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ええ、マジ童貞!?この言葉はつらい

SIDE 青兵

俺の名前は青兵。

今は、とある組で用心棒兼暗殺者をしている。


今回は、敵対する組の有能な新人を潰すことだ。

何回か同じようなことをしたが、子どもを相手にするとは思わなかった。


正直、やる気が起きない…いや、殺る気が起きない。

別に子どもが好きだとかそういうわけではない。


俺がやりたいのは弱いものいじめではない。

適当に切って終わらせるか。


「殺してもいいけど、依頼は命を取れとまで言われてないし、

君が頑張れば、腕一本ぐらいで勘弁してあげるよ」


さて、どこまで頑張るか…3分かな5分かな…。

少し、やる気が出たかな。


少年はすぐさま、懐から銃を取り出し、すぐに発砲してきた。

こっちの殺意に対応するとは、早撃ちのレベルも評価し少年の評価が上がった。

しかし、それでも子どものなかではである。


「この程度では簡単に避けれますよ」


弾を体で反らした瞬間、反らした体が勝手に動いて街路灯にたたきつけられた。

予想外の出来事に反応が遅れてしまった。


バンッバンッバンッ


すかさずの連射、流石に避けられない。


「君、遠慮ないねぇ。そして、能力者だったか」


さっきの体の浮遊感…サイコキネシス系の能力者とみて間違いないだろう。

銃を使っているのは、俺が街路灯に動くようにするためのもの。

そこまで、強い力は使えないのだろう。


一瞬でここまで考えられるのもすごいが一番すごいのは、


「君、遠慮なく人に銃が撃てるとはなかなかやるねぇ」


躊躇などない発砲。

人を殺せる奴は大きく分けて2種類の人間がいる。

感情的になる奴と無感情に行動するやつ。

俺は前者である。

復讐や恨みがほとんどだが、俺みたいな快楽やスリルを求めるやつもいる。

そして少年は後者だろう。

後者の人間は殺人に対してもう作業のような認識しかない。


前者の人間の方が有名になりやすいが、感情的になる分どうしても隙ができてしまう。

その隙が原因で逆に殺されたり、捕まってしまう。

俺もその隙が原因でさっきみたいに攻撃喰らっちゃうんだよねぇ。

そして、後者の人間の方が圧倒的に長続きし、手練れくる。

慣れてきて、人を殺すことが虫を潰すのと同じ感覚になってくる。

経験測からそういう人間は、隙もなく、変な執着もなくこちらの隙をついてくる。

これは、少年を子ども扱いしていたら死ぬかもしれないな。

だが…


「君、人を殺したことないだろう?

ここまで、隙だらけの相手に対して確実にやれるタイミングだったのに、致命傷の攻撃ができなかった。

せめて、行動不能にできる部位に発砲するべきだった。

これが最後のチャンスの可能性だったかもしれないのに」


「重症じゃないのはわかるが、かなり痛いはずだぞ。

あきらかに3発くらったはずだ」


「ああ、確かに痛いねぇ。1発は効いたよ。

でも、2発は骨で止まっている。

これくらいなら、能力者じゃなくて動けるかな」


それに、俺の能力でこれくらいは問題なく戦える。


「さて、人を殺したことのないチェリー君に指導してあげよう」


本当に俺って、隙だらけだな。

でも、楽しい。これは大事なことだ。仕事も趣味もなんだろうと楽しんだもん勝ちだ。

最初の憂鬱な気分から一転、まるで目の前に新しい玩具がある子どものような気分だ。

このチェリー君は成長する。

俺の感はよく当たるんだよな。


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