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イノウモノガタリ  作者: A.S
二年生編
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89/91

ヤンキー

「そこのお兄さん〜」

男が話しかけてくる。

男の服装は黒いパーカーを深く被り、顔は見えない。

夏の季節外れの服装。

そもそも、ここはビーチなのだから、

場違いと言っても合っているだろう。

「あ゛ぁ...お前誰だよ?」

「僕が誰かなんてどうでもいいじゃないですか。

......そ・れ・よ・り・も。あそこの女の子が呼んでましたよぉ〜。もちろん赤面でね!」

パーカーを被った男は、「あっち」と言いながら、指を指す。

その先には、銀髪の......はっきり言って

”ド”が付くレベルでタイプの少女がいた。

背格好的に高校生だろうか?

「ありがとな......アンちゃん」

ーーーーーーーーーーーーー

「よっ!明護」「えっ....誰?」

男は、「忘れとるんかい?」と言いながら、

「獲物見~っけ 黒髪かぁ」俺を見ながら男は笑いながら言う。

そこで、思い出す。

去年の海での出来事と、入学式の出来事を。

「子育て島!」「児島じゃぼけ」

「そうとも言うよね」「いや、そうしか言わんわ!」

「そういえば、お前の彼女、なんかヤンキーぽい奴に話しかけられとったけど、

 そのヤンキー知り合いか?」

「彼女.......玲のことか。」

ふん、と鼻で笑う。

「いや、あいつは俺の彼女じゃ...ないよな?」

「知るか。ってか速く行かへんとあかんとちゃうんか?」

「そうだった。ありがとなっ!」と伝えて、焼きそばを置いていく。

「おうよ、頑張れよっ!」と言いながら、すでに容器を開けている。

ーーーーーーーーーーーー

「離してください。」

「何言ってんだ嬢ちゃん。自分から誘っておいてそれはないだろ〜」

男が腕をしっかりと掴んでいる。

確かに、髪を染めていてヤンキーって感じはする。

即座に俺が間に入る。

「大丈夫か?玲」「は、はい。」

「おい、邪魔すんなよっ」また強引に玲の手を掴もうとしてくる。

「刑法第三十六条.......」「なに言ってんだよ。アンちゃん?」

「急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛するため、

 やむを得ずにした行為は、罰しない。」

男の顔は、青ざめていく。

続けて、と間を取り

「第二百十三条 現行犯人は、何人でも、逮捕状なくしてこれを逮捕することができる。」

「なに出鱈目なこと言ってるんだ?俺は、この子が誘ってるって言ってるから来ただけで.......」

「生憎と、俺は警察(こっち側)なんでね。

 まだ卵の段階だけど。だから俺の言ってる刑法は間違ってない。」

「それに、法律は知らなかっただけじゃ済まないんだぜ。」と告げるので合った。

体調悪いです。

部活の土日の応援で喉がめっちゃ痛い。

まじで、声も枯れに枯れてるし。


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