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不思議の国の星が煌めくその夜に  作者: 黒猫
♥♢不思議の国のアリス編 prologue♦♧
10/37

007頁:天使の話の真実に一歩

『僕』の記憶は壊れている。

治す術も『僕』にはわからない。きっと、だれもわからない。

そもそも、誰にも言った事は無いんだけれど…勘でもなく、直感でもない。

これは絶対だ。

壊れているもの、世界が。それをあの人たちに言ったら、信じてくれて、両目を塞ぐように目に包帯を巻いてくれた。

大人にとったら、所詮子供の戯言だったのに。

でも、黄金色の瞳なんて異質であり、能力者にしか現れない。しかも、超能力者はある意味忌み嫌われる。化け物として処刑されていた時代があった位だ。それも考えての事だったのかもしれない。

金色の瞳が、『僕』には生まれついてあった。おまけに白髪。

白髪なんて、普通いない。白髪の娘はこの世を救う天使なり、なんて伝承まであるし。滅多に居ない、ではなく事実、居ないのだ。

まあ、その伝承は若い人にはあまり知られていないのだがな。

ああ、そろそろ『僕』について語るのは止そうか。『僕』の『私』が困惑するような夢の内容だしね。でも覚えてね、今話した内容は全て真実だから。今か経ってるこの時間は夢だけど、内容は全部、君…ルイ…おっと、失礼。今のはまだ君には早い内容だったね。君、と言うか、『僕』でもあるラトの昔話だよ。

目と雪…あと怪異には気を付けて。


―――――――――――『さようなら』




♥…………。

♤………。

♦……。

♧…。



「うう…痛い…」


あの日から約二日が立った。人殺し(怪異だけど)は良くないなぁ…と思う程反省しています…後悔はしていないけど。頭が痛いんだよな…だが学校は休まない。痛いな…頭痛持ちってやつなのかな。ちなみに、今朝はアリスさんと登校。


「大丈夫?」

「…う」

「それってどっちよ…」

「頭痛、分かる?」


ちょっとした好奇心で聞く。頭痛薬とか聞きたいな……


「…分かるわよ。そこまで世間知らずじゃないもの。」

「…良い頭痛薬とか、知らない…?」

「知らない。ここに来て一回も頭痛になった事なんてないものね」


ここに来て…ここの都市のことかなぁ…?体が強いのですかぁ…ウラヤマーです。僕もそれなりに強いつもりだが、風邪が引きやすいんだよな…インフルエンザとか、咳とか、たまに風邪をこじらせて肺炎になりかけた事が有るしなぁ…


「…そう…ざんねん…」

「本当に大丈夫なの?わたし、あなたが倒れても保健室に連れて行かないわよ」

「酷い…大体、それなりに回復方法は知っている。」

「でも下手なんでしょ?」


「…あれ難しいもん」

「ふふっ…」

「?」

「いや、ちょっとね」

「???」


 うふふうふと、笑い続けてる。

ちょっと気味悪い…っは!?まさかまさか、頭痛が移って頭が可笑しくなったのか?!アリスさんは僕のお友達だから不安です…!


「あ、ありすさん、だいじょうぶ…?頭痛くない?頭痛が移ったんですかっ?平気ですかっ?私は不安ですっ」

「え、ええ、大丈夫よ。ただね、ラトちゃんが可愛く見えて。」

「…!アリスさん、好きです」


ぎゅむっと抱き付く。


「え、ええ!?ちょっ離れてっ」

「…」


アリスさんが嫌がってるので離れる。嫌いなのかな…だとしたら、すごくすごくかなしい。しょんぼりです。あっ泣きたくなってきたかも…でも、アリスさんが僕の事が嫌いなら、一緒に登校しない方がいいですよね、うん、そうです。


「いやいやいやいや、なんか間違ってる!」

「今までご迷惑をおかけしたです。君が私の事が嫌いでしょうから、もう二度と迷惑をおかけしません。」


 ぺこりと頭を下げる。頭痛くて間違えそうだが、上手く言えた。


「いや!違うよ!?お、私!ラトちゃんの事が好きだよ!」


「…ほんとう?」


 じっと目を見つめる。

…アリスさん、可愛いなあ…


「ほんとほんと!だから嫌いなんて訳がない!」


…うれしいです。――――――…が気になる事が有る。


「…良かった。でも、なんで、離れて、言ったの?」


「……………………秘密。絶対に言わない。てか、言えやしないわよ。絶対。無理。てか無理。本当無理。」

「…そっか…」


すこししょんぼりです。


「!!教えない代わりにおすすめの美味しいカフェとか教えてあげる!!」

「?…ありがとう?」


「…ど、どういたしまして?」


どうして、?が付くんだろう?不思議です。いや、それが普通の女の子のなのですか?


「所で、話変わるけどさ」

「ん…」

「たしか、ラトちゃんって十歳から下の記憶が無いんだよね?」

「ん…」


そう言えば…前に言った事が有ったんだよね…アリスさんに別の国から来たって事を教えて貰ったから、僕も言ったんだよね。


「どうして、自分の記憶を探してるの?」


それも言ってたな。


「本当はね、気にしないつもりだった。だけどね…きっと」

「うん」

「忘れてる方がきっと悲しい」

「…そうね。」

「それに」


「それに?」

「なにか、忘れてはいけない気がするから。でも、元から一つだけ覚えてる。雪に、血、雨…それだけ。」

「…なんか、やばいわね。それ。」

「そう?」

「そうよ」



♥…………。

♤………。

♦……。

♧…。


「さあ!みなさん!今日が本当のクラス決めです!実はちょっとした問題が起きて、今日がクラス決めです!それでは、理事長からのお言葉、どうぞ!」


…ねむ。あとさむい。まださむい。五月なのに。ふう…


「学園で原因不明な爆発事故が起きて、判定士が怪我を負い、校舎を復旧工事中、そんなトラブルに巻き込まれすぎだろ的な事が起こり、しばらく旧校舎に居て貰いましたが今日校舎復旧した、と言う訳で、みなさん、どうもすいませんでした。それでは、属性判定の判定士が、判定してもらいますので―――――」


うあ、ねむいわ~…あたまいたいわ~…


「ふあ…」

「あ!今そこのキミ!」


ねむいしあたまいたい…


「あくびしたでしょ!」

「ふあ…」

「二回目!?どんだけねむいの?!」


なんかはんていしがにかいめのあくいしたでしょ、とかでおこってる…?にかいあくびはふつうだよね~やさしくない…な…


「う~ん?じゃあキミが一番最初!さ、おいで~」


ちょんちょん


いつぞやの様に肩をちょんちょんと叩かれ、声をかけられた。


「ん?なに?ジン君」

「呼んでるの、ラトちゃんだよ?」

「にゃっ?」


なんと、呼ばれていたのは僕だったのか?確かに二かいあくびしたし、少なからず視線は僕へと注がれている…マジか…。仕方なく行く。教壇の階段を音も無く、力も無くふらふら上りきる。


「やあ!遅かったね!何?君は愚図なのかな?」


冗談で言ってたつもりなのでしょう。しかし、しかしだ、僕はどっち勝手言うと卑屈だ。あまくみるなよ?と言うか、頭痛が有る為、何を言い出すか自分でもわからないのが本音です。


「そうですね。私は愚図で根暗で無愛想で卑屈でどうしよも無くノロマで馬鹿であほで人でなしで鬼畜で人を罵ることでちょっと楽しいなって思ってしまう愚図ですよ言われなくても知っていますよそれぐらいそれでいて頭が狂っているしこそこそ生きながらその実ひとを危めたりしていてその後実験台にするし何故かは自分でもわからないけど血生臭いのが好きな頭のおかしい狂い人なマッドサイエンティストですよ。」


息継ぎ一つもせず言い切る。ふう、と息をする。


「…なんかごめん。」

「いえ。」

「えと、それじゃあ、僕に魔力を!マナを!出来るだけ多くあてて!あと、その前に僕の手に上に手を翳してね!」

「ん……んと」


手の平を見せて来る。…う~ん?言ったとおりに手を翳せばいいのか…?…仕方ないな…私は大人しく、手の甲を見せる様に手を翳す。


「……………………マジで?」


たっぷりな時間を空けてかえって来た言葉が、まさかのマジで?、だった。何がまじで?なんだろう。


「……?」

「えっとね、属性は雪、氷、炎、水、土、風、雷、闇、嘘、光、薔薇、茨、幻影、時間と、空間と、回復、書き換えだって…」

「…可笑しい?」

「うん。可笑しい言えばおかしいよ」

「なにが?」

「滅多に無い組み合わせに、多すぎるんだ。闇とか光とか、対立してる属性が二つも一つの器に在ったら、属性が、こんなに合ったら…」

「?」


そこで判定士は言葉を止めた。物凄く気になるところで止めた。ひどし。


「えっと、とりあえず、魔力を、当ててください…」


なんかさっきからテンション下がってね?何こいつ…てか、僕も僕で心の声の口調が、悪くなってきてるですよーどうしよっか…どうでもいっかな …誰の口調が移ったんだか。


「ん…んと…そりゃっ」


少し難しいんだよな、魔力とか?そのまま出すのは苦手。と言うか、難しい。


「…!!!!?」

「?」

「いや、?じゃなくて!」

「???」

「もういい。えっと…0クラス。」

「………0?」

「0クラスは学園でももっと問題児がいる、別の学園名で名前は天ノ原月光学園。どうかと思う名前だけどね!。寮は人が凄い少ないダーク・ローズ寮か今までどうりの場所でいい。さ、行った行った!」

「え、場所…」

「さーあとは適当に来て~」

「あの、場所…」

「さあさあ!」

「あのですね、場所を…」

「じゃあキミの属性判定しちゃおう!!」

「…あの、場所…」

「ふむふむ、キミはだな…主に火、風、まさに相性ピッタリだネ!!」


聞いちゃいないよ、この人は。あと、ネってなに。ネッて。


「うぅん…?」


まあ、学園の名前からして目立つだろう。うん、きっと大丈夫だよね。…嫌な予感がするけど。



♥…………。

♤………。

♦……。

♧…。



どこだここ。嫌な予感的中した。…よし、これからは勘と直感に頼ろう。


「うぅん…」

「オラァ!やんの(ry」

「…」


 ガラの悪そうな何人かを追って、1人の赤髪をした青年が僕の目の前を怖い顔で走っていく。

やんきーっすか、兄貴。じゃなかった、今のは間違いない気がする。

幻影でも無い様な。多分。

 僕はそれを見て少し黙った後、その青年の後を追いかける。

ああいうのは、黙って見過ごせない。


 青年を追って到着したのはまさかの!まさかで天ノ原月光学園。

 そこで先程の暴走族(仮)と青年は喧嘩をしていた。


はた迷惑やね。運がいいのか悪いのか……僕はため息をしたくなった。


 よく見れば影に隠れる様にしてカメラを持った人が何人かでその映像を取っている。 そしてしばらく喧嘩をした後、青年がカメラに向かって何かを叫ぶと再び喧嘩を始めた。 1対多だと言うのに青年は喧嘩が強いのか周りを倒していく。


すげーっす。兄貴ぱねえ…?こういう使い方で合ってるか…?あとできこーっと。


 でもやっぱり人数と言うのは大きなハンデであり、稀に青年も殴られたりしている。 僕は追いかけて来た物の目の前の喧嘩に飛び込むなんて事はしない。


トラブルはごめんだ。森から出てハッキリわかったのだ。

しかし、見過ごせないが…どうも、むずむず?そわそわ?する。

ああん!じれったいですよぅ!今すぐ蹴りだけで赤髪の少年以外ぶちのめしたいです…どうしよう…だけど今出たら見ていたのが水の泡になるですもの。我慢…


 まあ、そのため僕は遠くから見ているだけだ。そしてしばらく続いた喧嘩はやがて青年の強さに怖がって暴走族(仮)が逃げていく事で決着が付いた。カメラを持った者達は逃げていった暴走族(仮)を追いかけて行き、青年だけがその場に残る。青年は流石に疲れたのか近くにあった休憩所に腰を下ろした。そしてそれを見た僕は青年に近づく。


「んぁ? 何だよテメェ?」


 青年は僕に気づくと威圧する様に話かける。

 が、僕はそれを無視して青年に近づく。


優しいそうだから、で助ける僕お人好しなのか…いや、ちがうな。多分。


 僕は思い出せる限りの投影をする。それは怪我を消毒する薬とティッシュ。そして絆創膏である。

つまりそれが僕の投影した箱、僕が持ってきたのはきゅ~きゅ~ばこ~

 【救急箱】だ。

痛そうっす。兄貴さっすがー(棒読み)


 僕はとりあえず何も言わずに青年の腕を取って見る。そこには切り傷の様な物があった。恐らく先程の喧嘩で怪我をしたのだろう。顔にも殴られたせいか口元に少し痣が出来ており、血が出ている。


痛そうっす。兄貴さ(ry

そして僕は切り傷と顔をかなりの手際?まあ、高速的にこう、バババッっと消毒し、絆創膏を張る。 それは青年がハッとした頃には全て終わっていた。

舐めるなよ?…なんちゃって


「お、おま!? 何やってんだよ!」


「?」


 青年はすぐに立ち上がって吼える様に言うも僕は首を傾げるだけである。

???どうしたんですかね。正しい事をしたはずなのに…もしかして要らぬことだったのかな…そうですか…

 僕は頭を下げる。そして


「…ごめん…」

「うぉ?!ち、違うッ!」

「?」


 それを見て青年はため息を付いた後、顔を赤くして下を向きながら「あ、ありがとよ」とお礼を言った。

……ふむ、どうやら、傷の手当てされたことにただ、驚いただけだったようだ。そっか。人間は不思議だな。人間の心理とかいろいろ調べよっと。

 僕はその言葉に頷くと救急箱を片手にその場を離れる。

天ノ原月光学園を見つけた事だし、さっさと間に合うといいんだけどなあ…



 青年は未だに下を向いているせいで気づかず、ふと前を見た時には目の前には誰も居なくなっているのだった。



♥…………。

♤………。

♦……。

♧…。


 これから3年ほど通うことになる学校だ。その門を潜り、真っ直ぐに僕は職員室に向かう。そして中に入ろうとした瞬間、目の前の扉が開いて出っ歯の先生が姿を現した。

う、そ…だろ…?またこいつですか…!

それは変わらないのね!期待しちゃったじゃないか!気まずいですよ!


「んん?なんだ、ドッドソン」

「私の教室はどこか知っておりますか?」


 そう聞けば、四階。特級一年0組、俺が担任教師だ。付いて来い、的な事を言い先に進む。

orz…



♥…………。

♤………。

♦……。

♧…。


はっはっはー全然笑えねえですよ。ざけんなです。


「あぅ…」


どーいうことですこれ。いやまあ、可笑しくないのだが…なんというか。

シュールです?


Q,ここで質問だ。もしも自分が物凄い異常事態を目の前に冷静でいられますか?

a,no


「さー授業を始めるぞ!貴様ら!さっさと自分の席につけ!!」


軍隊一歩手前な声で制する出っ歯。シュールっ

じゃなかった、僕は前のクラスでの元の椅子に座る。多分これでいいだろう。

周りの皆さんは大体が変わらない。例の銀髪さん(名前記憶から消えていますので)痛そうにしていた男子、担任出っ歯…。何か仕組まれてるのでは…


がららっ!


今あいたドアの所為で授業がお説教に代わったの言うまでもある。


めでたしめでたし~♪


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