97/97
メモリーイズロスト
「よし、これで全員に伝え終わったかな。」
大井照が呟く。
(なんのことだか分からんが、ついでにユウラギに報告しておくか。)
学園内を誰にも気づかれないように移動する。
........といっても今学校にいる者など限られているのだが。
人気のなさそうな図書館で端末を取り出す。
正確に言えば、作り出す。
『異能力創造』
自分が知覚で来ているものを作り出すことができる。
規模は決まっているが、それでも便利な能力である。
「実際に存在しないものも作れるからな。」
独り言を呟いた後に電話をかける。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
照からメールが来る。
(これで最後!全員に伝え終わったよ。)
俺は画面上に入力しながら、目の前の神社の鳥居に一礼してから足を踏み入れる。
手水舎で両手や口を洗った後に賽銭箱の前に立つ。
二拝二拍手一拝。
「玄武いるか」
俺が問うと何も答えずに御扉が開く。




