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死んで転生したら自作最強メイドNPC達と共に異世界攻略やろうとしたらゲームと全く違う世界線でした。  作者: 山田孝彦/ダーヤマ・タカヒコ
第二章 今のあなたに必要な事は仕事をする事でもショタの貞操を守る事でもありません。目の前の仲間を信じなさい。
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第二十話 ソロプレイでハンターランクを上げる……それで良いじゃないですか……あなたは一人でも戦える実力があるという……人付き合いが苦手とか、気にしなくて良いんですよ。

 今日はギルドの試験であり屑鉄から銅へ昇格する。

 メルトケーレへ赴き、いつメンでギルドの建物へ入ると、城郭都市に建物を構えるというだけあって大きい所だった、そして中は多くの冒険者が試験に参加するため時間まで待っている。

「広いねー。」

 バーバリティが周りを見渡し観察する。

「危ないよバーバリティ。」

 ポンテ・モーレが腕を掴み前へ進ませる、同期という事もありバーバリティの落ち着きの無さをカバーしてくれるのは彼女の得意とする事だ。

 

 カストディーアが僕の肩をトントンと指で叩く。

「あそこに受付嬢がいるぞ。」

 人が多すぎて周りが見えない事を察してか、背が高いカストディーアは直ぐに発見し教えてくれる、デカ女ってめちゃくちゃ良いよな……。

 いやいや、そんな事より早いとこ受付を済ませないと。

「ありがとうな、カストディーア。」

 進むと列を発見する、時間がかかりそうだ……。

「おい、兄ちゃん。俺の後ろに立つんじゃねぇ。」

 列に並ぼうとするとガラの悪そうな冒険者に当たるというテンプレイベントが発生する。てか、そのセリフやめろ。

「あ、すいません。」

「何がすいませんだ。お前みたいな平凡が銅ランクなんて似合わねぇよ。」

「えぇ……。」

 また、平凡か……ここはクレアトラ街と違って異国人と他種族に厳しい、聖王国特有の感性を持っているそうだ。

「しかし、後ろの女どもは違うな……異種族じゃあ無ければ、全く……ゴバアアアアアアア!!」

「エロい目で見てんじゃねぇえええええええええ!!」

 特に理由のない暴力がおっさんを襲う!!

 なんか、知らんけど殴ってた。動機はありません、ムカついただけです。

「うわ!!なんだ!!喧嘩か?!」

 冒険者の前の列がざわつく、やっちまったああああああああああ!!

「ご主人てさ、アホだよね。」

 ヤミコが何を思ったのかアホとか言ってくる、くそ……僕はアホじゃないのに。

「おい、兄ちゃん……俺はただ。強そうと思ってだな……。」

 こいつ意外と良いやつ?勘違いしちゃったか?

 

「そこまでよ!!」

 知らない女の声が……今度はなんだ?トラブルもいい加減にしてほしい……まぁ、僕が作ったんですけどね。

「この平凡な奴隷使いめ……貴様なぞメルトケーレの人間に相応しくないわ!」

 奴隷使い?何言ってんだこいつ?

 大層な事を言ってるが何者だろう……ギルドタグは服の中にしまっていてランクが分からない。

「お待ち下さい、ひ……いえ、『メルリダ』。彼は本当に奴隷使いなのでしょうか?確かに平凡ですが見た目で判断しては……」

 また、一人何か出てきたな……ギャーギャー騒いでんのがメルリダって奴か。

「何を言っている!この男の後ろにいる女から死臭を感じるのだ、特にオーガの女は多く殺している、間違いない!自分の手を汚さず奴隷に命令させて人を殺す残忍な奴だぞ!」

「ん?ご主人の性格って『残忍』なの?『アホ』じゃなくて?」

 カストディーアが衝撃的な発言をする。

「え?!俺の性格ってアホなの?!(今気づいた)」

 俺ってアホなのか……センシアと同じとか、もう何も言い返せねぇよ……転生前は『堕落』だったのに……こうなってくると実際の性格はアホって事なのかな……はぁ……死ぬか。

 

「……奴隷に洗脳をさせてるなんて……こいつは生きてる価値なんてないわ。とんでもないゲス野郎よ!!」

 さっきらかうるせーな……悲しんでる時ぐらい静かにしてくれよ。

 

 とりあえず凝視、ステータスを開いてみる。

「何を見ている、私を洗脳させるつもりか……この変態が!!」

「へぇー。」

 メルリダっていう女性には『死臭感知』というスキルがある、これは獣人系に多いスキルであり具体的な数は分からないが、どれほどプレイヤーキルをしてきたか把握できるというものだ。ゲームをプレイしていた時はシンプルに『非殺』『殺人』『一級殺人』『シリアルキラー』『PKK』最後に『PK3(ピーケースリー)』というものがあり、PK3はプレイヤーキルキラーキングの略だ。

 恐らくメルリダが勘付いたのはクレアトラ街での戦いが原因だろう、その中でもカストディーアが一番多く狩ったからな。

 

「さぁ、早くお縄につくんだ!!貴様は生かしておけん……この犯罪者が……。」

「えぇ……酷いな……犯罪者はちょっと言い過ぎだろ……。」

「メルリだー……じゃなかった……とりあえず奴隷使いかどうか検証してみては?奴隷は主人を殴れません。」

 メルリダの横にいる女性がなんか話している、そういえばFOOにも奴隷を使う職業があったな……。

「なるほど……そこのオーガの女性よ!この男を思いっきり殴れ!」

「はは……バカだなぁ……そんなんで僕のメイドが殴る訳ないだろ……彼女達は僕を信頼して……ゴハアアアアアアアアアアアア!!」

 その瞬間、体が飛び建物の壁を貫通し外の舗装された道に体が沈む……結構飛んだようで体がバキバキになっている。

「ふざけんな!!私達は奴隷なんて身分じゃねぇ!!知ったような口でご主人の悪口なんか言ってんじゃねぇよ!!私は本気で愛してるんだ!洗脳とかなんとか決めつけんな!!これで分かったか?!アホが!!」

 殴ったのはカストディーア本人……なんで殴ったんだ?

「え……死んでない?」

 心配するポンテ・モーレ。

「ご主人は頑丈だから大丈夫だよ。」

 インテリ犬は焦りもしねぇ……こいつ……。

「おーい、生きてるかー……。」

 服の中でヤミコが騒いでいる、でも僕の体は動かない。そもそも何で遠くにるカストディーアの言葉が分かったかって?それはね、死んだからだよ。


 ヤミコによって命の水を飲み蘇生……てか、何で殴った?

 再びギルド内へ。

「す、すいませんでした……。」

 メルリダはぎこちなく謝る、目線も横だし……社会に出たら殺されるからな?

「どうか、ひ……いえ、メルリダを許してくださいませんか?」

 また、横にいる女性が話す。あんた何もんだ?

「まぁ……別に怒ってないっすよ。」

 その話を聞いてメルリダから反省の色が消えた。急に反省の色を無くすな。

「よし、無事に解決ね!さぁ行くわよ『イレヌス』!」

 すると、イレヌスの腕を引き受付の奥へ……従業員か?それか単に待遇が良いか……まぁ危機は去ったし良いかな。

 どちらにせよランクが高い冒険者であるに違いないだろう。


「てかさーなんで殴ったの?」

 それが一番気になる。また殴られたら、たまったもんじゃない。

「……聞かないでよ……エッチ。」

「は?」

 なんやねんコイツ。

 顔は赤らめており顔を合わせないようにしてくる。

「ダメですよー、恋する乙女の秘密なんですから。」

 バーバリティは甲斐甲斐しく擁護してくる、なんだ……ハブられてんのか俺?


 一悶着あったものの受付を済まし試験場へ、場所は近隣の森で遠くに帝国へ繋がる国境門が見える。

「こんなとこにモンスターなんているのか?」

「安心しろ兄ちゃん、ここには多くの魔物が召喚され続ける。」

「うわ!!」

 さっき前に並んでた冒険者の人間が姿を現す。気配を感じないだと?!

「悪かったって。俺は単にギルドの従業員だ、こうやって冒険者になりすまして警護してるのよ。お前さんが平凡だったから注意しただけなんだって。でも、お仲間を見ればそんなの消え失せるがな。はは!」

 何が『はは!』だ……。

「ご主人は平凡だからなー舐められても仕方ない。私がいるから安心しな。」

「はいはい。」

 カストディーアがなんか言ってる……舐めてんのはオメェなんだよ。

 

「そんな事よりだ。ここ最近、召喚門から強力な犬系のモンスターが多く出ている。俺達みたいな警護要員も今日は多い。だから気をつけろよ?」

「え、ああ……どうも……。」

 

『さぁ!!皆さん、もうすぐ試験が始まります!ルールは簡単、魔物を倒し部位を採取してください。ここの召喚門から出る魔物は『ゴブリン』はもちろん、『ゾンビ』『大型ラット』となんでも出ます。とにかく、ここの森は種類が多いので注意をしてください。召喚門の中に入って狩りに行くのは勝手ですが、自己責任で。それと、最近は犬系のモンスターが多く力が強力になっています。狩った方はポイントを多く付与します。』

 犬系ね……さっきの従業員と同じ事を言っている。とにかくポイントが多いのならば狙わない手はない。

『蹴落とし合いもご自由に、どんな手を使おうと構いません。以上を持って5分後に大量の魔法陣が展開されます。それを目安にスタートとさせて頂きますよ。』

 話が終わり周りを見渡すと独り身の冒険者はイソイソと近くの人とチームを組もうとしている、凝視しステータスを見るとレベルが5から12の冒険者が多い。逆に32ぐらいの冒険者はチームなど組まず時間が来るまでずっと待っている。やはり強者は余裕が違う。

 

「良いか兄ちゃん……ここはモンスターの湧きどころだ。聖王国の森や洞窟を徘徊してるモンスターはここから出てる事が多い。だから、ここから離れた場所はモンスターが力を溜めて姿を変える事が多いのよ、例えば闘牛型のモンスターが力や知識を貯めればミノタウロスになったりって具合だ。逆にここが発生源なら弱いという事、だから銅ランク昇格の試験にここを選んでんのさ。」

「なるほど?他の国にもそういう発生源が?」

「ああ、あるよ。各国に一つ以上は存在しているってとこかな。」

「へぇー。」

 なんか、タメになるっすねー。

「てな訳でそろそろ時間だ。俺達は重要護衛対象がいるからな……。」

「護衛対象?」

「あ、やべ……まぁ、あれだ……賄賂ってやつだ。」

「ああ……。」

 すると、従業の人は人混みの中へ入って行き姿を消す。色々と話を聞いてここの世界の事が少し分かった。

「……あの男気配が分からない。」

「ポンテ・モーレですら分からないのか……そういうスキルか?」

 ステータスには感度、それに結びつく反応がある、敵の存在をいち早く気づける項目でキャットリアンはその中でも感度が高い方でありスキルというか獣人特性というか『ヤコブソン器官』も相まって強いが、逆に状態異常が掛かりやすいのがネックだろう。だから性格を状態異常のかかりにくい『クール』にした訳だ。

 

「バーバリティも分からないのか?」

「匂いが無臭ですね……感知できないです。」

 バーバリティも同じくヤコブソン器官のスキルがあるけど、補助スキルで『犬の嗅覚』でさらに感知能力が高い傾向にある。

 このドックリアンとキャットリアンはそれぞれ感知スキルが違っており他の獣人もそうで、それぞれ違う特徴がある。ドックリアンであれば先程の『犬の嗅覚』というもので感知能力と索敵範囲が広い。それに対してキャットリアンは明け方夕方に限定されるが『薄明薄暮性』というスキルが発動、感知能力以外にも戦闘能力も上がる。


 二人を見てカストディーアが口を開く。

「私は犬じゃないからなーお前らが羨ましい。」

 カストディーアは必要ないだろ?相変わらず変な奴だな。


 その瞬間辺りに大量の召喚門が出現する。

「よし、やるかー。」

 気合いはまぁ十分。とりあえず目立ち過ぎない程度に狩りますか。

 ゴブリンが大量に出現……とりあえず応戦して部位を多く獲得する、レベルの低い単独の冒険者はすぐにボコボコにされて退散するがレベルの高い冒険者は物ともしない、チームを組んだ冒険者は集団の暴力でゴブリンを圧倒する。部位も山分けだろうな。

 

 これが第一派ってところだろうか……さて、次は?

 今度はゴブリンとゾンビ、スケルトンも居る。ブラッドウルフという犬型もおり種類が増えていくな……。

 とはいえ、弱い。こうも歯応えがないと楽しめないな……どうするか……。カストディーアは作業のように粉砕していくしバーバリティとポンテ・モーレは安定して戦闘しレベルが上がっていく。肝心のヤミコは服の中で眠る始末だ……時に人間はスリルを求めるって言うけど、今まさにこの時か?

「はぁ……もっとこう……強いのが来ないのか。」

 どうする、目を瞑って戦うとか?縛りプレイでもするか。

 目を瞑った状態で辺りを無双、今更だが素肌で敵が近いと感じる。やはり転生前とは体の作りが違うのだろうか……。

 

 辺りが片付いたのか戦闘をしている音は聞こえなくなる、そしてまた新しい敵が来るのを感じる。

「おい、逃げろ!!」

「うわあああああああああ!!」

「た、助けてくれえええええええ!!」

 ん、なんだ?今度は結構辺りが騒がしいぞ?

「ご主人、なんか強そうだよ……。」

 バーバリティが僕の体を揺すりながら変な質問をしてくる。

「またまた〜今の僕たちは強いから安心して……」

 目を開けた瞬間異変に気づく。

「ええええええええええええええ!!」

 正体はドラゴンゾンビ、レベルが54とかなり高い。え……ここって弱いモンスターしか出ないんじゃないの?

「逃げろ兄ちゃん!!アイツは危険だ!!」

 するとさっき会った従業員の人が来た、焦っているのが分かるように緊急事態だ。

 

 現在バーバリティが40ポンテ・モーレが42のレベルまで上がった……まだ、ドラゴンゾンビを倒せる程の力は無い、ヤバいぞ……。

「私が先行するぜ!」

「やめろカストディーア!!」

「でもよーこいつ倒せばファミリアに貢献できるだろ?私はご主人を……」

「『絶対命令』だ!!俺より前に出るな!!」

「う……分かったよ。」

 今した、『絶対命令』というのは技の一種でありNPC作成時または獲得時に覚えるものだ、但し転生石を使ったキャラやプレイヤーよりレベルが高い場合は命令を聞かない場合がある。僕はこの力を使わないようにしてきた、彼女達の意思を尊重する為に、ただ今回ばかりは勝手が違う。

 相手はゾンビ……そしてこの世界は未知だ……つまり知らない世界特有の毒にかかった場合どんな状態異常が現れるか……確かにウチには強力な解毒剤もあれば魔法もある、だからと言って安易に戦わせて即死級の何かだった場合は最悪だ。


 すると、背後から誰かが出てくる。

「さすが、平凡ね。私達の力を見せてあげるわ。」

「は?」

 こいつ、ギルドで会ったメルリダって女か……いや、危ないから前に出るなよ……。

「いけません!!姫!!」

 するとイレヌスが飛び出してくる……ん、姫?

「ここは、私の神聖魔法で浄化してあげると言ってるのよ。ここで貢献すれば銅ランク帯へ昇格間違い無しよ。」

 いや、お前のランク屑鉄だったのか……啖呵切ってたから上の人間だと思ってたぞ……。

「喰らうが良いわ!!ダイナモウス神の浄化魔法を!!」

 すると、巨大な光の柱が出現……ドラゴンゾンビは飲み込まれていく。

「おお……流石姫。」

「ちょっと!!ここではそう呼ばないで!!」

 お姫様がこんなとこで何してんだ……。

 とにかく、余程のご入用と見た……チャンスかもな……。

 

「おい、王女殿下!攻撃なんかしてないで逃げるんだ!!」

 従業員の声の後に光の柱からドラゴンゾンビが飛び出す。

「嘘!ダイナモウスの恩恵が届かない?!」

 そうであれば……あのゾンビは別の世界から来たんじゃ?

「危ねぇぞ!!姫様!!下がってろ!!」

 俺たちに色々説明してくれた従業員が前に出て庇う……まずい。

「うわあああああああああ!!」

 体が裂かれ内臓をぶちまける……間違いなく死んだ。

「いやああああああああああ!!」

「姫様!!お早く!!」

 ドラゴンゾンビは次に弱い獲物を狙う……賢い分厄介だ。

 メルリダは腰が抜けて動けない……それがチャンスだとドラゴンゾンビは理解し鋭利な爪を振り下ろすが……そうはさせない。

 振り下ろした爪は前に出て剣で受け止める。レベル54であればこんなもんだろう。

「歯応えはあるか……。とにかく、俺たちの脅威になる奴は全部潰させてもらう。」

 ドラゴンの腕を弾き態勢を崩させると飛び上がって首を切断する、その断面に強力な爆破魔法をぶち込む……再生の能力も鑑みて体をボロボロにするべきだ。

 地面に降り立った瞬間ドラゴンゾンビは大爆破を起こし、爆風と衝撃が肌を伝う。

「ヤミコ。」

「おっすー。」

 ヤミコが一帯全体にバリアを張る。肉片で感染する可能性が高いだろう。

 血肉の雨が収まるとバリアを解いた、唯一の魔法要員としてヤミコを入れて正解だった。

 

 危機は去った……か?

 おっさんを蘇生させるか……その前に。

「お前、従業員に賄賂渡してただろ?」

「え……何でそれを?」

「お前が金で雇ったせいで一人死んだぞ?一国の姫が人の命買って殺めるとか、道楽もいいとこだな?」

「何が道楽よ!!私にはやるべき事がある!!」

「そんなん求めてねぇよ。テメェの内部事情なんか知るか。」

「どうか……姫に当たらないでください。冒険者になったのにも理由があるのです。」

 イレヌスが擁護するが、今はお前に用はない。

「あっそう、だから何だ?自分が権力者なのを良いことに人の命を軽く見てるのか?どうなんだよ?」

「私は命を軽く見てなんか無い!」

 メルリダが反発する。

「だったら、従業員の話を聞かなかった事を後悔するんだな?お前が勝手な行動をしたせいで犠牲になった。王族ってもんは国家の象徴だろう?であれば、忠誠心の厚い人間だったらどうするか……身を挺する事ぐらい予想できるだろ?それにあんたは甘んじたんだ、金を使ってな?お前は大人しくして城に引きこもってろ……お姫様。」

「く……うう……。」

 まぁ泣きますよねー。

 

 さて、なぜここまでボロクソ言ったか説明しよう。まず、普通に偉そうな態度が気に入らん。あと、世話になった人がコイツのせいで簡単に殺されてしまうのが許せなかった。単にエゴだが……ここからが本題だ。

「だから、あんたらの問題を俺達に依頼としてよこせ。絶対に達成する。報酬は後々相談だ。」

「た、助けてくれるの?」

 メルリダは苦渋の表情から一転する。食いついてきたな?

「ああ……どんな依頼も達成してやる。僕たちは他より強い。」

 そして従業員に命の水を飲ませる。ぶちまけた内臓が腹に戻り少しずつ修復していく。

「ん……ここは?」

 すると、目が覚めて状況を把握しようとしている。

「え……蘇生?」

 この世界において蘇生は強力な現象そのものだ、今回カストディーアにぶっ倒されたが、ヤミコが即座に飲ませてくたおかげで、ただの丈夫な奴だと思われたのが不幸中の幸い。なので人前ではあまり大きな力を示さないようにする。それが原因でメイド達を危険に晒すハメになるからだ。

「そういうアイテムもある。秘密にしろよ?他にも強力な戦闘能力と魔法もある。どうだ?雇う気になったか?僕たちは規格外だ。」

 さぁ……どうだ、乗ってくれるか?

「ん……考えさせて……返事は絶対するから。」

 メルリダは疲れたように森の外へ出て行った。


 数分経って従業員は目を覚まし始める。

「あれ……俺は何をしてんだ?」

 当然、状況は飲み込めない。裂かれたのは服だけで剥ぎ取られのかと疑うばかりだ。

「ドラゴンゾンビは謎の爆破をして召喚門が出現しなくなりました。あなたはゴブリンの一派に囲まれて服を剥ぎ取られ失神してたんですよ。」

「お、おう……そうか、助けてくれてありがとな。いや、ゴブリンって男性も襲うのか……いや、ここの奴は知性が無いし……うーん。」

 考えながら従業員も森の外へ出ていく。ともかく生き返って何よりだ。


 とりあえず、一件落着だ。無事屑鉄から銅ランクへ昇格。そして、王族からの依頼も貰えれば最高だな、報酬は依頼を重ねず銀ランクへの試験を許可というのはどうだろう。うん、これが良いかも知れない。


「よし、帰るかー。」

 ギルドで昇格の手続きを終えて帰ろうとするとミトラスのワープホールが出現。アイツも時には気が使えるな。

 中に入りワープする、マジで楽。やっぱりファストトラベル要素は必要だ。

 ワープホールから出るとミトラスが居たが表情が暗い、なんか怒ってね?

「危機が迫ってます。あなたのせいで。」

「あーね。」

 

 早速ファミリアに危機が迫っています……やっぱりフラグを立てやすいのかもな、この世界は……。


 二十一話へ続く……。

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