26 王都到着
休みって素晴らしいですね
気持ち悪い。うん、気持ち悪い。今まで缶詰やら、木の実を食べていたから、昨日の肉が今でも胃に持たれている。
マップでは、魔物が表示されてないからいいものの、表示されたら戦いの最中に吐いてしまいそうだ。
彩夜とは言うと
「おっ、お腹痛い。蓮君、今日歩くの止めない?」
「お前が肉パーティーやりたいって言った本人だろ!シャキッと歩け」
かなりダウンしてます。彩夜がやりたいって言ったことだから、自己責任だよね。流石に蹲り始めたら、歩くのを止めるけどね。
さて、マップでは、王都が表示されている。このままのスピードで行けば、今日の昼過ぎまでには着く。しかし、聖騎士軍を未だに見かけないし、聖騎士軍らしき軍隊も表示されてない。
この国の端から、王都に向かって捜索しているのならいいけど、もし、王都の中に聖騎士軍のサクラ十家がいたら最悪だ。
だから今日は、王都に入らない。見つからないように、作戦を練るつもりだ。
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王都が目視できる地点で野営準備をし、彩夜とテレパシーで作戦を練る。
『蓮君、聞こえる?』
『ああ、聞こえる。では、第一回、作戦会議を行います。問題は、どう王都で切り抜けるかです』
そう、どう考えても、俺の事は第四王女から国王に伝わっている。種族を変えてもいいが、男か女、どちらになるか分からない。
『はい、変装すればいいと思います』
変装か······うん、いいかもしれない。レベルとHP、MPを変えれば行けるかもしれない。
彩夜は、ガサゴソとアイテムボックスを漁っている。整理しとけよ。
『じゃーん』
出てきたのは、ヒゲの付け物だ。
馬鹿過ぎるだろ!これで相手を騙せるって、百二十年生きてるのに頭脳は小学生で止まてるのか!
『却下』
『酷い!』
学校行かせた方がいい気がしてきた。うーん、やっぱり隠蔽魔法を自分にかけて、行こうかな?
『隠蔽魔法で、行けるかな?』
『いいんじゃない?バレたら、また、逃げれば何とかなるでしょ』
うん、この案で行こう。
そして、一夜を過ごす。
王都の人々があまり起きてない早朝に起きて、隠蔽魔法を俺と彩夜にかける。
隠蔽と言ってもあくまで、存在を感知られにくくなるだから、近づかれたり、何らかのスキル持ちの人にはすぐにバレてしまう。それに、隠蔽魔法は、レベルが高ければ高いほど、見つかる確率が上がるのだ。
要は、魔法は万能では無いって訳だ。
《飛ぶ》を使って、王都まで行く。《飛ぶ》を使う理由は、隠蔽魔法にも、制限時間があるからだ。
野営で使っている隠蔽魔法は、無強化でレベルが高いとすぐに見つかってしまうのだ。その代わり、効果時間は長い。
でも、今回使っている隠蔽魔法は、最大まで強化した、隠蔽魔法だ。それ故、効果時間は極端に短い。
王都間近まで来ると、王都全体が良く見える。王都には壁が無い。その代わり、たくさんの騎士や冒険者達が、周辺をうろちょろしている。
まぁ、王都周辺は、山々で囲まれているし、山から王都までは平地だから見通しもいいよね。
所々に、塔が建っている。おおよそ、空を飛ぶ魔物を撃退するためだと思うが。
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王都の人目があまりない、スラム街で降りる。
王都にも、スラム街があって助かった。
王都に入る直前に、ピリッとした気がするが気のせいだろう。
少し歩くと、廃人の様な人がいる。目が、あらぬ方向を向いていて気持ち悪い。
どの世界でも、麻薬みたいなものがあるんだな。
スラム街にある、激安宿を見つけてそこで休む。張り紙に、盗難注意、と書かれている。宿として有り得ないわ。
『ここの国、結構酷いね』
テレパシーで話しかけてきた彩夜に、頷きで答える。
王都に入ったら、居場所がバレる危険性があるから基本、テレパシーで会話するように言ってある。
『どこの世界でも、同じだろ。表向きはいい国、だけど裏の顔を知れば、非人道的な事をやる国もある。日本もそうだろ』
『私、日本にいた記憶あんまり無いからわかんない』
ごもっともな意見で。
さて、王都ですることは事前に決めてきたから、テキパキ動いてさっさと出よう。
一、食料調達
二、情報収集
三、(出来たら)観光
これだけだしな、王都に来た理由。もうすぐ、日が完全に昇り着る。彩夜は疲れたのか、もう寝ている。
俺は、種族を猫人に変えて寝る。動くのは、明日からだな。
王都です。
本当は、魔物とかの戦闘を入れてもよかったなと思います。




