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15 オークション(2)

小説を書いていた中で一番文字数が多い気がする。

 一階におりて、朝食を食べる。

 やはり、食料調達と生活必需品の調達を明日に回すべきだよな。やっぱりいいや、食料調達と生活必需品は滞在最終日に回そう。


 そう言えば昨日の転生者の子、言い方が悪いが何金貨で落札されてしまったのだろう?最後まで、見ておけば良かった。

 はぁ、探すにしてもアテがない。人脈ってこうゆう時に大事だよね!

 ······そうだ!奴隷商人に聞けばいいんだ!後片付けで最後までいたはずだから。


 目的が決まったので、さっさと朝食を食べ終え、宿を出る。情報収集は、RPGの基本!


 街に出ると、すぐに違和感が襲ってくる。


ーー手配書が無くなっている?


 綺麗さっぱりと、手配書は無くなっている。昨日まではあったのに。冒険者達が言っていた、大規模捜索が始まるのか?

 捕まえる前提だから、剥がしたのか?


 街は、普段と変わらない。ワイワイと賑わっているし、活気も溢れている。

 魔法でも掛けられたか?


 裏路地に入り、ステータスを確認する。


 状態異常 無し


 無いよな······やっぱり現実か。様々な憶測を考えるが、今ひとつピンとくるものは出てこなかった。


 ▷


「おお!昨日のお嬢さん。どんな奴隷をお探しで?」


 俺は昨日一番初めに行った、奴隷商人の店に来ている。


「奴隷じゃないんです。少し、情報が欲しくて来ました」

「情報収集ですか?情報は有料でっせ」


 情報って有料なの!?そして、語尾が気になる。


「いえそのー、昨日の転生者の奴隷が何金貨で落札さたかを知りたいだけなんですが教えていただけませんか?」

「なんだ。そんな事でしたか!それなら無料でっせ。確か、金貨39枚で落札されましたよ」


 有料無料って、内容で変わるのか!無料で聞けたから良しとしよう。


「ありがとうございます」


 そう言って、足早に奴隷商人から離れていく。


 39枚か、うーん微妙だな。奴隷市場は、今日が今週の最終日だ。最終日と言えば、絶対に最後に相応しい商品が来るはずだ。

 最悪、有り金全部を使わざるを得ない状況になるかもしれない。


 町外れの噴水の近くでボケーとする。暇だ。旅をしてる時は、ずっと歩いてるからいいけど観光が終わってしまうと暇だ。明日にでも、フーフラ街を出よう。そうしよう。

 時折決闘を申し込んでくる輩がいるけど、死んだ魚のような目をして断る。

 宿に戻って荷物でもまとめようかな?日がぽかぽかだから、日向ぼっこを楽しむか!

 楽しんでいるうちに、寝てしまった。お日様が気持ちいからね。仕方ないね。


 ▷


「ふぁ〜」


 んーよく寝た。ステータスを表示して、時間を確認する。


 18:24


 寝すぎたな。あと1時間起きるのが遅かったらオークションが始まってしまう。

 結局、オークションで頑張るしかないか。作戦もクソもないからな。寝ていて。


 町外れで寝るんじゃなかった。市場まで遠い。

 いい匂いが俺を誘惑してくるが、金が少しでも欲しいので我慢する。


 奴隷市場は、異様だった。この世界にいるのか知らないが、貴族らしき人がいる。

 適当なところに腰をかけ、話を盗み聞きする。


「今日の目玉は、絶対に落札しなければ!」

「貴族様、そんなに珍しい奴隷なのですか?」

「ああ、そうだとも!目玉は何と、転生者でユニークスキル持ちだぞ」


 俺から血の気が引く。落札出来るかどうかじゃなくて、強硬手段を使った方がいい気がしてきた。

 どうしよう。貴族を暗殺するか?無理だ。返り血が飛んで、バレてしまう。金を盗む?どこにあるんだよ!

 素直にオークションを頑張るか······


 ▷


 昨日と変わらない司会の女性が出てきて、昨日と全く同じことを言う。

 昨日と同じ順番で、オークションが始まる。が、そこまで高くいかない。ほとんどが、20金貨位で止まってしまう。

 どうしたものか。


「さぁー、次が最終日の目玉です!」


 会場の全員が、クギ付けになる。


「今回はなんと!転生者でユニークスキル持ちです。ユニークスキルの内容は、落札した本人様だけが確認できます」


「「「おおー!」」」


 会場が湧く。うるせぇ。俺は両耳を塞ぎ、司会の声を聞く。


「それでは、ご登場です!」


 そこに現れたのは、ショートの髪で目がおっとりとしている、あの事故の日からあまり変わってない彩夜が現れた。


『蓮君、助けて!』


 脳内に声が響く。これが彩夜のユニークスキルなのか?


「それでは、10金貨から始めます!」


 始まってしまった。どんどんと値段が上がっていく。20、30。

 や、やばい。どうにかしなくては。


「40金貨!」


 ん?みんなが黙り始めてくだぞ?これはチャンスだ。貴族でも、40金貨以上は無いのか。

 俺はマイクを取り、言う。


「40金貨プラス1小銅貨」


 全員が黙った。変な事言ったか?


「えーと、1小銅貨って何ですか?」


 あ、それでみんな黙ったのか!


「主催者側や奴隷商人は1小銅貨でも多く稼ぎたい、そうお思いじゃないでしょうか?だから、私はプラス1小銅貨と言ったんです」


 意図を掴めたかな?みんなの目が変わる。


「そうですよね······では、40金貨プラス1小銅貨よりも高く出せる方はいらっしゃいますでしょうか?」


 正直、やらなければ良かった。オークションは予定時間を大幅に変更ざるを得なかった。

 1小銅貨と言えば、2小銅貨と言いそれの繰り返しだった。


 俺も参加していたが、ものすごく疲れた。まぁ、何とかなりましたけどね。


「42金貨プラス5銀貨以上出せる方はいますか?」


 俺が言ったやつよ、採用されろ!


「それでは、42金貨プラス5銀貨出したお方に決定いたします」

「ヤッターー」


 周りを気にせずに俺は声を荒げた。あー長かった。もうしたくない。


 手続きは舞台裏ですぐに行われて、スムーズだった。


 ▷


「こちらが商品です。どうぞお受け取りください」


 彩夜の首には、首輪?みたいなものが付いてる。


「この首輪は?」


 この質問を予想していたのか、迅速に答える。


「この首輪は、奴隷の証です。命令違反をすると、徐々に首が閉まっていきます」


 要は逆らえないようにするものか。取れるのかな?また今度試してみよう。

 これ以上質問がないと分かった奴隷商人は、立ち去って行った。


「サヨ・モチヅキです」

「東雲蓮だ。久しぶりだな、彩夜!」


 そう言って、彩夜が涙を流しながら抱きつく。

 俺はそっと頭を撫でる。


 ここに長いするつもりは無いので、足早に宿に行く。


 聞きたいことは大量にあるが、まずは腹ごしらえからだ!

今後二人旅になると思います。

一人旅?要諦変更です

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