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イノウモノガタリ  作者: A.S
一年生編
62/73

ハロウィン

はぁっとバスの中でため息を吐く。

(なんで、渋谷ハロウィンみたいな人が多いところ行かなきゃならんのだよ。照くん)

と思いつつ、首謀者の照を見る。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

数時間前

「今日は、ハロウィンだよ。」「だ、か、ら、...なんだよ?」

「渋谷...行きましょ!」玲がテンション高く言う。

「今日はその立ち回りなんですね。んなことより俺は行かねーぞ」

「君が行くというまで僕は、叫ぶのをやめない。」

「勝手にしろ。」「じゃあ勝手にしますわ。」と玲と照が、大きく息を吸って

「「明護要くんは、ハロウィンに行ってくれない薄情なやつです」」とすげぇ大きな声で叫ぶ。

すると、「そりゃ最低なんdaze⭐️〜〜〜」や「おにぃちゃん♡ってそんな人だったんだ」

とやまびこみたく返ってくる。

「うだぁぁぁぁ...るっせえな、そうかよ行きゃあいんだな。行きゃあ。」

なぜこれほどに俺がキレているかというと、このやりとりを貴重な休日にやってるのと、

このやりとりが27回目だからである。

「さっすが!」と照が言う。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ってなわけで、バスを乗り継ぎながら、絶賛新宿に向かっている最中なのだが...

「つーか、仮装なんか俺持ってきてねぇぞ」照に聞くと

「それはですね。私が持ってきてますわ」と玲が答える。

「用意いいな」「そりゃ誘った側だもん」「玲...なんの仮装?」

「魔王ですわ」「いや笑顔で、魔王ですわじゃないのよ。」

そんな雑談をしていると、新宿の一つ前のバス停に着く。

「ここで降りよう!新宿まで行っちゃうと混むし」「だな」「ですわ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

衣装を着替え終え、徒歩で新宿に向かう。

(照は、....なんだろう。わからん聞くか)「それ、なんの衣装?」

「ふふふふ...これはね、シャーロック・ホームズのコスプレさ」

「ごめん。知らん」「あのシャーロック・ホームズだよ!海外の推理小説の主人公」

「私も、洋書はあまり読みませんので」と玲が答える。

「で、なんで君らは神主と巫女のコスプレなのさ?」と照が聞くが

「しらねぇよ。渡されただけだし。ってかこれ本物だと思う。」

「そうですわ。これコスプレの衣装じゃなくて、本物ですわよ。」

「なんで持ってるんだよ」と俺がツッコむ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

数分さらに歩くと、新宿と看板が見える。だが、人っこ一人居ない。

「新宿ついたぜ。でもよ照、お前が言ってた人数いないし、道でも間違えたんじゃ...」

と言い終える途中で違和感に気づく。

(渋谷ハロウィンってやつじゃなくても夕方の五時ぐらいに渋谷に誰もいないことなんてあり得るのか)

「照なんか変だぞ...」と後ろを見ると、照と玲がいない。「oh...まじか」

ハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィン

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