才能って持ってても差があるよね
夏のホラー用に書いた短編ですが、
ジャンル別ホラー日間で18位になってました!
だいぶ前のことですが…評価してくださかった方ありがとうございます!
「めーん!」 ←俺の掛け声
バシッ ←弾かれる音
ボコッ ←弾かれた後、カウンターをくらった音
ボコッ ←さらにカウンターをくらった音
ベシッ ←足払いくらった音
ボコボコボコボコ ←とどめを刺されている音
現在、俺は師匠に久しぶりに剣道の指導を…いや、しごきを受けている。
いろんな道具を試すため、最近やっていない剣道で肩慣らしするつもりだったが、師匠が容赦なかった。
それから、モーニングスターやボーラを試したりしたが、相手が強すぎるので、自分の手応えで判断するしかない。
その後は師匠の勧めでナイフや槍なども試した。
指導後に師匠が一言。
「やはり、お前の才能ではここまでが限界だ」
知ってたが、直接言われると傷つく言葉である。
師匠曰く、全くないわけでなく師匠よりも才能がないという話である。
才能にランクをつけるとしたら、俺はBぐらいであるらしい。
師匠やサクラパパはA、サクラはSだそうだ。
これはあくまで師匠の主観であるらしいが、なんとなくわかる。
「お前には才能がないわけでないがセンスがない」
師匠はけなしているわけではない。物凄く説明が下手なのである。
実は武蔵川道場のうまい人ほど教え方が下手なのである。
師匠やサクラパパにコツを聞いた時も
「なんか、こうグッっと来た。そしてドンッだ」
「いや、武蔵川さん。グッというよりギュッでしょ」
そんな会話が繰り広げられた。
道場では、俺がちびっ子に基礎とか教えている方が親御さんに受けが良かったぐらいである。
俺は一時期、才能ある人は説明が下手になる世界ではないかと真剣に調査したぐらいにひどかった。
ちなみに今回の内容は
「お前は自分で感覚を掴むことで腕を上げるより技を盗んで腕を上げるほうが近道だろう。
模索するのもいいが、技や型は自分で考えるより何かを参考にした方がいいぞ」
と、訂正があった。
師匠は思ったことというか感じたことをすぐ言葉にしていしまう。
悪気がないのだから付き合いの長い知り合いなど以外からは嫌われてしまう。
あの道場では師匠まだ教え方がうまい方だった。今もこうしてしっかりした意見をしてくれる。
ただ、技や型の説明の時に擬音が多いけど…。
ちなみにサクラパパは、小学校の最後の方の練習では
「いいか、この型ではこの技をヒヤッとした時にサッと使って、もう一度目の前で使うと見せかけてからのドンッバンッだ。決してバンッドンッじゃないぞ」
こんな説明である。
恐ろしいことにサクラはすぐに理解し、
「ドンッバンッだけじゃ足りない。さらにグッを混ぜたほうが私にあってる」
とまでいって実際にやってみせた。
自分には才能があることは前世の自分と比べてみて実感していたが、
サクラには、才能の差があることは理解していたので何をやっても驚かなくなっていた。
そういえば、サクラのやつ元気にしているかな?




