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第45話

リアルが忙しく、全く更新も書き直しも少ししかできてません。少し時間ができたのでラノベだけ更新です。次に時間ができたら、続編転生して〜の更新でも、と思ってます。ブックマークや評価ありがとうございました。

王女様の訪問で気分が落ち込んだ俺は、王都散策をする事にした。メイド長のメロリアンさんには、王女様を2度と屋敷の中に入れない様にお願いした。


俺は王族と付き合いたくない。平和に過ごしたいからな。薬を用立てて絡まれるのでは割に合わない。幾ら王族と言えども、俺には荷が重過ぎるしその気もない。

面倒臭い事は、副団長に投げてたのにー!王女は計算外の事をしてくれる。


「今から出かけてくる。後を頼むよ」


後の事を、メイド長のメロリアンさんにお願いして屋敷を後にした。

まだ、王都散策も余りしていない。楽しく4人で回りたい。今は、クルッポーに夢中な4人を置いて可愛い服でも買って楽しむか。


「かしこまりました、ジーク様」


メロリアンさんに任せておけば、俺がいない説明もしてくれるだろう。ミアたちに可愛い衣装を購入する使命がある!今までのは、見せてもらったが…そろそろ新しいのを着た姿を見たい。

俺の我儘だが、今はそれくらいしか楽しみがない。眺めるくらいは許して欲しい!


店を見て回っていると、おお〜!好みの衣装がディスプレイされた店を見つけた。

中に入ると、レース使いが上手く工夫された俺好みの服が沢山あった。全部レースで作られた衣装は俺の興味を引く。

妄想力が上がるよ。考えて見てくれ、肌が透かして見えるレースの模様が見たい場所を微妙に隠している。中を見たい!と言う気持ちにさせる。憎い!男ごころをくすぐるね。

買うぞ〜!


「お客様、気に入った物はありましたでしょうか?まだまだ奥に特別に(そろ)えた物も沢山ありますので、お気軽にお声をお掛けください」


喜々として選んでいた俺に、店員が話しかけてきた。


「ごくっ……特別。見せてください!嫌とは言いませんよね!」


店員に詰め寄り、逃さないぞ!見るまでは!と目を爛々とさせた俺に、驚きながらも連れて行ってくれた。


「ど、どうぞこちらです」


奥の部屋に案内された。対応も悪くない、年若い俺にも丁寧だ。若干引かれ気味なのは、気のせいだろうか?新品なんだから、くんかくんかしてないぞ。……しそうにはなったが堪えた。


この店は趣味がいい!陳列してある品が……桃源郷だ。布地が少ないレース使いに、俺の希望にそった品物が山ほどある。買うしかない!俺にその選択肢以外残されてない!品物を見ながら手に取り、興奮して握り締めて鼻息荒い俺の様子に店員が急いでやって来た。


「……お客様品物を握り締めるのは「全部ください!」えっ!」


「全部ですか⁉︎お待ちくださいオーナーを呼んで来ます」


店員さんの驚きの声が響く。オーナーを呼びに行ってしまった。今後の為にも、顔見知りになるのも悪くはないな。

朝落ち込んでいたのが嘘のようだ。俺の気分は最高にいい。

足ばやに戻って来た店員さんが、お茶と茶菓子を出してきた。


「すぐオーナーが参りますので、お茶でもお召し上がりください」


出されたお茶を飲みながら、いい茶葉だと思った。家で出されるお茶と一緒だからだ。王家から、派遣されたメイドさん達の出す物は、王家で使われる物と同じだと初めに説明されていた。経費は向こう持ちだ。

この店で、一応上客扱いはしてくれている。オーナーの(しつ)がいいのか店員もできる者を置いている。


「お客様、本日は私の店の奥の品物を全部お買い上げ頂きありがとうございます」


「素晴らしい物と出会えました。また、寄らせてもらいます」


いや〜本当にいい出会いだった。高層ビルからバンジージャンプしたいくらいだ。


「3か月後に新作が入ります。また、よろしくお願いします」


俺もニンマリ。オーナーもニンマリ。期待してるぞ。




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