帰路の途中にて ギン
なかなか城へ帰れないギン達
帰路を走っているにも関わらず なかなか前へ進まない
このままではまずいと思ったのは
コンとギン そしてウルシをずっと傍で見ていた バカラであった
村の住民は全員無事だった、救援要請が早かったおかげもあるが、コン達の懸命な尽力によって、被害は最小限で済んだ。
・・・だが、それに似合う対価を、俺達の身内から支払わないといけなかった。その対価は、あまりにも大きすぎた。
犠牲になったウルシより、救い出す事ができた人間の方が多い事は確かだ。でも、そうゆう問題ではない。
姉であるコンは、たった一人でその悲惨な光景を見届け、たった一人で相手に立ち向かい、見事勝利できた。
だがコンにとっても、問題はそっちではない。『助ける戦い』より、『敵討ち』の方が倍以上に疲れてしまうのは、当たり前の事。
その上、『仇』となったのが『弟』となれば、心身の疲労は計り知れない。村に戻った瞬間、コンは倒れるように眠ってしまう。
泣いたり喚いたりで、体力を全部消費してしまったみたいだ。せっかく『箱事件』が落ち着いて、体調がようやく戻って来たのに・・・
そんな彼女に追い討ちをかける様に、今回の悲劇は起こってしまった。だが今は、この事件の調査を後に回して、ウルシの件を説明する方が先だ。
それくらい、俺が全部やってあげよう。コンにはまず、心を落ち着かせて、記憶を整理する時間が必要だ。
陛下と女王様、そして貴族や王族には口頭で。里には、俺が直々に伝えに行こう。
手紙で送る手もあるけど、それではあまりにも簡素にしすぎだ。これではウルシが可哀想だ。




