第十一章 異質なスライム
村に無事到着・・・したのだが
コン達を出迎えてくれたのは 村人ではなく・・・
「・・・・・っ?!!
コンっ!!! 捕まれぇ!!!」
「へぇ?!! うわぁぁぁあああ!!!」
もうすぐ村が見えてくる・・・というタイミングで、いきなりバカラさんと兄が、操っていた馬をいきなり緊急停止させる。
まさしくウィリーな状態になった馬に振り落とされそうになった私は、慌てて兄の背中をギュッと掴んだ。
一瞬重力が無くなったと思えば、馬が体制を立て直そうとその場で足踏みをした際には、心臓が上下にシェイクされる感覚に陥る。
これにはさすがの私でも応えた。
シェイクされた表紙に心臓が飛んで逝きそうだったけど、馬が落ち着くと同時に、私の出かけていた魂が戻ってくるのを感じた。
バカラさんは突然馬を停止させた兄の何かを察したのか、ゆっくりと馬を停止させる。
そして、後ろの救援隊の人々を、片手で止めるように促していた。
「ギン、どうした?」
「・・・・・コン、あそこに見える、村の入り口を見てくれ。」
「・・・え? どうして・・・??」
「・・・俺の目がおかしくないなら、村の入り口付近に、『変な物体』がウヨウヨしているのが見える。
頭の鎧で俺には見えにくいが、お前なら見えるかもしれない。」
私は言われた通り、森の入り口に目を凝らした。すると、確かに兄の言う通り、『変な物体』が入り口でニョロニョロしている。
最初は人間かと思ったけど、その動きは明らかに人間のものではない。・・・つまり、あの男性の身に降りかかった悲劇は、確証を得た事になる。
「・・・どうします?
この距離なら俺が弓矢で・・・」
「いや待て、私が近づくから、ウルシ君は弓矢を構えていてくれ。そして、相手が敵意をむき出しにした
際は、迷わず放ってくれ。」




