A.明護要の場合
「どうした?本気でやれよ明護」(俺が空飛べないこと知ってるくせに)と心の中で呟く。
(にしてもおかしい...さっきから変に移動している。)
「わかるか、空を飛べないお前は”絶望”の二文字しかないんだよ」
「ごちゃごちゃうるせぇ」片桐に殴りかかる。
「異能力”星”牡羊座」が、その拳は届かずそして体が不意に重くなる。
(異能の開示か...それも一つは開示し、一つは隠している。)
(異能力”風小刃”)不可視の刃を作り出す。
さっきまでいた片桐がいなくなっている。
(!!!どこ行った)後ろから衝撃を受けつける。
「ぐっあ゛」床にたたきつけられる。
「戦いが中途半端...戦う理由なんかねぇやつに俺が負ける理由なんてないだろう」片桐が言う。
(何で戦ってるからか...別に戦いが楽しいからって戦ってるわけじゃないし、
それに戦っていたいわけでもない。 生きているんなら、その代価をしはらなければいけないと思う。
その点俺は人を助けることも楽しませることもできない。だから、命懸けで戦う。
いやそんなありふれた言葉じゃダメだな。人を護る)
「戦う理由か...命を紡ぐためだ。そんだけだ。...異能力"暴風"」
「異能の開示か...空を飛ぶ時の風を操るってことか」
「無差別発風"竜巻"」
拳により密度がたかく、破壊力が強い風を纏わせる。
そして俺は、神風で一気に距離を詰める。「じゃあなSランク」
「ひ...ひつ」言い終える前に腹を抉るように殴る。
何とか殴る直前に解除はできたみたいだな。
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戦闘が終わり、音野先生が「お疲れ様」と言ってくる。
「何で模擬戦なんかやるんですか」と俺が聞くと少しの沈黙の後に
「.......なんだよ」と衝撃の一言を告げられる。
to be continued
次回「A.大井照の場合」




