表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
交響詩 魔女と魔王  作者: 藤村 次郎
PR
21/64

20話 魔女の星の課題

 ここは、魔女の家の居間


「さて、これからの課題リストを上げてみましたわ。」とアイリス。

1、孤児が多い。子供の1割に達する。

2、寡婦が多い。ダンジョンや戦争で男の減少が著しい。

3、悲観度が幸福度を上回っている。

4、魔物が増えている。

5、異世界からのゲートが活性化している。

6、魔素の太陽が6年後をピークに徐々に活発化する。


 「その他に、小さいものが沢山ありますわ。王や町の有力者への要請も行っていますが、今一つ効果が上がらないのが、歯がゆいところですわ。」

「で、勇者とお母さんを交えてこれから対策を議論したいのですわ。」


 まず、子供たちに十分な衣食住を与えることが、最優先事項となった。

「私ね。子供版のダンジョンを作りたいな。そこで毎日の糧を手に入れたり、勉強ができたり、手に職をつけたりできたらいいなって。どうかな?」

「身体も鍛えられるし。でも先生は必要だね。」と俺。

「ある程度の知識や技能を持たせた、ホムンクルスを用意できると思うわ。」

「シン。何かコメントないかな?」

「少々の怪我や、争いは避けられないだろうし、強い子を育てる仕組みも必要だ。もちろん。」とシン。

さすが、脳筋なシン王子。


 ということで、おおまかには。

 1、クエストが達成されれば、食べ物或いはそれ相当の景品を出す。

 2、少々の怪我や、争いは許容する。

 3、大人になっても食べて行ける技能や知識を身に着ける。

まあ、この3点は織り込みたいね。

各自イメージをまとめて、次回に持ち寄ることとした。


 さて、時がたつのも早いもので、10日が経って、イメージのすり合わせが始まった。

まず、名前は”プチダンジョン”ってことになった。


 12歳の夏。


俺と、アイリス、ジジ、ダニス、バニラ、ユーリィとフローラの7人がフローラの家に集まった。

今日は、プチダンジョンの設計会議だ。

まず、ユーリィが大人たちが利用している、ダンジョンの概要を説明した。


 現有のダンジョンは、この星を創生するときに作られた。目的はもちろん、魔物の討伐による鍛錬と、獲得できる資材や食料、宝箱から出るレアアイテムの取得である。ダンジョンがあるところには町が出来て発展している。そしてダンジョンは、大まかに次の機能を持っている。

 1、成長型であって、時間が経つほどに深く、強くなって攻略が難しくなる。

 2、最大深度は50階で、魔物の最大HPは5000である。

 3、魔物は地上に存在する獣や虫、植物などをベースに作られており、様々である。

 4、ダンジョン内の死は、死を意味する。復活はない。

 5、リターンの種を使うと、ダンジョンの入り口に転移できる。

 6、レベルに応じて、次の階のドアが開く。(レベル+1のドアが開くこともある。)

 7、5の倍数の階には休憩所がある。

 

さて、プチダンジョンは、子供が対象ということで、次のように機能が練られた。

 1、成長はしない。

 2、最大深度は10階で、魔物の最大HPは500である。

 3、魔物は地上に存在する獣や虫、植物などをベースに作られており、様々である。

   血は出ない。魔物はHPがゼロになったら光となって消える。

 4、ダンジョン内では死なない。HPがゼロになったら入り口に転送される。

   途中で獲得したものは失う。

 5、リターンの種を使うと、ダンジョンの入り口に転移できる。

 6、レベルに応じて、次の階のドアが開く。(レベル+1のドアが開くこともある。)

 7、各階には、休憩所やお店や遊具などがある。

 8、毎年、4月10日には、妖精のパレードがある。


まあ、こんなところかな。

「さて、このような仕組みで、如何?」とフローラ。

「パレードはいいなあ。 早く見たいーー。」とバニラ。

「魔物は親しみやすい形にしてはどうかな?」

「いやー。それじゃ遊びだよ。」

「うん。遊びで良いんだよ。5歳ぐらいから入場許可にしたいね。」

「読み書きや足し算などの勉強もできるようにしたいね。」

「1日の、景品や収穫は、一人潜ったら、2日分程度獲得できるようにしよう。多くても困るわけはないが楽するのは良くないと思う。」

「パレードは、バニラ中心でジジとサクヤでイメージを練ってくれるかしら。」とアイリス。


10日ぐらいかかって、やっとプチダンジョンの構図が完成した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ