始まり (前編)
今から1年前
実の兄が消息をたった
当時は家出とかなんとか言われてたけど
その時期と重なっていた事件があった
とある学校で51人が丸々いなくなるという謎現象
今で言う『神隠し』である
ひょっとしたら兄は神隠しに巻き込まれたんじゃないのだろうか・・・?
「・・い・・雅人」
意識の遠いところで自分を呼ぶ声がする・・・
気のせいだろうとまた眠りにつこうとすると
「おーい、雅人・・・ってやっと起きたか」
まだぼんやりとする目をこすりながら声の主の方を向く
「まったく、お前は何度呼びかけたら起きるんだ?」
と、親友である孝司が苦笑いしながらそう聞いてきた
「さぁね、図書室の冷房が効きすぎで冬眠してたからな」
「お前は熊か」
答える冗談にすぐさま返すあたりはさすがである
「で、なにか用事でも?」
「葉子ちゃんがお前を起こしてきてあげてってさ。お前の事心配なんだよ」
「葉子が?あいつも心配性だな、俺は大丈夫だって言っておいてくれ」
するとニヤニヤと笑っている孝司
「な、なんだよ・・・」
「いや、なぁにさすがは幼馴染。言うことも分かってるって思ってさ」
孝司はなにやらズボンのポケットから折りたたんだ紙を取り出した
「どうせ雅人のことだから出席日数だけとってたらいいと思ってるんでしょうね。
だけどそれは大間違い。遊べる貯金は最初だけで後になって一気に来るから、
今のうちにちゃんと出ておいた方がいいから来るように。葉子より」
そう読み終えてからこっちに紙を渡してくる
「だってさ、素直に来た方がお前のためだ」
「というか変な女言葉で読むなよな」
紙を受け取り席を立つ雅人
「葉子ちゃんの気持ちを代弁したまでだ、それとも俺の愛が溢れた台詞の方がよかったか」
「丁重にお断りするよ」
「へいへい、嬉しい事で」
「きゃっ!?」
っと叫び声がすると共にドドドドっと本が落ちる音がした
音がした方に行ってみると見事に散乱した本と女性徒がいる
「あいたたた・・・」
「忍ちゃん相変わらずだなぁ」
「大丈夫か景山さん」
返事がないので心配して近づいていくと
彼女もやっとこちらに気づく
そういえば彼女は耳が不自由なのを忘れていた
孝司が手を出して起こす
「あ、ありがとうございます」
「大変そうだね、手伝おうか?」
「・・あ、いえ大丈夫です」
少し遅れて返事が来るのは唇の動きを読んでいるせいだろう
「ちょうど暇人がいるんだし手伝うよ。お前も手伝うよなぁ雅人?」
俺の方をちらりと横目にしながら彼女に唇の動きが見えるように言う孝司
(いや本当にこういうやり取りにかけては俺以上だなまったく・・・)
キャラ崩壊しそうでガクガクしながら書いている作者
でありますw
前は久々すぎて後書きという場所があるのを忘れて
本編に書いてしまうという結果に・・・(グフ




