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ヒロイン攻略 幼馴染サクラ

評価、ブックマークありがとうございます。

朝みたら増えててびっくりしました。

SIDE サクラ

最初刀を投げて渡され、びっくりしたらそのまま鋭い突きをくらってしまった。

お腹に強い衝撃を受け、反撃にでようとするとスーパーボールを投げられた。

ただの牽制だと思い能力を使おうと思ったけど、スーパーボールがいきなり強く跳ね、

一瞬目をつむってしまった。そこに パンッ 左の耳に風船の破裂音が聞こえた。

残りがあと1つ…何もしてないのに終わってしまう…風船に意識を向けていると、

ボコッ 頭に衝撃を受け、続けざまに ボコッボコッボボコッ スーパーボールが降ってきた。

テツくんが走ってくる音が聞こえる。このままでは何もせずに負けてしまう…。


一瞬意識が遠のいた。走馬灯のようにいろんな思いでを思い出す。

テツくんのことばかりだった。


「おい!肉壁!おまえの妹マジで胸でかいらしいな!」


「黙れワンコ!このおっぱい魔人が!」


「紹介してください!義兄さん!」


「おまえが義弟とか嫌だぞ!」


テツくん私の胸もクラスでは一番大きいんだよ。

テツくんは友達が多い。でも…私にはテツくんしかいない。

私にとってテツくんは特別の存在…でもテツくんにとって私はただの幼馴染でしかない…。

テツくんが嫉妬してくれる間は私はテツくんの特別になれる。

ここで負けたら、私はただの幼馴染になってしまう。

それは嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ

考えただけで怖い…一人は嫌…ずっとテツくんといたい…

そのためにはここで勝つ…。



SIDE  テツ

「嫌ーーーーーー!!」


俺は最後の一つを割るために走ったが、途中で止まってしまった。

本能的が危険信号を出した。そしてそれは正解だった。

俺の能力には弱点というか特徴がある。

能力を使ったものに矢印をイメージし、その方向にものを動かすもの。

矢印の数が少なく、真っ直ぐで長さが短いほど強い力を加えることができる。

逆に矢印の数が多く、カーブを描いたり、距離が長いとあまり力が加わらない。

どうやら思ったより、最初に投げた位置が悪かったようだ。スーパーボールを上げた後、頭に狙う際に思ったよりカーブが掛かってしまった。


「私はテツくんの特別になるんだーーー!!」


この世界は能力者を優遇するのは、理由がある。

主な理由はノーマルより能力分優秀であること。能力によっては生活を豊かにするものもあるためだ。

そしてこれは、能力学という授業でやっていたが、能力は感情で脳のリミッターを外すことで、急激な成長をすることがあるそうだ。ただし、これはあくまで仮設である。しかし、おれは信じてる。

俺が能力を開花したきっかけも死の恐怖とか守りたい意思という感情によるものだ。

そのため、感情的になっている方が能力者は成長しやすいため、感情的になりやすいように能力者が調子に乗りやすい法律にしているのではないかと、どっかの政治家がいってたぐらいだ。

サクラもまた感情的になって急激に能力が成長する。


「こんなおもちゃ邪魔!!」


落ちてきているもの、落ちた後も弾んでいるものも、最初に投げてまだ弾んでいるものもすべてのスーパーボールを一瞬で場外に弾き飛ばした。


パンッパンッ


両肩から破裂音が聞こえる。肩の風船が2つ割れた。


「サクラさん…ピンチの時に覚醒するなんて主人公みたいですね。

俺、覚醒するなら敗北から修行するパターンの方が好きだな」


思わず本音と嫌味が出てしまった。

あそこで仕留めなくては負けが濃厚になるとは思っていたが、一瞬でここまでやられるとは思っていなかった。こっから勝つには持久戦しかない。

最終作戦『効くかは賭けのじわじわ作戦』は冗談で考えたがこれにすがるしかない。




「おっと!テツくん!さきほどと打って変わって、防戦一方だ」


「テツくんはもう手がないのでしょう。あの攻撃では、仕方ないことです」


「さて、どう思います?解説の国王様?」


サクラパパ…もう解説ポジ取られてる…。

だが攻める手段がないのは事実だ。しかし守りには手段がある。

サクラの能力は走ることで発動するもの。あまりに速すぎることから減速しないと曲がれない。

常に守りに徹して、動きは能力を使いつつジグザクに動く。


「うむ、私には少年は何か狙っているとみえるな」


「何かとはカウンターとかですかね?」


「いや、カウンターにしては守りに徹している。何か別の何かだな」


「体力が尽きるのを狙ってるんだろう、しかし最近のサクラの体力ではフルに動いてもこの試合分は問題ないだろう」


サクラパパの言う通りだ。いつもなら、体力が尽きるまで待つが今のサクラではその前にこっちが終わる。

幸いに残りの風船は胸にある。構えを崩さなければ守り安い。時間は稼げるがサクラの攻撃がどんどん激しくなる。




「はっ!!」


「危ねー!!」


なんとかガード出来たが、行動が読まれ始めた。それに俺の集中力にも限界がある。

うまくしのげるのもそろそろ限界だ。



「そこっ!!」


「ちっ!!」


集中が切れ始めた。サクラの攻撃は速さも加わり一発一発が痛い、さっきの攻撃で手を痛めてしまった。

焦って攻撃してしまいそうだが、攻撃しても勝てない。守りしか勝てない。


「テツくん、これで終わり」


「!!」


手の痛みに気を取られて隙が生まれてしまった。


バチッ!!


何とか手で風船は守れたが、刀を手放してしまった。

勝負はこの瞬間に決した。


「おえっ」


サクラが吐いた。最後の最後で作戦は効いた。分の悪い賭けだった。

俺の最後の作戦 それは、『乗り物酔い』だ。

乗り物酔い 別名「加速度病」不規則な加速・減速の反復が、内耳のある三半規管や前庭を刺激することによって起こす。内耳への刺激が自律神経系や平衡感覚の乱れを引き起こしその結果、顔面蒼白、冷汗、頭痛、吐き気、嘔吐といった症状を起こすもの。

サクラ自身の加速、無理やりの減速により症状を起こすのが最終作戦の『効くかは賭けのじわじわ作戦』だ。

サクラ自身もここまで、長時間の戦闘は初めてだっただろう。それに俺もサクラ自身に守りながら能力で無理やり体を動かしたりしたり、服にこっそり刺激が強い匂いを付けたりし、酔いやすい環境を作った。

サクラは少し前から顔色が悪かったが、今まで集中力で持っていたようだ。

そして勝ったと思い、気が緩んでしまった。

俺はすかさず刀を拾い、最後の風船を割った。


パンッ



「……はっ。勝ったのは、黒犬テツくん!」


最後にあと一話書いて、小学校編は終わりになるかな

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