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鬼を起こす者

「私がいく」


そう言ったのはカエデだ。


「カエデは、確か補助魔法と回復魔法がメインだったよね。じゃあ、カエデの補助魔法でアズミを強化させて私の魔力シールドを壊すってのはどうかな?」


「わかったわ」


私は、アルソさんからの提案を受けた


『マジマ』


カエデは私の魔力を上昇させる魔法を使った


私は、弓を取り出して矢を引く。


矢に魔力をめいいっぱい込める


『炎の矢』


そう言い私は矢を持つ手を離す


矢先が激しく燃える。


そして、アルソさんの近くに近づくとそのまま壁にぶち当たったかのように


<カンッ!>


と音が鳴り矢の炎が消えて落ちる


「悪くはないけど、まだまだだね」


「まだお願いします」


「いいわよ」


『 パワマ』


カエデが私は力を上昇させる魔法を使った


私は、矢を引く力を強める


『破壊の矢』


私は、そう言い矢を離す


矢がアルソさん目掛けて飛んでいく


<カンッ!>


やはり弾かれた


「さっきよりは魔力も力も申し分ないけどまだまだ魔力が足りないね。そんなんじゃ、わたしがタカシを先にいただいちゃうよ」


「えっ?」


「この前の私とタカシの掛け合いを見たでしょ? 私が少しタカシを押せば確実にタカシは私にメロメロになる。アズミの為に、今は手を出していないけどそんなに弱いままじゃ私待ちきれないわ」


「そっ……それは待ってください!」


タカシさんがそんな簡単に女に騙されるような人ではないと信じたいけど、何か嫌だ


「じゃあ、力ずくで私からタカシを奪いなさい」


どうすればいい? タカシさんを取られたくない。


私は、頭をフル回転させた。


魔力を大量に込める方法……しかしそんなものはない。


私自身にそんなに魔力がない


「あなたがそう焦ってる間に私は、タカシでも探しに行こうかしら」


Sランク冒険者にそんな簡単に会うことができないのは、知っていたが私は頭が回らなかった


頭が沸騰しそうだ


もう、どうにかなってしまいそうだ


止めないと……アルソさんを止めないと……


「これが噂に聞いていたやつか。これは楽しめそうだ」


アルソさんが何か言っているけど私には聞こえなかった


『破壊の矢』


私は、精一杯矢を放つ


「絶対に行かせない!!」


その矢はアルソさんの魔力シールドを破れなかった


「!!!」


「やっぱりあの噂はデタラメだったのか」


アルソさんは残念な顔をしていた


しかし、私はアルソを止めることしか頭にない


『氷の矢』


全く魔力シールドを破れない


「まあ、あの噂が完全に嘘だと判断するのはまだ早いか。再現するにはこれじゃあ弱いって事もあり得るし。じゃあ『バーサク』」


急に身体が熱くなった。私は……アルソさんを……うっ……あっ……ああああ


その後、私の記憶は一時的に途切れた

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