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35 《ドロップ・プラネット》

 魔族達は特に動く気配が見られない。こちらを眺めていて、じっとしている。上からの命令なのか、それとも自己判断なのか、どっちにしても有難いことだ。


 勇者の判断で、俺以外は王都から離れていく。

 理由は、星のでかさだ。この世界が滅亡する位の大きさなのか、はたまたま小惑星が無数の隕石みたいに降ってくるのか、分からないからだ。


 大きく息を吐いて、決意を決める。

 正直、勇者に提案した時は腹が決まってなかった。

 だけど今なら、やられる。今やらなかったら、一生後悔してやらないだろう。


 ステータス画面を表示して、種族を人間から魔神に変える。

 最近分かったことだが、種族変更時間は《操作》で変えれる。《操作》って意外とチートだよな。

 まだまだ試したいことはあったけど、この戦いが終わって生きていたらにしよう。

 死のうが生き延びようが、自分が特にやりたいことは済ませてきた。先の断っておくが、決して卑猥な意味じゃないよ。


「《星落とし(ドロップ・プラネット)》!!」


 固有スキル《星落とし(ドロップ・プラネット)》を発動させる。

 途端、俺のいる範囲まで巨大な魔法陣が形成され、暗雲を消す。

 まるで神様の降臨みたいに俺がいる場所まで明るくなる。魔法陣の光がだんだんと強くなり、目を開けるのが辛くなってきた。某有名な映画の「目がー目がー」ってこんな感じだな。一応サングラスをしているけど、少し眩しいな。

 巨大な魔法陣からは、魔法陣の範囲内ギリギリの超巨大惑星が降ってきた。


 あっ、これはヤバいやつだ。


 スキルの《直感》が、そう告げてくる。

 さて、このままあれが落ちても俺からしたら別にいい。だけど、この世界に住んできる人からすれば、大変迷惑な話極まりない。

 俺は、《無属性魔法》の《転送》をこっそりと予測落下地点に仕掛ける。この魔法は、範囲が自分で決めれる。使い勝手はいいのだが、転移先はどこかなんて分からない。

 願うは宇宙空間でありますように。


 マップを表示して魔族の様子を見るが、かなり荒れてる。

 正確なことまではわからないが、逃げ惑う者が大半だろう。


 超巨大惑星が魔法陣から出来って、魔法陣は閉じた。

 神々しい光は、魔法陣が閉じたと同時に消えた。だけど、魔族達の視力が回復するのは惑星が落ちきったあとだろうな。


 俺も一緒に《転送》に巻き込まれるのは嫌なので、かなり移動する。


 勇者には、星が消えたら王都に突撃して、と使えてあるのでまあ大丈夫だろう。


 こちらも仕事をしなくわな。

 先ほど《転送》の範囲は自分で決めれると言ったが、かなり大雑把にしか決められない。

 そこでマップの登場だ。マップと《転送》を掛け合わせれば、正確に魔法範囲を決めれる。更に、MPの消費も抑えられると、一石二鳥だ。

 予め、マップで《星落とし(ドロップ・プラネット)》の魔法陣の範囲が表示されていたので、その大きさよりも少し大きくして仕掛ける。


 さて、高みの見物とでもいこうか。


 《飛ぶ(フライ)》と、新スキル《遠見》を使って王都を見る。マップとは違い魔族の行動が良く見える。

 目が眩んだ魔族達は逃げていたり、互いを敵だと認識して攻撃をしている。

 おお!これなら勇者達の負担を減らせるな。だけど今回の親玉であるサクラ十家の姿は無い。

 このスキルの事も読んでいたのか?様々な疑問が頭に浮かぶが振り払う。


 そして超巨大惑星が王都の象徴でもある、王城を潰し始める。

 滑稽、滑稽。

 次々に建物を破壊し始め、次第に魔族たちも巻き込み始める。

 超巨大惑星が王都の地面に着いたので仕掛けていた魔法陣を展開させて、超巨大惑星を《転送》し始める。

 どこに出るのかは正しく、髪の気まぐれなのでこの世界に再び落ちないことを祈る。


 どんどんと超巨大惑星は、《転送》魔法陣に入っていく。

 魔法陣を展開させたのはいいが維持ににもMPが取られるので、ジリジリと消費していく。これは実験していなかったな。

投稿忘れてました。

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