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悲劇が止まらぬ現実世界にて とある新人刑事(2)
「かわいそうにな。
あの父親、母親を病気で亡くして、男手一つで息子を育てたらしいぞ。」
「家庭それぞれの事情があるからな・・・
日々仕事に追われる父を心配して、亡くなった息子さんは『相談』の一つもしなかったらしいぞ。」
「警察車両の中にいられないよな、静かだけど、だいぶ大泣きしてる。
俺も今日だけでもいいから、早く家に帰ってあげようかな・・・」
成程な・・・・・そうゆう事情だったのか。
でも、思い過ごしで良かった。もし俺の推測が事実だとしたら、更に胸糞悪い。
・・・いや、今も十分胸糞悪いんだけどな。
俺はまだ経済的に家庭は持っていないが、その父親の気持ちは、家庭を持っている先輩でも計り知れないだろうな。
きっとこの息子さんは、すごく優しい子だったんだ。だからこそ、育ててくれる父親に迷惑をかけたくない一心で・・・
・・・そう考えると、捜査に踏み込む気持ちも加速する。
俺はなるべく丁寧に、鞄の中に入っている物を全部その場で並べ、何か情報がないか調べた。
『虐待』ではない、そうなると、この年頃の子供が自ら命を絶つ原因としては・・・
いじめ




