したのはお前か!」炎真が怒鳴る。
骸骨は低く笑った。
「ハハハ……バレたか。なら終わりだ」
戦闘、そして呪い
「総攻撃だ!」俊が号令をかけた。
「アイスランス!」
「ラヴァウェーブ!」
「ストームゲイル!」
「アースレクイエム!」
四つの攻撃が同時に炸裂した。
しかし煙が晴れた時、骸骨は無傷で立っていた。
「くそっ……!」俊が歯を食いしばった。
(僕の氷も……炎真の溶岩も……全く通用しないなんて……!)
何度攻撃しても効果はない。
逆に反撃を食らい、四体の体力が削られていく。
骸骨が両手を広げた。
「死ぬがいい——終末の呪いで!」
黒い光が爆発した。
視界が歪み、音が消え、体の中から力が引きずり出されるような感覚。
俊は必死に抵抗した。
(まだ……終われない……! この世界を……みんなを……守らないと……!)
次の瞬間——
四体のドラゴンは、闇の中へと消えた。
第1話を読んでいただき、ありがとうございました!
今回は物語の始まりとして、四体のドラゴンや世界の成り立ち、そして謎の骸骨との戦いを描きました。
最後にドラゴンたちは「終末の呪い」を受け、闇の中へ消えてしまいました。彼らはどうなったのか――。
第2話からは物語が大きく動き始めます。
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それでは、次回もよろしくお願いします!




