第三話 さらば異世界
さらば
「すっかり暗くなっちまった」
空飛ぶ車で、はしゃぎすぎた。
「宿、宿。ヤドはないか~? おっアレ、宿っぽい!」
《Yado》
「まんまやないかい」
まぁ~宿って書いてるし、ここで泊まるか。
「すいません」
「こんな時間に・・・ああ、転生か。ゴールド二十枚です」
今、めんどくさがらなかった? 気のせい?
「まいど~コレ鍵です。二階です。階段登ってすぐの部屋です。じゃ」
冷たい気がするけど、いっか!
「結構いい部屋じゃん」
ふかふかベッドに、テレビまであるし・・・
「テレビ! 何で、テレビ!」
いやいやいや、落ち着け。空飛ぶ車があるんだ、テレビがあってもおかしくはない。
「風呂あるし、入るか」
「ふぅ~あったまった~ベッドに入るか~」
・・・なんつうか、もう終わるのか。早かったな~まぁそりゃそうなんだけどさ。一日だけだし。名残惜しいちゃ惜しいけど・・・
「アッ」
「時間通り来ましたね」
「ウッス」
《転生または、転移スポット》 に帰ってきた。
「では、始め・・・手に持ってるのは?」
ん? ああ、これは。
「ラノベ、みたいなモンです」
あのあと、紙とペンを買い、書いた。
「お土産ですか?」
「そんなモンっすね」
「では、さようなら」
「さようなら」
こうして、俺の異世界転生は幕を閉じた。
お~わり!






