25 肉パーティー
初めて書くのに疲れました。
すごい霧だ。二十m先が見えないぐらい濃い。歩くのを、今日は止めるか。そして、彩夜には申し訳ないが、これじゃあ、肉パーティーが出来ないな。
肉パーティーが出来なくても、これからの旅に油は必要だから、作っておかなくちゃね。
さて、俺は油が取れる植物をこの世界では知らない。地球だと、綿実、大豆、ごま、サフラワー(紅花)、ひまわり、とうもろこし、米(米糠)、落花生······、が地球だと主流だけど、この世界に存在しないと考えていいんだよな。
大豆無いかな?大豆ぐらいなら、この世界にありそうだけど。
「なぁ、大豆あるか?」
「大豆に近いものなら今手元にあるよ!」
彩夜がアイテムボックスから取り出したのは、小さくて黒い豆だ。
黒豆の間違えじゃないのか?食べてみると、黒豆の味ではなくて大豆の味だ。不思議だなー。
一か八かで作ってみるか!
まず、油分が抽出されやすくなるように薄いフレーク状に大豆を圧扁し、溶剤で油を溶かし出して原油を真空状態で作る、とゆう製造方法だ。
色々な料理器具や、実験器具は、良心的なアーテ街の人から貰ったからね。
さて、問題は真空状態なんだよな。真空状態じゃないと、作っても不純物を取り除く作業に移行できない。うーん、どうしたものか······
「彩夜、真空状態の所って、どこにあると思う?」
「私のアイテムボックスの中」
「はいィィィィ!」
え、嘘!?アイテムボックスの中って、真空なんだ。
······って、なんで真空なんて知ってるんだ?
「昔、私に匿ってって言ってきた人がいて、そんな時に、アイテムボックスの中に入れたら死んじゃった」
そんな人がいるのか!でも、真空状態と決まったわけじゃないな。多分、合ってると思うけど。
酸素をどうしようか?頑張れば、一分までなら作業が可能なんだけど、この世界、無酸素状態になるとどうなるか分からないんだよな。
そうだ、宇宙行こう。宇宙なら、無酸素状態になるから行けるか!
「彩夜、ちょっと宇宙行ってくる。《飛ぶ》」
「えっ、ちょっと蓮君!」
彩夜の声を無視して、宇宙空間を目指す。
莫大なMPを消費して、宇宙空間まで来れた。あーこれ、戻る時、HP足りるかな?いや、足りるか。
戻る時、全身が火に包まれたら《水》使えばなんとかなるな。
息苦しいな。ステータスを表示して見ると、HPが激しく減少している。《自己回復》が働いて、HPは回復しているけど、これは気絶するな。
五分経ったが、これ以上は危険と判断して、早急に戻った。途中、大気圏に突入して火が全身を包んだが、《水》を最大まで強化してなんとか火を鎮火した。
「蓮君どうだった?」
「五分が限界だったよ。彩夜、五分経ったらアイテムボックスから出してね」
「分かった」
アイテムボックスの中に入る感覚は、頭を掃除機に引っ張られる感覚でした。
さて、時間も限られているし、テキパキやろう。
さっきの通りにやっていく。違う部分は、彩夜のアイテムボックス内にある全ての大豆を使っていることぐらいだ。火魔法、とうとう物理法則無視したよ。
さっきの工程の所までいくと、原油を高温、真空状態で不純物を取り除く作業に入る。
「《強化》」
エンチャント本に書かれていた、初級のエンチャントだ。かけたのは、ろ過にだ。アーテ街で不純物を取り除くのは、ろ過しか無かったから仕方が無い。
ろ過に、高温の原油を流し込む。ろ過、頑張ってくれ。
二分後には、大豆油が出来上がっていた。時間もギリギリで出来たので、すぐに彩夜がアイテムボックスから出してくれた。
「蓮君出来た?」
「ああ、出来たとも!」
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大豆油ができた頃には、霧は晴れていて、薄暗くなっていた。うん、肉パーティーの時間はバッチリだ。
《料理》から、肉料理を選ぶ。焼き方は、レアでいいか。
ナツメグが無いから、匂いは普通だ。ナツメグが欲しいよー。
「美味っしい〜!蓮君、料理人で名を挙げれば、いいんじゃないの?」
「料理人になるつもりは、ありません」
「むぅー」
ふくれっ面の彩夜は置いといて、俺も食べる。
自分で言うのもあれだが、凄く美味しい。
残った肉は、彩夜のアイテムボックスに入れて、また、肉パーティーをする時に取っておくことになった。
この日はものすごく疲れたので、彩夜から寝袋を奪い取って寝た。今日ぐらいは、いいよね?
大豆油は、Wikipediaや色々なサイトを使って調べました。疲れた原因は、ほとんどこれのせいです。




