第八章 ボロボロになった・・・
「・・・頼む・・・村にまだ・・・お袋・・・ゴホォ!!!」
「落ち着いて!!!」
私は、そのまま城からの応援が来るまで、男性の意識をどうにかして繋いでいた。
そして、彼が話している途切れ途切れの単語から、男性が訴えている事を読み取る。
しばらく私が大声で男性を呼び続けていると、周りで見ていた人達も助けてくれた。
ある女性は、喉が枯れた私の為にお水を持って来てくれたり、男性陣は、倒れた馬を何処かへ運んでくれた。
そして、子供達が医者を呼んでくれたおかげで、ある程度の応急処置ができた。
私ができればよかったんだけど、下手にいじると逆にトドメを刺してしまいそうだったから、どうしようもなかったのだ。
「ジキロ!!! 大丈夫か?!!」
後ろで聞き覚えのある声がすると思ったら、息を切らせて駆けつけてくれたバカラさんが、複数人の応援を連れて来てくれていた。
「あぁ・・・バカラ・・・すまないな・・・」
バカラさんと一緒に来てくれた医療班の兵士が、引き連れて来た馬車に男性を乗せ、城の方まで馬を走らせる。
男性を助けてくれた人達一人一人にお礼を言いたいけど、今はそれどころではない。
私はその場で、バカラさんに男性が呟いていた言葉の数々を伝える。すると、バカラさんは急に重苦しい表情になり、頭を抱えた。
「まさか・・・そんな筈はない。あの村には、モンスターの出没すら記録されていないんだ。」
「でも男性の傷、盗賊にやられたとも思えません。仮に盗賊に襲われたとしても、馬が瀕死に追い込まれ
る程の深傷だったのがおかしいです。
人間より素早く、力のある馬を瀕死に追い込む事が、果たして盗賊にできるのか・・・」
またもや 頭を抱える事件が発生する
しかし今回は まだこちらにもできる事がある




