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最低最悪の茶会。

もしかしたら、明日から更新ストップするかもしれません…。

現在実習中で、小説を書く暇がなく、ストックが無くなってきました…すみません;;








再びクスクスと笑う声と共に、今度は『嫌ね』なんて見下すような発言までされる。



私はこのとき、止めておけばというカーシーの言うことを素直に聞いておけば良かったと心の底から後悔した。



以前の生活に比べると比較的穏やかな日常を送っていたせいで、忘れかけていた。私は、穢らわしい存在なのだと。



 「なんだか私、アイヴィ様の身の上話を聞いたら、気分が悪くなってしまいましたわ。」



厭味ったらしい言い方に耐えるように、私はドレスを握り締める力を強めた。



私の身の上話は、人の気分を悪くするらしいが、今一番気分が悪いのは、紛れもないこの私だ。



 「少しばかり席を離れますが、皆様は変わらず楽しんでくださいませね。…あら?アイヴィ様のティーカップが空ですわね。新しいのを入れなくては。」



そう言うと、オーウェンズ様は少し後ろに立っていた侍女を呼んだ後に、席から離れた。



紅茶が入ってあるだろうティーポットを持った侍女が、こちらに近づいて来たと思えば、「キャッ!?」大きな音をたてて、派手に転んだ。



テーブルに置いてあったティースタンドは倒れ、食べ物が散らばる。侍女が持っていたティーポットの中身は、私にかかり、着ていたドレスを汚した。



 「もっ…、申し訳ありません…!」



顔を真っ青にして、(こうべ)を垂れる侍女を、汚い物でも見るかのような冷ややかな目で見る3人の令嬢。10歳そこらの子供が、大人に向ける視線とは到底思えない。



ドレスが汚れてしまったことは残念だし、買ってくれた奥様に面目が立たないけれど、わざとじゃないならば彼女を責めるのも筋違いもいうもの。



大丈夫。



そう声を掛けようとして、オーウェンズ様に邪魔をされた。


 

 「まぁ!貴方、何をしているの!?」



そのわざとらしい言い方に、侍女が転んだのはこの人の仕業だなと悟る。



 「アイヴィ様、うちの侍女が申し訳ありません!折角のお召し物も汚してしまい…。私のドレスで良ければお貸し致しますわ!どうぞ屋敷に!」



気分が悪いと言っていた割には、ハキハキと喋るオーウェンズ様に溜め息をついてから『結構です』と申し出を断る私。



未だ頭を垂れる侍女に頭を上げるよう言い『貴方のせいではない』と伝えると、私は、ドレスのスリットからハンカチを取り出し、彼女に渡した。



よくよく考えればまずは自分を拭くべきだったのだが、彼女が涙を流していたから、考えるよりも先に渡してしまった。



 「泣かないで。」


それだけ伝えると、私は席を立った。



 「ど、何処に行かれるのですか!?アイヴィ様!」


 「帰ります。」


 「そのままの格好ではお帰し出来ません!どうぞ屋敷に…!」


 「結構と言った筈です。(わたくし)は、ここで失礼致します。本日は、とても()()()茶会でした。オーウェンズ様には感謝申し上げます。それでは。」



最後は、私なりの厭味だ。



汚れたドレスのままで帰られては困るようで、オーウェンズ様は私を着替えさせたがっていたけれど、そんなものは知らない。貴方のドレスなんて、お断りだ。



招待された茶会で、ドレスを汚して帰ってきたとなれば、ウィンストン家が黙っていないとでも思っているのだろうか。オーウェンズ侯爵家存亡の危機だとでも?馬鹿馬鹿しい。



 「こんなことで怒ってくれる人なんて居ない。」



そんな私の独り言は、誰にも聞かれることなく、サァ…と吹いた秋の風と共に消えていった。









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