どこを見ている残像だ…人生でこれを使っている人を見たことがない
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
強い衝撃によって体が浮き、そのままロッカーへと飛ばされた。
ガシャンッ
私の体がぶつかったことで、ロッカーの中の掃除用具が辺りに散らばった。
「ガハッ」
痛みで呼吸が一瞬できなくなった。頭がまだ今の状況を呑み込めていない。体が怠い。思ったように体が動かない。
「流石に最新の対能力者用の道具だ。普通の道具じゃあこうはいかないな」
そこには、長い棒を持った担任が立っていた。どうやらあれに殴り飛ばされ、ロッカーに激突したようだ。
「ん?何で飛ばされたかわからない顔しているな。教えてやるよ。警察ではな、暴れる能力者を押さえつけるためにノーマルでも扱える特殊な道具があるんだよ。普通じゃあ借りることもできないが、特別に警察官の先輩から訳ありのを貰うことが出来た。こいつは特に能力者になったことで自分のことを特別と勘違いしたガキのために御仕置するものがこれだ」
そういうと、さっき私を吹き飛ばしたであろう棒を見せつけた。
「こいつは、電流で痺れさせて相手を大人しくさせるものなんだが、
開発者は何を思ったか、能力者を傷つけない為に威力がないんだが、そんな無駄な機能はちょっと裏の業者にお願いして排除して貰って、かなりの電流が出るようにしてもらったんだぜ。
お前も受けてみてわかるだろ?体の動きが鈍くなってるとはいえまだ動けるな?もっと電流あげて痺れさせないとな。感電死とかするなよ。
さっきのボイスレコーダーにどんな内容のものかは聞かせてもらった。流石に少し疑われているところに証拠があると俺も先輩もただではすまない。他に証拠がないかしっかり吐いてから死にな」
こっちが求めていないのに勝手に喋りだした。おかげで時間が経って痺れが薄れてきた。
テツくんならここで何か策が練れるだろうが、私にはそんな頭はない。ただあの棒に当たってはいけない。これしかわからない。
私は散らばった掃除道具の中から箒を持ち立ち上がり構えた。
だが、これは試合ではない。そんなことを待ってくれる相手ではない。
これから殺そうとする相手だ。
私が構える前にまた例の棒で叩きつけられ電流が流れる。
「ぎゃあああああぁぁぁぁぁ」
「何、生意気に歯向かう気でいるのかな、先生の言う通りにしないと御仕置しないとな。
具体的にはこんな風に電流を上げたりな」
さっきより明らかに痛い。我慢が出来ず悲鳴が出てしまった。
だが、まだ立っていられる。しかし、さっきと同じように体が痺れて思うように動かない。
こんな相手ならすぐに回り込んで叩いたらすぐに倒せるのに悔しい。
私がここで頑張ればテツくんが帰ってくるのかもしれない。
今、テツくんの為に動けるのは私しかいないのに…。
こんなところで私は終われない…。
何でもいい…この場を何とかする方法を考え出せ…。
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「テツくん、さっきの技、何?なんか変な感じがした」
「ああ、さっきの試合の技のこと?あれは残像だよ。理論は知っていたけど、できるようになったのは、師匠に相談してやっと最近になって形に出来たかな」
「それ私にも出来るかな?」
「知ってしまえば簡単だし出来ると思うけど、サクラって見えないくらい速い速度で勝ってしまうからいらないと思うけど…まぁ、せっかく形になった技だしいいよ。まずは…」
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「まずは…動きを相手に見せつけ目に焼き付けさせる…」
「おい、何ブツブツ言ってるんだ!いいから、さっさと他にあのガキが隠してたことを喋れよ。
もっと痛い目に合わすぞ!」
雑音が聞こえるが無視だ。
とにかく避けて、単調な攻撃で相手に焼き付けさせる。
「そんな苦し紛れの攻撃当たるかよ!攻撃ってのは、こうするんだよ!」
「!!」
今だ!神経を研ぎすませて…まず最初の一撃を避ける!
「ちっ、うまく避けやがって」
そして、この隙にさっきと同じように打つ。
と見せかけて止まる。
「そこだ!あれ?」
長い時間、動いているものをみた直後、止まっているものが反対に動いているようにみえること
これがテツくんが教えてくれた残像の技だ。
「どこを見ている残像だ」
ここから私の反撃を始める。
残像のことをうまく書けたら良かったが、これが限界です。
無理があると思いますが、書いてる本人が一番そう思っています。




