いやな予感と耐え難い苦痛
シマが小走りでこっちに来る。
「...お前、あれ見たか?」
「ああ。ちょっと怪しいな。昼間からあんなところで何するつもりだったんだろう。」
俺の問いかけに対してシマはやっぱりか、というふうに答える。
こうゆうときの嫌な予感って良く当たるから面倒くさい。
「それじゃあ、放課後。」
「おう。わかった。じゃーな。」
何気ない会話と共にシマと別れる。
...母さん、お出迎えご苦労さん。ほんと申し訳ない気持ちでいっぱいです。だけどちょっとだけ罪を重ねますかね。
「ごめん、母さん、ちょっとトイレ...」
「あら...顔の険しさとんでもないわよ?」
「ほんとごめん...」
トイレの長期使用をさりげなーく宣言する。もちろん〈マイルグランド〉にばれずにログインするためだ。2階のトイレ完全防音でよかった。
トイレのドアを閉め、鍵をかける。手短に済ませるか。
「反転。」
そして
ログインが完了した瞬間、
「ぐああああああ...!」
痛い。足が焼けるような痛みに襲われる。
「おいヨシヒロ!お前大丈夫か!?どうした!?」
当然だ。"裏"世界にはギプスも含め"表"世界のものは持ち込めない。それならこちらの世界では捻挫した関節を外的要因から守るものなど存在しない。
「すまんシマ...俺のバックラーからハンカチを取り出してくれないか?」
「ああ...でもなんで?」
「いいから早く!」
「わかった!」
シマは俺のバックラーをひらきハンカチを取り出そうとする。
火花が飛ぶ。
「いってえ!所有者固定されてて触れねえ!」
「くっそ...」
俺は何とかバックラーからハンカチを取り出す。そして...
「ぐあ゛あ゛あ゛...」
ただでさえ痛む関節に、直接、コンロンカを押し当てる。痛みに全身を貫かれているようだ。
やがて...
こんな危険動作作者はしない。皆さんも絶対安静にしてください。ほんとに捻挫したとこ触るのは苦痛。




