6 夜の襲撃(1)(改訂版)
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8日目の0時過ぎ、木の上で寝ていた俺はスキルの直感が働き起きた。急いでマップを表示すると、周りを魔物と4人の人が囲んでいる。
「まだあの人達、追いかけてきてたのか!」
▷
遡ること昨日
昨日も森の中で、ほのぼの旅をしていた。あいつらが来るまでは!
あいつらは、目が合うや否や魔法で攻撃してきた。終いには、
「お前は、レン・シノノメか?」
と聞いてきたし。魔法で攻撃してくる前に名前を聞けよ!
「聞く前に、名乗るのが礼儀じゃないのか?」
「その答えと言うことは、お前がレン・シノノメだな!」
「あってるけど、名乗れって!」
こんな事を、続けながら逃走していた。
▷
そして今に至る。正直イラつく。人の眠りを妨げやがって。
今度は、魔物付きかよ!魔物を、テイムする人でもいるのか?魔物を殺すことに抵抗は無くなったが、人を殺すことには抵抗しかない。まず、殺したことないしね。
さて、どう打開するか。多分あいつら、冒険者だな。しかも、かなり手練の。つか、俺の討伐依頼でも出たのか?
全部ご丁寧に、倒してもいいがジリ貧の未来しか見えない。
ここでは使いたくないが、使うか!自己流の、上級魔法。
両手に最大火力の《火炎》を出して、合体させて放つ。
「《地獄火炎》」
これは、自己流上級魔法だ。ここら一帯が灰になるから使いたくない。
威力テストは、事前にしておいたのだがやぱっり強い。今度、威力調節を頑張ろうかな?
俺は考えを打ち消し周りを見る。魔物は倒したが、肝心の冒険者達は健在だ。
「あのー、俺に一体何の用ですか?」
「······」
黙りか。これは、聞き出す必要があるな。
流石は冒険者とゆうべきか、既に陣形を整えている。前に大盾持ちの剣士、後ろは魔法使い基本的な陣形だな。フレンドリーファイヤーしてくれると倒すの楽だけど、こんなにも速く陣形を整えているから無いだろうな。
俺は、両手に《火炎》を出して合体させた。威力は、《火炎》のおよそ2倍。
2倍《火炎》を放つ。が、あっさりと、大盾持ちに防がれてしまう。
盾には傷一つついてない。おおよそ、盾の素材は魔物だろう。魔物の素材は、鉄よりも硬いことがあるのでそれだろう。
現実拡張を使って、レベルを確認したが40以上だった。
もう1度、さっきの《火炎》を放ったが、魔法使いの魔法と衝突して消えた。
高火力すぎるでしょ!
しっかし、攻めてこない。俺の消耗を待っているのか?夜だから《影縫い》も出来ない。困ったな。もう一度、自己流上級魔法使おうかな?
そういえば、もう1人の魔法使いはずっと独り言を言って·····こうげ·····き······
「あっ!」
独り言ではなく、詠唱か!しまった、気づくのが遅すぎた。詠唱が完了して、上空に魔法陣が出ておりそこから何かが出ている。召喚の詠唱だったのか!!
巨大な身体、翼。剣もを弾く鱗に立派な角。そう、魔法陣から出てきたのはドラゴンだ!
ーーGUGAAAAAAYAAA
大層お怒りのようで。
ドラゴンを召喚した冒険者達は既にトンズラしていた。マーキングをしたので、どこにいるかが分かる。MPよく持ったな、あの魔法使い。
俺は軽く準備体操をして、構える。
「さて、勝てるかな?」
ドラゴンは元々この世界にいるから、転移させたのか。ドラゴンは魔物の中で、最上位に当たる。基本ゲームでも、1人では倒せない。例外のゲームもあるけどね。
ゲームではなく現実だから、剣は弾かれてしまうだろう。魔法を使うしか無いのか。
「《地獄火炎》は無しだし、他は実践までのレベルではない······一か八か《空間魔法》使うか」
空間魔法は、魔法陣を書かないといけないが俺は手に書いてある。
一度だけ試したが、失敗して自分が消えそうになった。
「だけど、今度こそは成功させる!」
ドラゴンが鉤爪で攻撃してくるが、全て回避する。
ーー集中、集中
手の魔法陣が光った。その間も絶えず攻撃をしてくるドラゴン。
「今だ!!」
手の魔法陣をドラゴンに向けた。
すると魔法陣がドラゴンに向かって飛んだ。
ーーポシュ
「は?」
今、魔法陣が飛んでドラゴンに当たったよな?何、ポシュって?
まさかの不発?不発は止めてくれ。面倒い。
ーーGAGYOOOOO
ドラゴン、痛がってる?どこに当たったのだろう?あ、眼球が消えてる。空間魔法と言うよりは、空間転移魔法だな。
その証拠に目の前には、眼球がある。売れないよな······
相当痛かったのだろう。そのままドラゴンは、飛び去ってしまった。
空間魔法は、魔法陣の大きさで威力が変わるのか?後で考えよう。
さて、安眠のために冒険者達の所に行こう。
蓮は自分が指名手配されてる事は知りません。