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2話

分かりきった事はダラダラと言うのはアレだからサッサと言おうと思う。


村の皆から馬鹿にした様な目や可哀想と同情してる様な目を向けられた俺と勇者や兵士から囲まれている幼馴染みと妹の姿。

そう!俺は!!作戦通りにいったのだ!!!


剣聖に賢者と来て荷物持ちという、期待させといて落とすという図。


普通の職業から底辺の職業より、最高の職業から底辺の職業のほうがインパクトがある。


だからこそ俺はあえて2人を先に行かせた。




作戦成功に酔いしれてる間に2人は両親と一緒に勇者と兵士と話し合いをすることになっていた。

フハッ!両親がいなければ連行されたみたいで笑える。



本当に、本当にこんないい日はない。前世で童貞をなくした時みたいな感慨深さだ。いや、それ以上だ。


両親も遅くなりそうだし今日は俺が料理を作ろう。俺のチート能力を使うときが来たのだ!!!


豪華な食事を作るぜ。世界の為に頑張ってね妹よ!会という名の、愚妹から離れられるぜキャッホー会だ。







さて、料理もできた。後は家族が来るのを待つだけなんだが、おかしい。家に向かってくる気配が多すぎる。

暴力女の両親が一緒だとしても多い。兵士が送ってくれてるのか?



「ただいまー。…おー、今日はジャックが飯を作ったのか!ジャックが作った飯は美味いからなー。どうせなら一緒に食べていくかい、ルカちゃん?お前らもどうだ?」


「え!?いいの?食べるー!」


「いいのか?じゃあ、失礼するぜ。」


俺の父にルカ、ルカの父のやり取り。

ちょこちょこ見る日常的なやり取り。…の筈がその家族の後ろ側にいる連中のせいで何も言えねー。



ただ、俺の第六感が警告を鳴らしている。面倒事になるぞってなぁ!

帰ってもらおう。



「えーと、家族を見送ってくれた感じですかね?ありがとうございました。気をつけてお帰り下さい。」



家族は皆、中に入っているから扉をサッサと閉める。扉に足を挟まれたが気にしない。


「あれー、建て付け悪いから中々閉まらないなー。」


気付いてないふりして力をどんどん込めていく。

怪我して帰れ!

扉を開けようとしてるのか抵抗を少し感じるがこんなんじゃ俺に勝てる筈もない。


開けてくれと声が聞こえるが気にしない!

中に入れたら終わる。そんな気しかしないから。




「ジャック兄さん、何をしてるの?勇者様が開けてって言ってるのに。」


驚愕の顔で見てくる愚妹。罵倒が無い程驚くことか?

俺の人生が懸かってる気がするのだ。勇者の事なんて些細な事だ。





まぁ、このやり取りをルカや両親に見られ、叩かれて終わってしまったのだが。

俺の人生はどうなるんだろう?


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