8 雨の日の魔法
書く内容は決まっていたのに、苦戦した。
体が少し重い。さわやか程度と言っても、Bカップはあるのでちょっぴり重い。
山賊にでも会って拘束されたら、エッチな事やった後に奴隷商人に売られそう。
フラグか······まぁへし折りますけど。
午後からは雨が降ってきたので、テントをさっさと張った。
女の体になった事で、身長も低くなっていたので張るのに時間がかかった。正体を隠すのは、良いけど少し不便だな。
流石にテントの中でゴロゴロするのはいけないので、魔法の試験データを取ることにした。
まず、無属性魔法の《盾》だ。これも《空間魔法》同様に魔法陣が必要なので、左手に書いた。
ーー集中、集中······
《空間魔法》同様に魔法陣が青く光った。
「《盾》」
そう叫ぶと、半透明の盾が5枚俺の体の周りに浮く。
「おお!」
現実拡張で耐久値を見ると
虚無の盾 耐久値 10000 (レベルとMPで耐久値が変わる)
なるほど。虚無の使い方が間違ってるように思うがツッコミはいいや。
サクサク進めよう。
次は《剣》の魔法だ。きっと虚無の剣って出るだろうけど······
剣は魔法陣が要らずと、使い勝手がいい。
剣のイメージ、イメージ······
ーーキン
おお凄い!MPが剣に変わっていく。こちらも、盾同様半透明だ。
現実拡張で名前を見ると
虚空のロングソード 耐久値 MPが補給される限り。(MPを剣に入れれば、炎剣、水剣······と色々な剣になる)
説明が足りない気がする。そしてネーミングセンス無さすぎる。
MPを剣に入れる?そんなことが可能なのか?
手先にMPを込める。すると、剣にMPが入っていき輝いてる。
炎剣や、水剣になったりはしなかった。
今度は炎をイメージして、MPを込める。すると、剣がオレンジ色になり剣の名前が
炎剣 付属属性 炎
付属属性が付くのか!
付属属性はどんな効果があるのか分からないから、そこら辺はまた調べる必要があるな。
雨は強さを増していく。
「早く上がらないかなー」
▷
無属性魔法書を読み終わってしまった。最後のページに、特定の回数使えば、スキルが出る、と書かれていた。
この本の著者は出たのか?出てないとこんなことは書けないか。
下級魔法書も最後のページに、魔法の合体方法や魔法同士の組み合わせ一覧が載っていた。
ーーゴロゴロ
雷か。この世界にもちゃんと天候があるのか!
今更だけど、アーテ街で種族を魔神に変えた時はスグに人間に戻れたけど······何か意味があるのか?
少し考えたら、可能性が2つ出てきた。
1 魔神になると肉体が持たない。
2 レベルが足りない。
後者は無いな。レベル278あっても魔神のレベルに届かないなんて、現実離れしすぎている。現実味を持たないと。
やっぱり前者かな?でも、前者は前者で腑に落ちない点がある。
肉体が持たないなら何故、魔神に変更できるようにしたのか?神様と対話出来たら聞いてみたいな。
結局雨は、深夜まで続いた。
▷
「おーよく晴れたな!」
清々しい程の晴天だ。丁度水たまりがあり、自分の顔を確認してみた。
地毛はショートカットで白くなり、顔は小顔。目はクリクリしている。
「······美少女かよ!」
何故普通になれないんだろう。
ため息を盛大に吐いて歩き出した。
次の投稿は二日後です
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