表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
南極の北極星  作者: 夜月星野
12/24

第十二 木漏れ日

冬の街はきらびやか。

あちこちに溢れるイルミネーション。

赤や青の星のかけら。

人々は、それを見るためここへ来る。


どうして気がつかないんだろう。


強調しすぎる光に魅せられて

身近な木漏れ日には目を向けない。


どうして気がつけないんだろう。


いつもあるものに意識は向かず、

新しいものには引き寄せられる。


それがいけないわけじゃない。

けど、なんかもったいない、損してる。

そんな気がして仕方ない。


きっとどこかで損してる。


家族、親友、先生、恋人……。

そういう人って身近すぎて

時々気づかないことがある。

いてくれるだけで嬉しいのに、幸せなのに、

その喜びに気づけないことが。


きっとそういうときってさ

失ってから気づくんだ。


葉っぱを失くし、裸になった

枯木を見たときみたいにさ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ