第100話 スプ○トゥーン
ちょっと……いやかなり遅いですがあけましておめでとうございます。
かなり時間経っちゃいましたね……。ごめんなさい。ちょっと難産でした。
あとハーメルンに入り浸っていました。二次創作おもしろす。
「ほう?」
「待ってろ、すぐにその余裕顔を悲壮感で埋め尽くしてやるよ」
俺の宣言に対しあくまでガザルは余裕な態度。すぐ目にもの見せてやる。
ガザルにダメージを通す方法は思いついた。通用するかどうかは未知数だが、兎にも角にもやってみるしかないか。
少なくともこいつは俺が戦った中で一番強い。油断なんてしていたら一瞬で負ける。
……あ、姫サマは除きます。あの人は訳わからん。
兎にも角にも隙を作らなければ。
「〈凍結する床〉」
魔力を集中し、それに物を言わせて訓練場全てを氷で覆う。空間を冷気が支配し、一瞬で場は白に飲み込まれた。
これで地面は見えなくなりすぐには地面を操れまい。さらに寒さがガザルの体力を奪っていくはずだ。
もちろん俺には効かない。振動操作と火魔法の併用で低コストの暖房魔法を自分にだけ掛けているので俺は暖かい。ざまあみろ。
「場を整えたか。だがそのままにしておくと思ったか?」
鋭くこちらを見ていたガザルは無造作に大剣を振り上げた。下の氷を壊すつもりだ。
「させるかよ〈氷巌合掌〉。……真似させて貰ったぜ?」
「これは……!!」
ガザルの両脇から氷の手のひらが盛り上がり、轟音とともに挟み込んだ。
ガザルの魔法の真似だ。氷バージョン。
剣を振り上げていたガザルは避けられず、咄嗟に腕をつっかえ棒にすることで握りつぶされるのを防いだ。
鎧のようなオーラが想像よりも硬い。これでも止められるのか。
「むうん……!!」
ガザルが力を込めるとあっけなく崩れ去った。
どうやら耐久力だけでなくパワーも上がっているらしい。ふざけんな。
「お返しだ。〈隆起列剣〉!!」
ギリギリという音が聞こえそうなまでに体をねじり、大剣を振り上げることで溜めた力を解放した。
頭の中に鳴り響く警鐘に全力で横に飛ぶ。危険察知が発動したからだ。しかもその範囲が広い。
「ッぶねェ!!」
振り上げとともに氷が削られ地面が露出する。同時に地面がめくれ上がり一直線に迫ってきた。
あんなのにぶつかればトラックにはね飛ばされるのと変わりない。
「〈岩巌双掌〉」
ガザルの足下に生み出された手が拳を作り、地面を叩きつけると氷が砕かれ地面のフィールドが更に広がった。
「クソッ!氷が……!!」
「後ろだ〈岩巌剛拳〉」
「まずッ……!!?」
――衝撃。
圧倒的質量になすすべもなく吹き飛ばされた。
さきほど隆起列剣は紫苑の横を通り抜けて行った。つまり地面が後ろに存在しているということだ。
さらに生み出された手で氷を破壊することによって後ろで拳が生み出された音をかき消したと言ったところだろうか。
浮遊感の中そう推測した。とは言っても少し遅かったが。
「ゲホッ……」
いてえなァ!!クソッ!
氷の床を滑り、ようやく止まったところでフラフラと起き上がった。
「どうした終わりか?」
「ここからだよッ!!」
なんで俺が全面氷で覆ったと思ってるんだ。それも見せずにまだ終われるわけないだろ!
瞬歩……ではなく瞬天で加速する。流石に氷の上では滑るから空気を蹴る方が速い。
「〈滑走路〉」
加速したままに作り上げた氷のレーンに乗り上げる。道を作り、速度を殺さぬまま滑り続ける。
「……なるほどな」
どうやらガザルもわかったらしい。
俺の瞬歩はまだ未熟だ。どうにも一直線にしか進めないし、方向転換には止まる必要がある。
それをなくすためのレーンだ。こいつを使ってカーブすれば速度はほぼ落ちないし、止まることなく後ろに回り込める。もしくは一気に接近し、切り抜けた後止まることなく滑って逃げられる。
ジェットコースターも比べ物にならないスピードだ。これならガザルの攻撃に容易に補足されることもないはずだ。
これが俺の第二の策。足を止めずに攻め続け隙を探すことだ。
第一は単純に氷で動きづらくすることな。
「余裕ぶっこいてられんのも今のうちだぞ!!」
氷のレーンを展開して縦横無尽に避け続ける。滑走途中でジャンプし、別のレーンを作り出し飛び移ることで移動先を予想不可能にする。
レーンが壊されれば瞬歩、天駆、瞬天を利用して一気に離れ、別のレーンを作り出す。
もちろんガザルもやられるままではない。
「〈隆起列剣〉!!」
現状最初に張った氷が俺のアドバンテージになっている。
ならば壊すのみ、と地面を隆起させ自分のフィールドを広げてくる。それは正解だ。だが……
「〈水衝弾〉×5!〈螺旋氷槍〉×5!!」
「チィ……!」
もちろん俺がそれを許すわけがない。
ガザルへの攻撃に混ぜて地面に着弾させ氷で再び覆い尽くしていく。
いたちごっこだ。いたちごっこだがそれで良い。問題はタイムリミット。それだけだ。
「〈隆起列剣〉!!」
「〈寒波〉!」
「〈岩巌双掌〉!!」
「〈氷巌剛拳〉!!!」
一カ所に留まらず、攻撃を続ける。
氷の隙間から覗いた地面が全て敵だと思った方が良い。ガザルの攻撃で地面が広がり、俺が元に戻す。
何度それを繰り返しただろうか。ここまでに何度か被弾している。限界突破の時間も残り少ない。
何でもいい。一瞬でも隙ができれば――。
一縷の望みを掛けて、隙を探し出すためにも全力のいたちごっこをやめることはない。
そしてそれは起こった。
本当に偶然なのか、はたまた俺の運のステータスが手助けしたのか。それはわからない。わからないがあり得ないだろうそれは起こった。
度重なる戦闘で中で生み出されていた氷柱からほんの小さな氷が一欠片こぼれ落ち。
度重なる戦闘の中でその氷の欠片が余波や風圧で少しずつ滑って移動し。
度重なる戦闘の中で移動したガザルの足下が氷で。
そして氷の欠片が、踏みしめるわけでもなく移動させたガザルの足の下に潜り込んだ。
「――しまッ!!?」
待っていた。決定的な隙ができるのをずっと待っていた。
足下は氷。高速移動はほぼ不可能。空中は天駆だけでなく飛行できる紫苑に少し有利。地面は氷で制限してある。
場は整えていた。そうして待っていた。だから決してそれを見逃さなかった。
「そこだあああああああ!!!!」
――〈螺旋氷槍〉×8!!――
牽制の魔法を放ちながら全身全霊で急加速。弾かれた様に突撃し、打った魔法とともに突っ込んだ。
避けられなかった魔法がガザルの体勢を更に崩していき、戦況がが紫苑の方へ傾いていく。
角が生えたときの出てきた鎧のようなオーラでダメージは少ない。だが衝撃までは殺せない。
「舐めるなァァア!!」
後先考えない全力にこれに掛けたのだとガザルは悟った。
だからこそ全力で迎え撃つ。
シオンの方がそろそろ限界なのはわかっていた。
これを逃せばシオンに次はない。これを防いでしまえば王手。
ならばこそ全力のシオンの一撃をはねのけるために崩れた体勢から無理矢理大剣をすくい上げた。
凄まじい重さの一撃を想定して振り上げた大剣は――黒剣を易々と打ち上げた。
「なに!?」
それに驚愕ガザルの声。明らかに軽い感触。
それも当然だ。紫苑は打ち合う瞬間に握力を緩め腕から力を抜き、衝撃を逃がして剣を手放したのだから。
あまりに軽い手応えに思わず体が流れる。無理矢理振り上げた腕に体が伸びる上がる。
懐はがら空き。そこに一歩、紫苑が喰らいついた。
手には何も持っていない。だがまるで剣を持っているかの様に構えるとその手の中に白の剣が現れた。
「オラアァァァァァアア!!」
瞬時に剣に魔装を施し、高速振動させ切れ味を補強。裂帛の気合いとともに振り抜いた。
「ぐう!?」
振り抜かれた剣は狙い過たず後ろに通り抜きざまに切り裂いた。
今まではせいぜい打撲痕が関の山だったが、そこにはしっかりと切り筋が残り、目に見える量の血が流れている。
「次ィィイイ!!〈爆音熱光球〉!!」
迎撃しようとしたところで光に目を焼かれ、爆音に体を揺らされて体が強ばる。
――背中が斜めに切り裂かれた。
「まだまだァ!!〈穴〉!」
見えないまま聞こえないままに、気配に向けてすぐさま攻撃に転じようとすれば踏み込んだ足が沈み込む。
――腹を切り裂かれた。
「ッラアァァァ!!〈氷腕〉!」
咄嗟に足を引き抜こうとすれば邪魔をされる。
――肩から袈裟懸けにされた。
「最後ォォォ――」
他の魔法が使えないほどに集中力を総動員する。
雄叫びとともに剣にこれまでにないほどの魔力が集めていく。
千切れそうなほど全力で体を捻り、解放した力で唸りを上げる剣の先端を突き込んだ。
荒れ狂う魔力が全力の運動エネルギーを伴ってガザルに喰らいつく――。
直前。
「ガアァァァァァァァアア!!」
「!!?」
地面が牙をむいた。
足から大量の魔力を流し込み、地面が氷を突き破る。ガザルをぐるりと囲むように突き上がったそれは、真上にいた外敵を拒絶するように紫苑を軽々と弾き飛ばした。
「ってぇ……」
なんとか空中で立て直し着地。
〈氷腕〉で、弾き飛ばされた黒剣を自分に向けて投げ寄こす。
それを受け取り、荒い呼吸のままガザルを見据えた。
「クソッ……。仕留めきれなかったか」
どうにか隙を作ってもう一度スピードに乗らないと……。
その時爆心地から現れたガザルと目が合った。
――ゾワッ!!!
寒気が全身を襲う。頭が全力で警鐘を鳴らす。何がなんだかわからないだがこのままではまずい。
離脱しようとしたところで目の前に大剣を振りかぶったガザルが居た。
剣が加速する。避けられない。死――――。
「…………!!ッかは……!!」
のど元すれすれで剣は止まっていた。
咳き込むように空気を吐き出し吸い込んだ。呼吸すら忘れるほどの重圧から解放された結果だ。濃密な死の気配に気づけば俺は息を止めていた。
本当に死んだかと思った。
「……あぁ?」
ガクッと、唐突に膝から力が抜けた。ガザルが剣を引く。
気づけば目の前は地面。体を包んでいた蒼の燐光はほどけて消えてしまった。
限界突破の時間切れだ。体がいうことを聞かない。立ち上がることも難しい。
「敗けた……か」
ポツリとこぼせば、どかりとガザルが横に腰を下ろすところだった。
俺は動かない体を無理矢理操って大の字になった。
静寂の後ガザルがゆっくりと口を開いた。
「……お前は強い」
「何だよ皮肉か?」
「…………」
「……冗談だからそんなに睨むなって」
揶揄するように言えば睨まれた。思ったより真剣な話のようだ。
降参だと視線を逸らした。
「もう一度言う。お前は強い。だがお前より強い奴はまだまだいる。俺然り……な」
こちらを見ないままどこか思い出すように腕を組んだ。
「俺がお前に手合わせをしたのは実は説教のためだけではない。現状のお前に危機感を持ったからだ」
俺に危機感?何故?
「言い方を変えようか。このままではお前は死ぬ。敗けることがどう言う事か真に理解してないからだ。そもそもお前はほとんど負けたことがないだろう?」
俺がいまいち理解しきれてないのを察してか言葉を続けていく。
「『敗ければ死ぬ』。誰でもわかる。言葉にするのも簡単だ。だが先ほども言ったように真に理解している奴は少ない。人間は得てして失敗から学ぶ生き物だが、これを学ぶときには大体既に死んでいるからだ。
少し踏み込むことになるがお前は失ったことのある人間だ。そういうのは身近な仕事だったからな。少しはわかる」
そうだ。俺は両親を亡くしている。それも目の前でだ。死についての恐怖は既に知っている。
「だったら……」
「――だがお前は敗けたから失ったのか?」
……いや、違う。気づけばなくなっていた。戦うまでもなく理不尽にも奪い取られていた。
俺の表情からなんとなく当たっていることがわかったのだろう。
ガザルは腕を組んだまま目を瞑った。
「お前は敗けたことと失ったことが無意識下でつながってない。そこに差異がある。お前も気づいてない差異だ。そのせいでお前の中に危うさが見える」
「……………」
「半端に実力がある若い奴から死んでいく。何よりお前はどこか危うい。きっとお前は仲間が危機的状況に陥ったとき、ためらいもなく命を投げ出せるような奴だ。俺はそんなお前に死んで欲しくない」
事実、俺はまた失うことをどこかで怖れている。ガザルの言ったように俺は命を投げ出すかもしれない。
いや、きっとおそらくするのだろう。そして後悔もすることはない。
そこで張り詰めていた空気がフッと緩んだ。
「まああんまり気にしすぎんな。命は大事にって話だ」
さっきの真剣な表情がどこへやら、いつも通りのガザルがいつも通りに笑っていた。
「……ああ、参考にさせて貰うよ」
「ところであの剣は何だ?」
一転してガザルは先ほどの剣に興味を示してきた。脈絡ないなぁ……。
「白いのか?王城を出るときにサタナルに貰った物だ。名は聖明・炎理」
刀身は諸刃で白く、柄は上品な金の装飾がちりばめられている。中心には揺らぐ炎のような赤い線が入っている剣だ。
名前から予測できるように光と火の魔法を補助してくれる力がある。そしてこいつは強制変換型ではない。つまり魔装が使える。切れ味ではこちらが上だ。
最も切れ味で困ったことはないので使いやすい黒剣の方を多用している。火は周囲への影響が気になって使いにくいからな。
「なるほどな……。おお、そうだ……」
何か考えていたようだがふと気づいたようにコトリと瓶が横に置かれた。
「ポーションだ。結構強力だから明日には動けるようになっているだろう」
「……助かったよ」
まあ割とお前のマッチポンプだけどな。
その思考がばれたのかガザルはニヤリと笑っていた。このやろう。
「……なあガザル」
「……なんだ」
「……敗けるのって思ったより悔しいな……」
「……そうか。……強くなれ、お前ならどこまでも行けるだろう。そんな気がするよ」
俺が動けるようになるまでの間、時間は静かに過ぎていった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
しばらく休んで動けるようになった紫苑が出て行き、ガザルだけが残った訓練場にヒョコリと影が差した。
「随分時間がかかったわね」
「まったくだ。ご高説たれるのも楽じゃない……」
疲れを滲ませたガザルの声が思わずといった風にこぼれた。
「あらあら。本当にお疲れの様ね……」
驚いたわ、と呟いた声の主は小さかった。ガザルの横に並べばなおさらだ。
少女というよりも幼女と表現した方が正しいだろう彼女は、しかし見た目に見合わぬ大人びた雰囲気をまとっていた。
矛盾したようでいて違和感を感じさせない幼い容姿と同居したそれは、惹きつけるように不思議な魅力を醸し出していた。
だが注目すべきはそこではないと多くの人物が主張するだろう。
――右の額に角が生えていた。
濡れ羽色の髪から控えめに主張したアンバランスなそれは、彼女をミステリアスに見せることはあれど魅力を損なうことはなかった。
それは見たもの全てに鬼を想起させるであろう。
「それでどうだったの?」
「予想以上だ。はっきり言ってここまでとは思ってなかった。あいつは気づいてないようだが、かなり追い詰められたしな」
体の一部に凍傷。動きづらくて仕方がない。そして最後の連撃。あれは完全に後手に回っていた。咄嗟に鎧のガードを強めなければ、致命傷を負っていたほどだ。なにより最後の一撃は食らっていれば俺でもどうなっていたかわからん。
「あなたったらずっとやせ我慢してたものね。教え子の前だからって強がっちゃって。かわいいわね」
「……おい、語弊がある言い方をするな。ともかく、タイムリミットが迫っても取り乱すことなく隙を伺うセンスに天性の物を感じた」
だがそれ以上に――
「危うい」
「危うい……ねえ」
何故か王女からの推薦状を持ってやって来たシオン。
最初は王女の紹介だったら仕方なしに面倒を見ようと思っていた。
だが実際に相対してみて奴の中に光る物を見た。
――だが同時に別の物も感じていた。
それが危うさだ。
奴は始めてあった者のほとんどにふざけた奴といった印象を抱くだろう。相性が悪ければ嫌われることもあるほどに。
だがしばらく付き合ってみれば仲間を大事にする人情にも厚い人物だとわかるはずだ。それこそ過剰なほどに。
自分の身すら削ってでも守りたい。失いたくない。そんな意志が透けて見える。
翻って敵対者には酷く冷徹な一面も持っている。これもまた過剰なほどに。
要するに極端なのだ。
身内には自己犠牲と思えるほどの甘さを見せ、敵対者には容赦せず更に敵を作る可能性すらある。
――これでは持たない。いつか破綻する。
そう思っていた矢先、ダンジョン内で飛ばされてしまった。
凄まじい後悔を感じていれば、何事もなかったかのようにヒョッコリ帰ってきた。
そして逆に危うさが増していた。そしてそれが強くなったが故にだと感じた。
力があるから仲間を守れる。力があるから敵を排除できる。
過去に一体何があったのだろうか。
「ままならんな……。俺は――」
「なに言ってるの。まったく、普段私を家から一歩も出さないくせに連れ出したと思ったら……」
「おいちょっと待て」
不穏な言葉に思わず制止の言葉を掛けるが、そんなガザルの言葉を指をピシリと突きつけて遮った。
「半端物のわたしとそれ以下のあなたとでようやく1人。そして私たちなら恐れるものはなにもない。そうでしょう?」
負けそうな時は私が支えてきた。これからも支え続ける。彼女の目がそう語っていた。
そんな彼女の力強さに、そうだなと薄く微笑んだ。さっきの不穏な言葉については考えないことにした。
「それはそうとしていつになったら覚悟を決めてくれるの?」
そこで急に真面目な雰囲気が霧散し、突如体をクネクネさせ始めた。ご丁寧に頬まで薄らと染めている。
「……何の話だ?」
「それはあれよ……。言わせないでよ変態!!」
「何の話だ!?」
キャーと黄色い悲鳴を上げた彼女はさらに体をクネクネさせた。なんかもう分身が見える気がする。
こうしてスキンヘッドのおっさんと幼女の夜は騒がしく更けていった。
えいへいさん事案よ~。
ところで幼女、お前誰だ?そしてガザル。おまえそんなこと思ってたのか。
作者も知りませんでした……。
と言うわけで王都編もそろそろ終わりです。
あとは旅に出発して閑話をいくつかばらまいたら次章に入ります。
長かった。展開が遅い上に、執筆速度も遅い。題名に「旅に出ます」ってあるのにまだ出てないってどうよ?と思っていたと思いますがここまで付き合ってもらってありがとうございます。
こっからは多分展開が早くなる予定です。執筆速度はわかんないです……。
これからもよろしくお願いします!!