表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新江の島縁起〜なぜかイタリア出身の怪人として戦うことになった僕は、魔法少女に恋をした〜  作者: 綿野草空希


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/45

3.2 C調言葉に気をつけて2

水曜日……

木曜日……

金曜日……

土曜日……


 「うぅ……今、何時だ?」


 体を少し起こして、ベット脇のデジタル時計を確認する。


 表示は、土曜日の12:00となっていた。


 「あぁ……もう土曜日かぁ……ずいぶんと長引く風邪だなぁ……」


 一時期よりは大分楽になってきたが、それでもまだ、本調子にはほど遠い。


 「今週はずっと、学校を休んじゃったなぁ……まぁ、いいや。おしっこしよ」


 体を起こす。


 あの日以来、ほとんどの時間をベッドの中で過ごしてしまった。


 起きるのはトイレと、たまに、いつの間にか置いてあるお粥を食べる時くらいだった。


 ふらりと、立ち上がる。


ずるり……


 ベッドから立ち上がると、ズルっとトランクスがずり落ちた。


 「う……また、ゴムが伸びたか……」


 僕のお腹はゴムの天敵のようで、こうしてよく破壊してしまう。


 トランクスを手で押さえたまま、階段を下りてトイレに入る。


 用を足して、久しぶりに居間へと向かう。


しん…………


 「あれ?」


 土曜のお昼だというのに、居間には誰も居らず、しんっ、と静まり返っていた。


 「おかしいな……」


 キョロキョロと見回すと、テーブルに、一万円が添えられたメモが置いてあることに気がつき、手に取る。


 [三人で、相模原のお義父さんの所に行って来ます。帰りは日曜日の夕方の予定です。食事代を置いておきますね。母より。11:00]


 「……あー、この前、そんなことを言ってたな……」


 今週末は、父さんの親、僕のお祖父ちゃんお祖母ちゃんが住む、相模原に行くと前から言っていた。


 妹はあの周辺にある、青学などにも興味があるらしく、今回の帰省の目的は、相模原、町田、八王子周辺に点在する幾つかの大学を、妹が見学して回ることにある。


 「僕の方が、先に進路を決めないといけないことについては、誰も気にしないんだよなぁ……」


 ちなみに妹は現在、有名な進学校の[私立北鎌倉学園高校]の一年生で、進みたい大学の大本命は、保土ヶ谷にある国立大学だそうだ。


 一万円を掴む。


 「……普通、病人に食事代を渡さないよね? まあ、母さんらしいけどさ……」


 出かけるのも、作るのもキツイから、別に食べなくてもいいか……


 まだ食欲もないし……


 僕はそのまま部屋に戻ると、再び、眠りについた……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ