(4)
数日後。
午後の陽光が聖域の石畳を優しく照らしていた。私はいつもの場所に立ち、長棒を肩に担いで周囲を警戒していた。
ふと、足音が近づく気配を感じた瞬間――
(……っ! アッシュ……!?)
胸が、激しくドクンと跳ね上がった。心臓が喉元までせり上がるような高鳴り。
(帰ってきたの……? あの男が……やっと……!)
期待で頭が真っ白になる。
(どうしよう……また会ったら、どんな顔をすればいいの?)
しかし――
現れたのは、いつもの下品な侵入者たちだった。三人の野盗風の男たち。
期待が一瞬で失望に変わり、腹の底から苛立ちが爆発した。
「……はん。邪魔よ」
私は冷たく吐き捨て、長棒を容赦なく振るった。光属性の魔力を全力で叩き込み、男たちを瞬く間に叩きのめす。胸の谷間が激しく揺れ、短いスカートが翻るのも構わず、ただむしゃくしゃした怒りをぶつけた。
「ぐわっ!?」
「な、なんだよ急に……!」
男たちが這うように逃げていくのを確認しても、苛立ちが収まらない。
(違う……違うのよ! 私が待っているのはあんな下衆どもじゃない……アッシュ……あの男だけ……!)
あの後、アッシュは聖域に数日滞在した。聖女様に会うための手続きを手伝いながら、彼は私の前で何度も頰を赤らめ、視線を逸らした。あの照れた顔。あの真っ直ぐな瞳。あの、くすぐってきた時の熱い手の感触……。
旅立つ朝、彼は私の目を見つめて言った。
「すぐ戻ってくる。また会おう、ルシェリア」
その言葉が、私の頭の中を支配していた。
私は石段に腰を下ろし、膝を抱えるようにして長棒を強く握りしめた。
(……頭の中、ずっとアッシュのことでいっぱい……)
男など大嫌いだった。触れられるのも、視線を向けられるのも、吐き気がしたはずなのに。
(次に会ったらどうするの……? 再戦……? それとも……)
私は再び石畳に仰向けに倒されていた。アッシュが馬乗りになり、私の両手を頭の上に押さえつけて自由を奪う。
「ルシェリア……もう逃げられないよ」
彼の指が、ゆっくりと脇腹から腋の下へ、そして胸の横を通って、露わになった乳房へと這い上がってくる。破れたキャミソールの残骸を完全に剥ぎ取り、白く大きな胸を丸裸にする。
「ひゃうっ……! あはははっ! だめ……そこ……あはははは〜っ!!」
指先が乳房の柔肉を優しく、しかし執拗にくすぐり始める。乳首の周りを撫で回され、敏感な頂を軽く摘まれて転がされる。くすぐったさと、甘い痺れが混じり合って、私の身体を激しく震わせる。
「やぁんっ! あはははははっ!! 乳首……だめぇ……あっ、あははは〜っ!!」
涙が止まらず、口からは甘く掠れた喘ぎ混じりの笑い声が漏れ続ける。腰が勝手にくねり、短いスカートの下で秘所が熱く疼いて、愛液がじわりと溢れ出す。
アッシュのもう片方の手が太ももを割り、ゆっくりと内腿をくすぐりながら秘部へと近づいてくる。
「ごめん……でも、ルシェリアのここ……もう濡れてる」
「嘘……っ! あはははっ! 触らないで……! 私……初めてなのに……あんっ!!」
指が薄い下着の上から、敏感な花弁を優しく撫で、くすぐるように刺激する。身体がびくんびくんと跳ね上がり、豊満な胸が激しく弾む。乳首は硬く尖り、汗と涙でぐしゃぐしゃになった顔で、私は情けなく腰を浮かせてしまう。
「ごめんなさい……降参……もう……イッちゃう……あはははは〜っ!!」
(私は何を想像しているのだ!)
首をぶんぶん横に降る。
そんなことあるわけがない。
アッシュがそんなことをするわけがない。
……でも。
彼になら……
またあんな風にされて……。
今度はもっと奥まで触れられて。
初めてを。
全部を。
奪われてしまっても……いいかも……。
はっと我に返り真っ赤になる。
長棒に頭を打ち付ける。
(私はどうなってしまったんだ?)
唇を強く噛み、紫の瞳を遠くへ向けた。
「……早く来てよ、アッシュ。でないと……私、本当におかしくなってしまう……」
聖域の風が、火照った頰と、疼く身体を冷やしても、心の渇望はますます激しくなっていくばかりだった。




