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3話

アテナが久々に出てきます。

ようやく、このときがきやがった!


何がきたかっていうと、かつての上司の一人が利用しにきたんだよな。


この『もう一つの人生を』ってサービスは、それなりに高額で一般人はボーナスがでたり、パチンコや競馬で一発当たりがでたときくらいにしか利用しないのが普通だ。


たまに、趣味がないからと利用するやつもいるが、だいたい一見さんだな。

湯水のように金を使える層が固定客ってことになっている。


ただ、それだけでは一般的な認知が難しいということで、懸賞のいくつかにここの半額サービス券/無料券があたるようにしてあり、かつての上司がその無料券があたったって訳だ。


当選者は、データにのこっているし、通し番号を確認すれば大体誰かわかる。


念のため、利用時に名前と顔写真を要求するので、人に譲ってしまった場合でも判るのだ。


---

「いらっしゃいませ、要望はメールで頂いておりますが、間違いがないかご確認下さい。」


受付のおねーさんが、俺の元上司に向かって要望をまとめた紙を渡す。

電子データでなく紙にしたのは元上司の要望らしい。


・現実認識:オン

・世界:現実

・年齢:25歳から

・立場:社長

・財産:1兆

・・・・・・・・・・・・更に容姿イケメンとか、他にも色々痛いことが書いてある。


何か泣きたくなってきたぞ、こんなのが俺の上司だったのか。


まぁいい、これらの設定は全て無駄になるのだからな。

実はこのサービスを開始するにあたり、一つの条約を盛り込んでいるのだ。


かつての関係者には、設定に関係なく俺の意思が優先されるといったものだ。


中の良い友人・家族には、最上級のサプライズを、俺が死ぬ原因になった者には天誅をといった具合にだ。


死んだ当時はとくに何もおもっていなかったが、色々考えるに俺がいた会社はブラックだったな。

それに気付かないおれも俺だが、そのまま働かせるあいつらもあいつらだ。

最後の方の、俺の顔をデータで見せてもらったときには、何故平気だと思い込めていたのか今もって不思議でならないくらいだ。

なんというか、まともな顔ではなかったな。


今はそんなことより、こいつの処遇をどうするかだな。


「そうだな、死者の軍団に混ぜて、毎日死ぬまでトレーニング

 死んでもトレーニングというのはどうだろうか?

 最後には、戦争もなく朽ちていくのだ、無意味に穴を掘って埋めるような作業でいいと思わんか?」

「アテナ久々、他の連中はいいのか?」

「ああ、問題ない。

 一般客には、大体異性を宛がうか、金を沢山持たせるかだし。

 いつものお得意様どもは、テンプレの悲劇や独裁政治を味あわせておけば問題ないしな。」


俗世間は、色と金。

持っているやつは持たざるものの悲哀か、更にもっているものへの羨望。

・・・・・・そんな単純でいいとはおもわんが、まあ大丈夫なんだろう。


「そんなものより、10年世界を眺めているだけとかはいかがでしょうか、マイゴッド」

「たしかに、嫌なものもの目を背けたいものも見なければいけないとうのは苦痛だが・・・・・・。

 あ、そうだ他の連中に対しての予測は、アテナの言う通りで問題ないのか?」

ラプラスも出てきた、流石に俺の本体の一部。

奴の処遇には二人も興味があるのだろう。


「ええ、75%くらいの確率で問題ありません。

 問題があったところで、今日の顧客は大した影響力のない奴等ばかりですし、最悪次回無料や延長サービスでもしておけば納得するでしょう。」

影響力がないとはいえ、客商売で客をないがしろにするわけにはいかないが、70%を越えているなら問題はまずないだろう。


「ラプラス、我の意見を無視するとはなにごとだ。」

「いえ、私は私の最高の処罰を考えたまでです。」

二人は主張を互いに譲らないようだが、俺としてはどちらの意見も採用するつもりはない。


「すまんが、ここは俺のアイデアでやらせてくれ。

 あいつには、最高のステージを考えてあるからな!」

内容を二人に話すと、多少文句は言いつつも納得してもらえたようだ。


しかし、次の関係者の舞台調整は二人のどちらが主導ですることを約束させられてしまった・・・・・・。


さてと、復讐劇場の始まりと行こうか!

次回、視点が別の方に変わります。

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