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ヒロイン攻略 瞬殺姫サクラ

評価とブックマークありがとうございます。

今後の継続の糧になってます。

「試合開始!」


審判からの掛け声により、サクラとの試合が始まった。


「じゃあ、行くよ!テツくん!」


サクラが先手を打ってくる。

いつもはそれを受け、反撃の機会を待つが今回は違う。

いつも通りにやっていては、こっちが負ける。

なので俺の行動は…


「受け取れ!サクラ!」


武器を投げるという、いつもは絶対にしない行動。

これで、怯まなければやばい。

しかし、流石のサクラも俺がこんな大博打に出るとは考えていないだろう。

成功しても失敗しても無防備になるうえ、俺の気にしている評価にかなり響く行動だ。


「え!?」


予想通りにサクラの動きが止まる。

流石の俺も投げて風船が割れるとは思ってない。

なので、全力に投げずにすぐ取れる高さと位置に投げる。

すかさずに能力でサクラに近づき、武器は俺に引き寄せる。

そのまま、刀を構え能力で刀にサクラの胸の風船めがけて、突きと一緒に能力を発動させる。

これにより、刀が伸びたような突きができる。


パンッ!!

「まず、一つ!」


これは、サクラが先手を打とうと近づくこと、武器を投げ怯むことを前提にした作戦。

この作戦を成功させるため、何回も刀を投げ練習した。

なぜなら、こちらが先手を打てないと勝ち目がない。

そして、サクラに攻撃のチャンスを与えない。





「いやー、まずは黒犬くんが一本決めましたね。

あの動きは何なんでしょう、武蔵川さん?」


「あれは、テツくんの武器に何か仕込んでいたとみていいでしょう。

引き寄せたのは糸か何かで引き寄せ、突きは刀が伸びるように細工していたんでしょう」


サクラパパはすごい人だが、どこか抜けている人だ。


「いや、どちらも能力によるものだな」


「国王様!なぜ解説席に!」


「いやぁ、もっと前の席で観たくてな」


「しかし、テツくんの能力は速くなる能力と聞きましたが、これは全く違う能力にみえますが」


「うむ、思っていた能力と実際の能力が違うことはないわけではない。それに彼はハーフと聞いた。能力が二つの可能性もあるな」


「なるほどなぁ」


「武蔵川さん…解説の仕事取られてますよ…。(小声)

おっと!テツくんが動いた!」




先手を取った!そしてこのまま畳みかける!

サクラがまだ動揺しているうちに残りの風船を割る!


「おっと、テツくん!服の中から何か取り出したあれは!」


「あれはスーパーボールみたいですね」


俺はスーパーボールが入った袋を服の中から取り出し、約半分をサクラに投げた。

そして、もう半分はサクラの足を封じるために辺りにばら撒いた。


「テツくんはスーパーボールを投げた!しかし、風船は割れてない!

次はサクラちゃんが仕掛けるぞ!」


ここまで、計算通り。サクラは焦って正面から攻めてくる。

能力を使おうにも走るとスーパーボールを踏みつけて転ぶリスクあるため、

うまく走れず能力が使えず、例え使えても走り続けることが出来ず能力が維持ができない。

だからこそ俺の目にも追える速度になってしまう。ここで、仕留めるのが俺の考えた作戦。

俺はスーパーボールに能力を使った。


「!?」


サクラも驚くだろう、最初にサクラに投げたスーパーボールは俺が現在、能力で操れる数だ。

俺はサクラが攻めてきた瞬間にスーパーボールにサクラの身長よりも高い高さの上に向かって飛ぶように念じた。

瞬間走り出し、左肩の風船を割った。


パンッ


そして、後ろに下がる。俺の能力なら遅いが後ろに念じれば前を向いたままで、構えを崩さずに下がれる。

後ろに下がる理由?それはもちろん…




「急にスーパーボールが空に向かい強烈に跳ねたと思ったら、瞬間にテツくん風船を割った!」


「これはサイコキネシスの能力があるとみてほぼ確実ですね」


「いや、何かスーパーボールにトリックが…」


もう国王様が解説でいいんじゃない…。



さて、後ろに下がる理由だが上に上げたスーパーボールが落ちてくるからである。

スーパーボールは種類がたくさんある。ラメが入っているもの、透明なもの、形が歪なもの、サイズが違うものなど様々ある。

俺はその中でもサイズの大きいものを投げた時から意識し、上に上げて落ちる瞬間に能力を使いサクラの頭に矢印をイメージしスーパーボールを落とす。


ボコッボコッボボコッボボコッボコッ


真っ先に頭に当てた。最近覚えた能力の使い方だ。

ここでスーパーボールで肩の風船を割れればいいが、これが限界だ。

流石のサクラも風船が残り1つだとそこに意識を向ける、そこにスーパーボールを当てるのはすべて弾かれる可能性がある。頭ならいいところにあたれば一瞬怯む。


この隙に最後の風船を割って俺の勝ちだ!

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