歩みを進める ギン
『自責』と『後悔』に挟まれ
苦しんでいるギンを
どうにか現実に戻してあげる為 バカラは説得を試みた
「・・・・・・・・・・」
「・・・これが、何の活躍もせず、助けもせず、全てをコンに任せてしまった、我々の『為すべき事』
コンはもう、十分すぎるくらい頑張ってくれたんだ。なら、後の始末は我々がやるべきだ。
そして、次にやるべき行動をいち早く決め、すぐさま準備する。
時間は時に、傷ついた人を癒してくれるものだが、あまりにも多すぎる時間は、逆に人を追い詰める。
だからこそ、悩んでいる時間も、自分を責める時間も必要ない。そんな事に時間を使っていては、いつ
まで経っても前には進まない。
とにかくやるしかない、やるべき事をただがむしゃらにやるしかない。コンの様に・・・」
「・・・・・」
俺は、溢れ出る涙を腕で拭い、荷車の中で眠るコンの元に歩み寄り、その真っ赤になった頬を撫でてあげる。
その痛々しい肌は、俺の胸を締め付ける一方で、俺を奮い立たせる『原動力』でもあった。
コンの腫れた瞼も、叫びすぎてガサガサになってしまった唇が、俺に訴えかけている。
「助けて」 「一人にしないで」 と。
「『為すべき事』をやらずに、ただ悶々と自分を責めていても、現状は何も変わらない。それは逆に、彼
女を追い詰めるだけになる。
ギン、お前になら、次にやるべき事がもう分かっている筈だ。」
「・・・・・・・・・・はい・・・
・・・ウルシの件を陛下や里の皆に知らせた後、すぐさま被害に遭った住民達から話を聞いた上で、今
回の事件の元凶となった、あの巨大なスライムについての調査を、『俺』が代表になって調べ尽くしま
すよ。
モンスターの調査に関してはまだ不慣れですけど、それでもやってやります・・・!!!
例え結果が出なかったとしても、俺の『為すべき事』です!!!」




