46話 裸馬に乗った人
神崎歴1634年3月15日。
春の兆しが感じるころ、サハラ王国の”アクアの都”にあるゲートに馬に乗った人が20人潜ってきた。
鞍も鐙もない裸馬にまたがって。
弓を持っている。そして、何か叫んで、こちらに討ってきた。
「あれは、レベル2の野蛮人みたいだ。 どうしよう?」俺は困惑した。
どうのように接したらよいのか皆目想像できない。
こういう場合は、この世界(レベル3)のシン王子に頼もう。
いつもの通り、土塁の前にテーブルと椅子を用意した。
そして、シン王子が
「よく聞け! わしは、この国の王子である。 我が下に膝を折るならば、ここにまいれ!」と。
彼らは、しばらく馬を降りて相談していた。
数分過ぎて、一番体格の大きい男が馬に乗り、テーブル寸前までやってきた。
そして、剣をシン王子に向けたのである。
「よっしゃーっ。その挑戦 受けてやろう!」と言って、シン王子が立ち上がった。
まあ、勝負は圧倒的にシン王子が押して、圧勝したけどね。
挑戦者は、土の上にのびていた。
結局、大口を叩いたものの、かなわぬ相手と認識したようだ。
しかし、膝を折るのはいやだったようだ。
”人を従わすのはOKだが、自分が屈するのはいやだ”、なんだろうね。
踵を返すと、仲間と共に森の中に消えていった。
「どうする? ほっとく?」
「むやみに刈り取るのも、いやなものだ。 勝手に去ってくれて良かった?」
「まあ、監視対象として、上空からモニタリングしますわ。」とアイリス。
勝手なやつらだった。
その後、サハラ王国の西の果てに、定住したようだ。




