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(仮)異世界放浪記~勇者?魔王?なにそれ?おいしいの?~  作者: ai-emu
【第3章】イズモとトモエとアスカの事情
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【03-06】冒険者ギルドに登録しました

サムスンさんに連れられてきた冒険者ギルドは、ゲーム的テンプレをすべて取りそろえた建物だった。

入口左手にカウンターが5つくらい並んでいる。その奥には、裏口へと抜ける扉があるようだ。カウンター前の壁は、すべて掲示板となっており、いくつか扉がある事から小部屋になっているみたいだ。

入口を入って右手には酒場県集会所?的に10セット位のイスとテーブル、それとカウンターがある。カウンターの横には、2階へつ続く階段がある。現在この酒場には、真昼間から飲んだくれている冒険者?が数人屯しているだけだ。


「シャーシャちゃん、ちょっといいかな?」

知り合いらしい受付嬢に声をかけるサムスンさん。

「何ですか?サムスンさん。門での仕事をサボって、わざわざこんなところまでへ来るなんて?」

「サボっているわけではないさ。これも仕事のうちだ。

まず1点。

こいつらの冒険者登録をお願いしたい。

そして、これが本来の俺の仕事だ。」

そう言いながらサムスンさんは、カウンターの上に、盗賊の首が入った魔法の袋を置き、僕たちの方を視線で指し示す。シャーシャと呼ばれた受付嬢は、僕たちを一瞥した後に袋の中身を確認し・・・・。

驚愕した顔つきをした後に呼び鈴を鳴らした。

呼び鈴で呼ばれた男性に、なにやら託をした後で、

「こちらへどうぞ。手続きはあちらの部屋ですべて行います。」

僕たちを、カウンター正面の小部屋の1つに案内する。サムスンさんは、シャーシャさんに僕たちの事を頼むと、自分の仕事場に戻っていった。


「では、盗賊たちの首見分が終了するまでの間に、ギルド登録をしてしまいましょう。ちなみに、文字は書けますか?」

そう言いながらシャーシャさんは、僕たちの前にそれぞれ登録書類を並べていく。

「3人とも問題なく書けます。」

僕はともかく、トモエちゃんたちも文字スキルがあるので、問題なく読み書きができる。

僕たちは、目の前にある書類を埋めていき、シャーシャさんに渡すとそのまま何かの機械の中に入れる。

「カードができるまでしばらく時間がかかりますので、この時間を利用してギルドの説明をしましょう。」

シャーシャさんは、こう前置きをしてギルドの説明に入った。


【ランクについて】

冒険者ギルドでは、各構成員及び討伐魔物、各種依頼にランクをつけている。

ランクはそれぞれS・A+・A・A-・B+・B・B-・C+・C・C-・D+・D・D-・Eの14階級に別れており、依頼の達成度・戦闘技能・ギルドに対する貢献度・素行態度でランクが上下する。

ギルドランクは、次の事柄のうち、(2)を除き2つ以上を達成した際の上下するものとする。


(1)依頼の達成度

受ける事ができる依頼は、個人では2つ上まで、パーティではメンバーの中で一番高い者のランクまで受ける事ができる。受けた依頼において、連続して5回成功もしくは、10回のうち5回成功する事。また、ランクが上昇することによって、成功回数が2倍ずつ上昇していく。

なお、連続して5回失敗した場合は、ランクを1つ下げる事とする。この場合、ランクアップする際の条件は、連続成功5回のみとする。


(2)戦闘技能

各ランクにおいて、『E』から『D-』に上がる際は、戦闘能力の確認のための試験を行う。試験を受けるEランク同士との試合を行い、5人抜きもしくは、10人試合をしたうち5人に勝てれば条件を満たす。

各ランクにおいて、『B+』から『A-』、『C+』から『B-』、『D+』から『C-』に上がる際は、ギルドが行う試験に合格しないといけない。試験の内容は、魔物等との戦闘を伴う指定依頼を受ける形で行う。なお、初回登録に限り、事前に戦闘経験がある場合は、カードの記載情報に基づいて飛び級でランクが上がる(最大で『C-』とする)場合がある。


(3)ギルドに対する貢献度

各ギルドが指定する低額依頼や無償活動、慈善活動を積極的に行うと、各活動に対して付与される貢献度が貯まっていく。貢献度の数値が10になるとランクアップの条件に適合する。

低額依頼とは、B-ランク以上の者が年4回以上受けなければならない依頼の事。初心者(Eランク)と駆け出し(D+ランク・Dランク・D-ランク)の対し、B-ランク以上の者が戦闘などの実践指導を行う。


(4)素行態度

依頼内容によっては、礼儀作法や舞踏技術等が必要な場合がある。そういった場合、日頃の言動が悪いと受ける事ができない。素行態度があまりにもひどい場合は、ギルドランクを下げる、もしくは、ギルドから追放する場合がある。

なお、『B-』より上のランクは、素行態度が悪いと上がる事はできない。

よって、『B-』より上のランクを目指す者は、日頃の言動及び礼儀作法や舞踏技術など、戦闘や採集とは関係ないスキルも鍛えておく必要がある。


【依頼の種類】

依頼の種類は、強制依頼・討伐依頼・護衛依頼・採集依頼・雑用依頼の5種類がある。

(1)強制依頼

各集落にある支店ギルドが、支店ギルドマスターの権限でその集落内にいるすべての冒険者に対し、強制的に依頼をする事。基本的に、この依頼を断る事はできない。また、ランクが『A-』になると、主要都市に設置されている位置固定型転移門ポータルゲートの登録数を、国内20ヶ所以上、国外10ヶ所以上に増やさないといけないため、足りていない場合は何かの護衛依頼を強制的に受けさせられる。


(2)討伐依頼

各魔物の討伐をする依頼。Eランクの者は受ける事はできない。また、魔物には、討伐ランク(S・A+・A・A-・B+・B・B-・C+・C・C-・D+・D・D-)が設定されており、自身のギルドランクより基本的に2つ上のランクまでしか受ける事はできない(別の依頼遂行時において、たまたま討伐した場合を除く)。

ダンジョン攻略も、討伐依頼に含まれている。ダンジョンについては、自己責任で階層を攻略していってもよい。

ダンジョン攻略以外では、事後報告で依頼を受けてもよい事とする。


(3)護衛依頼

街道を行く商人や旅人の護衛。ランクが『B-』以上にならないと受ける事ができない(世間一般的な礼儀作法がないといけないため)。また、護衛依頼の際に討伐した魔物や盗賊等は、すべて冒険者の財産として処理される。


(4)採集依頼

薬草等の植物素材や、危険地域に存在する鉱石類の採集をする。場所によっては、戦闘技術や索敵技術が必要な場合がある。


(5)雑用依頼

集落内におけるお手伝い依頼。依頼内容は千差万別なため、自身の技量にあったモノを選択しなければならない。

各集落や町への配達依頼も、雑用依頼の中に入る。


【ギルドカードの縁取り】

各ランクを一目で判別できるよう、ギルドカードに各ランク別に色違いの縁取りを施している。

(1)縁取りの色が金色

Sランクに属する冒険者のカードに対して施される。

Sランク冒険者の事を『英雄』と呼称している。


(2)縁取りの色が銀色

A+・A・A-の各ランクに属する冒険者のカードに対して施される。

3つのAランク冒険者の事を『ベテラン』と呼称している。


(3)縁取りの色が黒色

B+・B・B-の各ランクに属する冒険者のカードに対して施される。

3つのBランク冒険者の事を『一人前』と呼称している。


(4)縁取りの色が赤色

C+・C・C-の各ランクに属する冒険者のカードに対して施される。

3つのCランク冒険者の事を『半人前』と呼称している。


(5)縁取りの色が青色

D+・D・D-の各ランクに属する冒険者のカードに対して施される。

3つのDランク冒険者の事を『駆け出し』と呼称している。


(6)縁取りなし

Eランクに属する冒険者のカードに対して施される。

Eランク冒険者の事を『初心者』と呼称している。


【その他の決まり事】

(1)権力の介入の禁止

冒険者ギルドには、あらゆる権力の介入が禁止されており、ギルドの構成員になった者は、自身の所属する組織や家が持つ権力を行使してはいけない。もし行使した場合は、構成員の資格を剥奪したうえで、それ以降ギルドに関わる事を、所属する組織や家を含めてすべて禁止する。


(2)武器の使用制限

集落内においては、基本的にあらゆる武器の使用を禁止する。ただし、依頼内容によって魔法を使用しないといけない場合があるため、魔法使用に関しては攻撃魔法のみを禁止する。

集落の外においては、武器の使用は自己責任とする。


(3)喧嘩の禁止

冒険者同士の喧嘩や乱闘は、どんな理由があろうともその行為を禁止する。

なお、暴力しか解決できない者が多いため、ギルド指定の場所でのみ冒険者同士の戦闘行為を認める。


(4)討伐魔物の確認方法

討伐した魔物は、ギルドカードの裏側に種類別に記入されていく。なお、記録の保存期間は、討伐後1ヶ月となる。

討伐した魔物においては、その部位が買い取り対象となっている場合があるため、その情報をしっかりと記憶しておくことが報酬増額の第1歩となる。


(5)ギルドカードの再発行

ギルドカードを、何らかの理由で噴出した場合は、金貨1枚で再発行をする。尚この際のギルドランクは、ペナルティとして2つ下のランクで再発行をするので要注意。

他人のギルドカード(商業ギルドのカードや職業刻印板ジョブカードなどを含む)を発見した場合は、速やかに最寄りの各ギルドに届け出る事。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ギルドの決まり事を聞き終えたころ、僕たちのギルドカードができ上がってきた。シャーシャさんは、僕たちの前に各自にギルドカードを置き、ご記入がないかの確認をするように言ってくる。その後、ずっしりと重たい革袋を3つ差し出してきた。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

=冒険者ギルド登録カード=

【登録者名】イズモ

【ギルドランク】C-【職業名】修道女

【パーティ名】ジャポニクス

【パーティメンバー】

①申請者②トモエ③アスカ④⑤⑥⑦⑧⑨⑩

【攻撃手段】

魔法/支援/回復/その他

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

=冒険者ギルド登録カード=

【登録者名】トモエ

【ギルドランク】C-【職業名】魔法使い

【パーティ名】ジャポニクス

【パーティメンバー】

①申請者②イズモ③アスカ④⑤⑥⑦⑧⑨⑩

【攻撃手段】

杖術/魔法/その他

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

=冒険者ギルド登録カード=

【登録者名】アスカ

【ギルドランク】C-【職業名】武闘家

【パーティ名】ジャポニクス

【パーティメンバー】

①申請者②トモエ③トモエ④⑤⑥⑦⑧⑨⑩

【攻撃手段】

格闘/刀剣/長状/打撃/投擲/その他

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「この皮袋には、過去1ヶ月以内に倒した魔物の討伐報酬と、先程報告に上がった盗賊団の賞金が入っています。討伐報酬は、討伐した魔物と、盗賊団の殲滅依頼を事後報告として受理してあります。袋が3つあるのは、報酬をこちらで3等分しておいたからです。

討伐した魔物の素材や、ここまで来る道中に何か採集してきたものはありますか?」

「たくさんありますが、どうしましょうか?」

「ではこちらにお越しください。」


こうして、僕たち3人は、異世界エジャプルスにおいて、冒険者としての第1歩を踏み出したのでした。

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