バストネサイト
0.27ct
パキスタン産
bastnäsite
バストネサイト
和名:バストネス石
硬度:4.0~5.0(4.0~4.5)
分類/グループ:炭酸塩鉱物/バストネサイトグループ
晶系/産状:六方晶系/板状、柱状、粒状、塊状など
化学組成:(Ce/Nd/Y/REE)(CO3)F(グループ全体組成)
Ce(CO 3 )F(一般的なバストネサイト組成)
劈開:不明瞭
比重:4.9~5.2
屈折率:1.717~1.823
副屈折率:0.101
分散度:非常に強い
蛍光(通常認識):なし
長波蛍光:なし
短波蛍光:なし
条痕:白
主な色:黄、赤褐色、オレンジ色、淡黄色、帯緑黄色など
稀にカラーチェンジ〈シフト)を示すものがある
多色性:非常に弱い
発見年:1838年
発見地:Bastnäs Mines, Riddarhyttan, Skinnskatteberg, Västmanland County, Sweden
スウェーデンのバストネス山で発見されたことに由来してバストネサイトを命名された種で、
一般的にはただ単にバストネサイトとだけ記載されているが
模式産地品はセリウムが優勢だったことから接尾辞として-(Ce)がつけられ
Bastnäsite-(Ce)と表記されることもある。
バストネサイトの中では最も一般的なものであり
大半がこのセリウム優勢のものであるが、
同グループ内には
Bastnäsite-(La) La(CO3)F
Bastnäsite-(Nd) Nd(CO3)F
Bastnäsite-(Y) Y(CO3)F
上記ランタン、ネオジム、イットリウム優勢の物があったり
水酸基を持った
Hydroxylbastnäsite-(Ce) Ce(CO3)(OH)
上記も確認がされている。
分散度も高く煌めきは強いものの、
複屈折が非常に強い為に裏側のファセットエッジがぼやけて見えてしまい
ジルコン以上の不思議な見た目になる物も多い。
ただ割れにくいものの硬度が低い為にアクセサリーになることは基本的にない。
また上のデータにも少し書きましたが
基本色が淡い色の物ほど赤~オレンジに変化するものがあり
カラーチェンジ石好きに探し求められることがあるが
通常のカラーチェンジと違いほとんどは明るい黄色がオレンジ~赤褐色への変化の為、同系統の変化な為にカラーシフトと呼んだ方がいい物が多い(極めて稀に少し緑みを感じる帯緑黄色から変化するものがあるらしい)
一応カラーチェンジと呼ぶ物は通常時寒色(青系統)の物が暖色(赤系統)へと変化するものを指す
同系統への変化な為に基本色が薄い明るい物のほうがより変化を感じやすく、
販売品にカラーチェンジとつくものは明るい黄色が赤褐色に変化するものが多くなる。
バストネサイト自体産出量が少なく、透明度が高い物はさらに少ない為に
滅多にルースを見ることがなく、なおかつアクセサリーには耐えれない硬度であるのでコレクター向けのルースとなるのでカットされる物が少ないのが現状。
産出自体は意外と多く
アフガニスタン、アンゴラ、アルゼンチン、オーストラリア、タスマニア、オーストリア、ベラルーシ、ベルギー、ボツワナ、ボリビア、ブラジル、カナダ、カーボベルデ、中国、チェコ、エジプト、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、グリーンランド、ハンガリー、インド、イタリア、カザフスタン、キルギスタン、マダガスカル、マラウイ、マレーシア、モーリタニア、モンゴル、モロッコ、ナミビア、ナイジェリア、北朝鮮、ノルウェー、パキスタン、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、ロシア、スロバキア、、南アフリカ、韓国、スペイン、スウェーデン、スイス、タジキスタン、イングランド、ウクライナ、アメリカ、ベトナム、ザンビアなど非常に多く報告があり、
1974年に帰還したロシアのルナ24号の着陸地点からの月の土のサンプルからも発見がある。
日本でも発見されており愛媛県今治市、香川県小豆島、高知県土佐清水市、京都府京丹後市で報告されています
これだけ発見はされているが「希少石」と言われる所以は高透明度の物が少なく大半は半透明~不透明でインクルージョンも多くカットに耐える品質の物が少ない為で、ルースの大半はほぼパキスタン産となっているのが実情。




