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52話 マーレ邸での生活10

 時計はのんびり作る事にして、学校の武闘大会について考えている。今のところ同学年ではトップな為、このまま卒業までも勝ち続けたいと考えている。

 こちらに来てからは走り込みしかしておらず、このままでは負けてしまう。

 まずは操気法をマスターしないと話にならない。

 武闘大会は魔法は禁止だ。なのでフィジカル・エンチャントは使えない。こっそり使うなんて言うズルは駄目、絶対。


 操気法の練習は、今の段階では瞑想して気を感じるようになる事、だと思う。

 魔力と違う何かがあるのは感じれるが、まだまだはっきりしない。独学では慣れるしか無いと思う。

 少しずつはわかるようになってきたから、もう少しだと思う……いや、思いたい……。


 数日が経ち、叔母の知り合い達によるパーティの日取りが決まった。

 私は操気法をメインに修行を重ね、何とか漏れ出る気を留める事に成功した。

 まだまだ、自然にはできない為、非常に疲れるが操作を慣れていくしか無い。

 操作も練習しているが、今はうまく扱えない為、転んだりして危なくて使えない……、練習あるのみだ。


 噴水の方は玄関までの石が敷き終わり、砂撒きを始めている、もうすぐ完成する。

 なんとか間に合うようだ、間に合わない時は魔力でごり押しするつもりだったが……。

 砂は多めに準備してもらっている。手土産用のグラス等を作る為だ。

 小一時間作ると沢山出来るので、粘土でティーセットも作り準備した。

 カリナには渋い顔をされたが、ギリ大丈夫だった。

 時計の方は時間も正しく刻めるように歯車のサイズを調整し、1日は正しく刻めるようになったので、10日間でズレないか確認中だ。良ければ型取りし何個か作ろう。


 ◇

 いよいよ叔母の知り合い達とのパーティの日になった。

 オブジェクトの一部として、置き時計を置いた。きっと何か分からないだろう。

 精度はまだ調整中だ。

 因みに、魔石や素材は、湯浴み場に来る精霊に頼んで持ってきてもらっている。


 お客様達がそろそろ入ってくるので、お出迎いに行こう。


「こんにちわ、おば様方、私マリアと言います。」

「まぁ、可愛い。宜しくね。」


 次々と集まってくる方達に挨拶を済ませて、パーティ会場に向かう。

 今日は私の練習の為に開かれたのだから、頑張ろう。

 会場に向かって歩いていると後ろから声を掛けられた。


「マリア! マーレに何をしたの!」


 お婆様のセルディア・ランドルフだ。セレシアのお母様であり、私の本当のお婆様である。皆からはセル婆と呼ばれ、ちょくちょく遊びに来てくれて、一緒に湯浴みしたり化粧を教えてくれたりしている、私が作る化粧水などの愛用者だ。


「お婆様……?何って? 」

「マーレが凄く若返ってるじゃないの! あれは何なの!」


 あぁ、あれね。リザレクションはやりすぎだったかな〜。


「お婆様、この場ではちょっと……。 お茶会が終わったら私の部屋に来ていただけませんか?」

「わかったわ。 絶対に行くからね。」


 真剣な顔をしており、周りを見回している。あまり、広まると確かに面倒だ。

 取り敢えず、パーティを楽しもう。

 実を言うと私も料理を作らせてもらった。

 鶏の唐揚げだ。オリーブを沢山絞った際に出来たオイルを使い、鶏肉に塩を揉み込み、溶いた卵に浸し、小麦をまぶして揚げている。


 さあ、この扉を開けるとパーティ会場だ。衣装良し! 化粧良し! 気分……まあ良し!

 両手で扉を開けるとすでに賑やかに攻防が始まっている。 まずはマーレ叔母様の所に行こう。今日の私は紹介される身だ。

 本来は控え室みたいな所があるのだが、今日は会場の奥になる為、通り抜けなくてはいけない。

 声を掛けられるが、簡単な挨拶だけに済ませ、奥のマーレ叔母様の所に移動する。


「マーレ叔母様、マリアです。」


 ドアが開くと、カリナが居た。

 私は少しウルっときたが、グッと我慢して部屋に入る。

 後ろから近づきカリナに抱きついた。小さい頃から嗅いでいる花の香り……私の安静剤だ。


「お嬢様、甘えん坊なんだから……。」


 しばらく抱きつき落ち着いてきたので離れ、マーレ叔母様に挨拶に伺う。


「マーレ叔母様、恥ずかしい姿をお見せしました。そろそろ皆様もお揃いですので、行きますか?」

「マリアさんもまだまだ子供ね……そうね、行きましょうか。」


 いよいよパーティの始まりである。

スマホゲームに嵌ってしまい投稿が遅くなりました。申し訳ないです。

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