第十二章 駆逐
村の中にも 当然だが『スライムもどき』がウジャウジャと這いつくばっていた
それらを少しずつ撃退しながら 村人達を救出する
地道ではあるが 確実な方法を取るコン
ウゥー・・・
ンンンヌゥゥゥゥ・・・
「・・・よし、一匹だけ。今度は私がする。」
「気をつけてね、姉さん。」
やっぱり、村の中にもあの奇妙なスライムがウヨウヨいた。・・・いや、あれは彷徨っている様子だ。
バカラさんと兄さんが率先して倒してくれているけど、それでも取りこぼしはあった。でもその取りこぼしなら、私達でも何とかなる。
それに、相手はそれほど強いわけでもない。
私達を見つけたら、魔法を使うわけでもなく、武器を構えるでもなく、両手を振り上げて覆い被さろうとするだけ。
ただ、それでも油断はできない。臭いの正体も掴めなければ、まだこのスライムがどんな生態をしているのかすら、全く分かっていない状態。
ただ、避けたくても避けられない時は、自分の身を第一に考えながらの戦闘になる。
とにかくこれからは、思い立ったらすぐ行動するのではなく、自分の命を手前に置いておく必要がある。
もう昔のように、簡単に突っ込める立場ではなくなってしまったのだから。・・・いや、今も昔も無防備に突っ込んじゃ駄目なんだけどね。
鼻はハンカチで防御してあるから、臭いだけ耐えればいい。敵は二匹、これならどうにかなる。
後ろではウルシ君が弓矢を構えてくれているし、〈ノリト〉に頼らなくてもよさそうだ。
「よしっ、来い!!!」
アァァァァァアアアアア!!!
アァァァァァアアアアア!!!
二匹が一斉に襲いかかって来る・・・が、相手は単純に飛び付こうとしているだけ。私は剣を横に振り払い、二匹の首を一気に切断する。
すると、あっさり二匹は倒れてしまう。ちょっとあっさり過ぎて怖くなるくらい。




