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ものすごく時間が空いてしまっておりました・・・・



「オーガの巣の殲滅ねぇ・・・」


どんなにイケメンでもそんなうろんな目をしてこちらに向いてきたら誰だって目をそらしたくなりますでしょう。

まぁ、無謀?ではないのですよね。私からしたら。

でも精霊・妖精と一緒に行うことだし無理ではないという算段のもと受けたのになぜかこの人も行くことになってしまったのは物語的にあっているの?強制力が働く私の知らないストーリーがあったのかしらと疑いたくなるわ・・・




_/_/_/



遡ることちょっと前。

あんなイベントだったかはさておき、とりあえず実技テストも終わり晴れやかな気分で寮へ戻り、

以前の依頼を受け損なったものをウェリに頼んで、受理してきてもらって私は私で準備をしていたわけですよ。

基本的に軽装で行くので、準備というものが必要ないので、サクッと出て誰とも会わないでしょうって思っていたんですよ。主に、あいつに。

試験が終わっていてもまさか向こうもこのタイミングで来ると思っていなかったので、まぁ油断していたのは認めます。

ふだんは何かと高確率であいつに会うだろうことから自分が行くのは避けていたのですよ。魔法を使いながらとかではないけど気配とかね。今日は意気揚々出発っていう時になぜかなぜか!!あいつがいたんですよ・・・


「ドレーヌ嬢?」


声をかけてきた瞬間私の首は縦にも横にも降りませんでした。




_/_/_/



で、この依頼に関して話すまでもなく一緒に行くと言われてしまったので丁寧丁寧にお断りをさせていただいたのですが、まぁ、いい笑顔で


「学校や実家の方へはすでに知られている情報なのかな?」


と言われたので、仕方なく仕方なく同行を許したというわけです。


ウェリには微妙に睨まれましたけど。まぁ、知らない人がいるからってことで魔法に制限が生まれることと、悪意はないにしろ言葉のチョイスが彼女的にダメだったのかしら。あまり好いていないということですね。私と一緒ですね。



とりあえず、私の可愛い子たちが出せないので、唯一出現させているウェリと私の実力とまぁ、隣に歩いているギンガに頼るしかないのですけれど、ギンガの実力があんまり前世の記憶だと見ていないんですよね。

実際、戦略を練って実行していたのが、私の好きなキャラクターたちで、まぁ泥臭いことをさせられていたわけですが・・・


この街の外れからまぁ、ハンターたちが狩場にしている森があって手前の方はもちろん初心者たちの、奥に行けば行くほど熟練者たちの狩場になるわけですが今回の依頼はオーガの巣の殲滅らしいので、多分ねこれイベントなんだよね。

これって男性用の方のイベントだったはずだけど今回は女性用で進んでるはずなのに起こっているから、とりあえず駆逐してこないと、バッドエンドに一歩近くイベントになるはず。

ちゃんと覚えていない・・・攻略本で読んだのかSNSで出ていたのか忘れたけど・・・・


どうしたものか。ここで実力を出すっていうのはあまりにも愚策なきがするけど・・・



「ところで、ドレーヌ嬢はこの辺りをずっと狩場として動いているの?」


道中は基本的に狩場に着くまでは気楽なものだ。

街を出て行く時はギルドが出してくれている馬車で向かう手筈になっている。

いわゆる狩場というのはある一定の距離を街と保っているのだけれどそこまでの交通手段が何通りかあって、狩場に行く前にも一応モンスターが出るけれどはぐれだったりしてあまり強くはないから初心者用の狩場である場所かの帰り道にあまり物入りがよくなかったパーティとかがおまけで狩って行ったりしている。


ここで気づいたかもしれないけれど、出て行く時はいいが、帰る時が自力であることが多い。

それは馬車の時間が不定期で自分たちが狩場を終えて馬車が到着しているとかがまず稀すぎるからだ。


だからそれも考慮して討伐部位である部分しか持ってこれなかったりする。魔石と貴重な材質のモンスターの皮などは別で買い取ってくれることがあるから、基本的には持って帰りたい人が多いけれど、そううまくは世の中回らないらしい。ただし、ギルドでも同じ仕組みでなく基本的にギルドマスターの独断で行われることもあるらしい。

これはゲームの知識じゃなくて、領土のギルドのハンターたちが教えてくれたことだ。


一応ウェリがオーガの出現ポイントをギルドから聞いてきた上で目印となる魔法で区切られたエリアに向かう。ギルドからピコピコ光って場所を教えてくれる魔法道具みたいなのを渡されて、それを元に向かっていくだけという破格な依頼なのである。ちなみにそれはギルドが魔法で区切っているエリアの許可証でもある。

今考えたら現世で読んでいたりやっていたゲームの主人公たちはどうやって狩場の中で歩いてたのかしら・・・おそらくかなりの道を把握しなければいけないはずなのに・・・私には無理ね。このゲームに転生してよかったポイントの一つだわ。前世の合理的な魔法道具が存在している点は。

そして、今現在そのポイント辺りにはハンターを入れないように守り番がついている。


もちろん、この依頼を受ける受けないは自由で、自分たちで乗り込んで事後承諾において依頼を受ける形もあるけれど、基本的にこの依頼はおそらくギルドに連絡が入ってギルドが出した依頼であろうと思う。

ちょうどこの依頼に対応できる人が周辺にいなかったのだろう。

そこまで大変とは思わなかったけどね。話が脱線してしまった・・・


そこで、むやみに巣に入らないようにするために守り番がついているというわけ。

ちなみに守り番というのがゴーレムである。

ゴーレムは失われた魔法と言われていて、どんなに攻撃されたとしてもそこに土があるならば何回でも再生するというなんていう素晴らしい魔法なのかしら。っていうやつなんですよ。燃やしても、凍らせても、傷をつけても再生すると言われている。だから、おそらく「愛せよ」の方ではそれの攻略でかなり時間を使わなければならない。

基本的には、黒魔法でそのゴーレムごと飲み込むのが正解らしい。

弱点という弱点がなくて、よく言うコアを粉々にすればいいというものでもないらしい。

モンスターと違って魔法で作られているから魔石も存在せずかなり厄介なものだったりする。戦争で使われるくらいには。


ゴレームにはプログラムが存在していて、そのプログラムを書き換えることができるならば、応用できるわけだから守り番の役目にギルドが時間がかけてゲットして設定し直した。ということらしい。



まぁ・・・実際は黄属性と黒属性と無属性の融合魔法で現在には伝承されていない魔法だったりする。

もちろん、私の可愛い妖精たちに頼めば作ってもらうこともできちゃったりする。

私は何度も言うが、めちゃくちゃ魔力量が多いのである。何より天才である。だが、作ることはしない。

それは、バッドエンドの道の第一歩にすぎないからだ・・・。



閑話休題



「私の狩場は基本的に我が領土でした。」


一応こっちでも活動しているけれど学園が終わってからか休日しかこれない事からそこまで大した量の活動は行っていない。量より質でいうと結構高位の依頼を受けている自覚はあるけれど。


「隣にいる女の子は・・・侍女?だよね?」

「そうですけど?」


ウェリの戦闘服は基本的に侍女服と大差ない。

というか、通常の侍女服を魔法で生み出しているだけなので、見た目は侍女服風・・・ということになるのだけれど見る人が見たらおそらく頼りなく見えるのであろう。


「何というか戦えるんでしょうか?」

「いつも私の戦いには彼女がいます。ですのでまったく問題ないです。侍女服も特別製です」


一瞬間があったが納得したようで、口を閉じた。


通常ウェリは基本的に馬車には乗らない。というか顕現していない。

なので、馬車に乗る際はボッチであり、誰かと話すことはないからある意味新鮮だ。

しかし・・・

顔だけ無駄にいい男が隣にいるため、周りにいるパーティの女の子たちがギンガを見ている。そして、そのパーティメンバーの男がギンガを睨んでいる。

面倒臭い予感しかしない・・・




御者が声をかけてくれて一旦狩場に着いたのでみんなが降りてから私たちも降りることにする。

基本的には私は認識を誤認させる魔法を使いながら馬車に乗るため、あまり私を認識されることはないのだけれど、今回はウェリはともかくギンガがいたから、その魔法はかけることができなかった。



一緒に乗っていた2個ほどのパーティは一つが、中堅。そしてもう一つが初心者なようだ。

なぜわかるかというと・・・


「お兄さんこれからどこの狩場で行動するんですか?」


比較的可愛い女の子がギンガへ話しかけてきた。

それに対して同じパーティメンバーの男の子が気付いて、彼女の手を引いて、やめろという話をしている。

が、まったく聞いていない女の子は振りほどこうと手を回しながらギンガに話しかけてきた。


ギンガは一瞬唖然としていたが、すぐに笑顔になり


「秘密です」


と答えた。


「お兄さん、一緒に行きませんか?私たち初心者だから見るからに強そうなお兄さんがいたらとても心強いんですけれど・・・」


と話しをどんどん勧めている。


同じパーティの男の子がどんどん顔色を悪くしているにもかかわらずだ。

心中お察しします・・・。



「申し訳ありませんが、私たちも依頼を受けている身ですので出来かねます。もし機会があれば是非」


と言って、軽くスルーしている。

さすがモテる男は違うわ〜・・・。


男の子が慌てて、彼女を引っ張ってこちらに何度も頭を下げていた。

もちろん、先ほど馬車ないで睨んでいたけれども降りてみるとわかる通り、ギンガは体格がいい。

それだけで男の子の方が、萎縮するのも仕方ない。

それに基本的にマナー違反だしね。


ギルドではそういうことをすごくしっかり管理されているから厳罰対象にもなりかねない。

私としては今のところ実被害が出ていないから出さないけれど女の子がギンガに話しかけた時点で、記録用魔道具を起動させている。

おそらくそれを男の子の方がいち早く気づいたのだ。

いい心がけです。だからその女の子の手綱が握れないのであればあっさり話すという選択を私は推奨させていただく。


自分のパーティ内の手綱を握られないようじゃ先が知れているし、自分の首を絞める行為だからね。


ちなみに中堅のパーティの女の子は男の子に手を引かれて馬車から降りてすぐどこかへ消えました。


そこからはただひたすら歩いて歩いて歩いて巣まで無言で進みまくります。

森ですからもちろん悪路ですしそこまでいい金額にならないモンスターが出てきますからね。

ウェリが瞬殺してましたけど。

それを見てギンガが呆気にとられておりましたけど。


ある程度進むとアラームがなりましたので、この辺ということでしょう・・・あ、

いました。



「あれが・・・」



そう。あれがゴーレムです。

私はゴーレムとは言いたくないです。

あれはそう。

モアイ像だと思うんですよ。


このゲーム創作者訴えられかねないと思ったのは私だけですか?













読んでいただきありがとうございます。

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