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7 エピローグ

本日は、2話更新しております。

6話をご覧になっていない方は、お手数ですが、1話分お戻りください。

 聖女が、その一族と共に、新大陸へと渡ったのは、学院の卒業式から、わずか1か月後のことだった。

 新たな大地は、1年間の3分の1ほどの期間、牛を放牧して土地を休ませれば、継続的な農作業が可能だった。

 山には木が生い茂り、鉱物も豊富。

 透き通った海には、たくさんの魚が泳ぎ、すこし潜れば、色とりどりの珊瑚の群れが見渡せる、美しい所らしい。

 国を挙げての移住事業に取り掛かるにあたって、王は早速触れを出した。

 内容は、学院の卒業式で述べた言とほぼ同じで、この国の土はやがて枯渇し、聖女の力をもってしても、再生が難しくなること。

 現王は、退位後、新大陸へと向かうこと。

 エルジナ国の王位は、王太子のカリトスが継ぐこと。

 国に残るか、新大陸へ赴くかは、個人の自由に任せること。

 新大陸へ行く際は、身分を捨てる覚悟をすること。それは、王自身も例外ではないこと。

 詳細をあげれば限はないが、それは、国民を納得させるのに十分な内容で、ほとんどの者はザカリアス王に賛同し、新大陸への移住を決めた。

 やがて、エルジア国だけでなく、隣国のネスカ国の民も、評判を聞きつけ新大陸に渡りはじめると、それまで移住を迷っていたわずかな者達も、重い腰をあげ始めた。

 結局、1年後、カリトスが王になる頃には、もはやエルジナは国として機能していなかった。

 エルジナ国に残ったのは、わずか100人足らず。

 それも、みな一風変わったものばかりで、いくらカリトスが自分が王なのだから、命令を聞けと言ったところで、まったく聞く耳を持たなかったという。

 カリトスの採決で、無人島送りとなったラビナの消息は、その後まったく掴めなくなり、カリトスと共にフランセアを断罪した4人の少年たちは、半年ほど前から姿を消していた。

 名前を変えて、密かに新大陸に渡ったのではないかとも囁かれているが、真実は定かではない。

 聖女が、かつての隣国、ネスカ国から移住してきた第3王子と恋に落ち、みなに祝福されながら結婚したのは、ザカリアス王が新大陸に移住した年のこと。

 そして、エルジナ国の王であるカリトスが、わずか数人の部下を引き連れて、新大陸に渡って来たのは、その更に半年後のことだった。

 カリトスとしては、自らの器の大きさを見せつけることで、国民に自分を認めさせ、聖女と結ばれ、新大陸の王になろうと画策していたらしい。

 しかし、その時には、フランセアはすでに、愛する男性と固く結ばれていたばかりでなく、国民の総意で、フランセアとその夫が王位に就いていた。

 懐の深い新大陸の王は、カリトスが平民として生きるなら、新大陸への移住を許可すると言ったが、プライドの高い彼が、身分を捨てられるはずもなく、新大陸の王に仕えるかつての部下たちに、「この不届き者をひっ捕らえよ!!」と叫んだそうだが、当然、誰1人として動く者はいなかった。

 結局カリトスはエルジナ国に戻ることにしたが、カリトスに着いて来た部下全員が、新大陸の豊かさに魅せられ、許されるならば留まりたい、と申し出た為、帰ることもできなくなった。

 ……いや、実際のところ、新大陸の王は、カリトスだけでもエルジナへ帰るなら、こちらで船と船員を出そうと言ったのだが、カリトスがもにゃもにゃとまさしく言葉をにごして、うやむやにしたらしい。

 そのくせ、自分は一国の王なのだからもてなせ、と、聖女のいる王城に居座ろうとしたのだから、やはり、たいした根性の持ち主と言えるだろう。

 聖女も、そんなカリトスの暴言を耳にする機会があったが、その度に、夫である王が、カリトスを軽くいなしたので、さほど気にはならなかったようだ。

 こうして聖女は、のちの世に真なる王と謡われた夫や、頼れる家臣たちに護られながら、時に護り、支え合い、日々、人々の暮らしが良くなるよう、母なる大地に祈りを捧げたと言う。


 Fin



#######

(C)結羽2017

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お越しいただき、ありがとうございます。


まだ、投稿を始めたばかりで、操作のしかたもよくわからないのですが…。

確認できただけで、総合の日間ランキング5位、異世界転生/転移ランキングの日間で、な、なんと1位を獲得させていただきました。

最初にこの状況を見つけた時は、のけぞって驚き、それからうれしさが込み上げて来ました。

感謝の気持ちでいっぱいです。

果たしてこのお話が、みなさんにご満足いただけたかは謎ですが、とりあえずわたしは楽しく書くことができました。よし。(ん?)

こんなわたしの書く話でよろしければ、次回作もご覧いただければと思います。

次は、冒険しながら恋愛するお話が書きたいなー…。


最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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