幕間 王と師団長
幕間です。
私はレン・シノノメを牢に入れてから、国王陛下の元へ行く。
国王陛下をあまり待たせる訳には行かないから、速く行かなければ。
「国王陛下、ただいま戻りました」
「うむ。ご苦労であった」
呼ばれた理由は、分かっている。レン・シノノメの要望の中に出てきた、奴隷の女の子であろう。
「レン・シノノメが申していた、奴隷の女の子の解放。お主は、どう思うか?」
確かにレン・シノノメが、あそこまで奴隷の女の子にこだわるのには、少し違和感を覚える。
「私は、交渉材料に使えるのでわかと、考えております」
「お主もそう思うか」
意見は、国王陛下と一致するか。さて、国王陛下はこれからどう動くか、しばしば気になるな。
「国王陛下は、レン・シノノメをどうお使われになりますか?やはり当初の予定通り、軍事活用されますか?」
「お主は、地獄耳か?まぁよい。当初はそうするつもりであったが、あそこまで反抗的だと扱いに困ってしまうのが、目に見えておる。だから、アジェナが言っていた通り、学校に通わせようと思っておる」
第四王女、アジェナの意見を採用するとは珍しい。双方とも、毛嫌いしているのに。
国王陛下の目論見が分からない。私には、関係の無いことだが。
「しかし国王陛下よ、アーテ街の領主によると、魔封じの手錠をいとも簡単に壊したそうではないでしょうか?そこは如何なさいますか?」
「その事については、アレをやるつもりである」
アレを使うのか。一歩間違えれば、廃人ができるアレを。
私には、どうすることも出来ない。サクラ十家師団長でも、できないことの方が多い。
これも運命か。阻止しようと思えば出来るが、私はこの国の繁栄を願っている。
国王陛下がやると言ったら、従うしかないのだ。
「御意」
そう一言を言い、退出する。
レン・シノノメ、不思議な転生者だ······
もう1話は幕間を挟んで、新章に入ります。(多分)
この物語を終了させようか迷ったのは、秘密です。(終了の予定は無いです)




