悪役令嬢は六回目の人生を始めます

六回目の人生が始まった時、彼女は悟った。諦めるしかない、と。
イザベラ・ユースティリアはユースティリア公爵家の令嬢であったが、五回、別々の婚約者を一人の女に奪われて悲惨な最後を迎え、六回目の人生を迎える事になった。
しかし、これまでは15歳の学園入学時からスタートしていたのに、六回目の今回は5歳からスタート。何があったのだろうか。
イザベラは知らない事だが、実はこの世界、ゲームの中で彼女はヒロインのライバルになる悪役令嬢なのだ。だから彼女は毎回婚約者を奪われていた。彼女は知らないが。
さて、五人のルートが完了し新たな隠しルートが開放。実はこのルート、ヒロインすらも選択肢を間違えれば死ぬサスペンスモードなのだ。
イザベラは17歳より先を見る為に死亡フラグを回避して生き残る道を模索する為に六回目の人生を始めた。