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異世界遁世  作者: 半防御 with G
龍王になってみた
50/50

第50話 もう遁世したいのに

ついに完結のチェックボタンをクリックすることとなりました。

50話なんて3か月くらいかかるのではと、まったくの甘茶でかっぽれな事ですが、

なかなかココロにくるものがありますね。

今、職場で堂々とサボって前書き欄に記入しているというのに。

オレ、なろう系に投稿してるんですよと同僚に言えない。

投稿月時バレたらマジやばいから。

戦うことなく異世界を満喫して、あ、襲われたことあったな、あったっけ?

わからん、読み返すか。

あれから2年が過ぎた。

ショウは約束通り龍王の座を降り、ただの「龍族の王子」に戻った。

ホエイパウダ(義父)は、娘のファミマを次の龍王にしたがっていたが、それは叶わなかった。

ふふふ、残念だったな。

ファミマは現在、第2子を妊娠しているのだ!

妊婦に王務はさせられない。

だからホエイパウダが復帰……。


「……となると、半年後に出産したら、またお主が龍王じゃのう」

「……あ」

ソルビトール(曾祖父)が事も無げに言った。

そうだ。

新たな龍族のしきたりでは「親が働き、祖父が育てる」。

つまり、半年間の育休(俺にとっての夏休み)が終われば、また俺が龍王代理だ。

……逃げ場がない。

ならば、この半年間、思う存分「ただの人族」を謳歌しようではないか。



久々に、【転移魔法】の可能性を追求してみることにした。

足元に「転移口A」を開き、頭上に「転移口B」を開く。

Aにボールを落とすと、Bから加速して落ちてくる。

これを横向きに応用して……。


バシッ!

自分の投げたボールが前方の穴に入り、となりの穴から飛び出して、自分で捕る。

「……虚しい」

高速「1人キャッチボール」が完成した。

成果はあったが、心が寒い。

やっぱりキャッチボールは相手がいないとダメだ。クレメンスとやろう。



■チーギュウ城・貴賓室

俺はキャッチボールの相手を求めて登城したが、そこで衝撃の報告を受けた。

「報告があります。……授かりましたー!」

「あ……うん、嬉しい!」

クレメンス(ハシガミ)も第2子をご懐妊だ。

悟られぬよう、テンションを上げて喜んだ。

いや、嬉しいのは本当だ。

横ではオワコン前国王が「曾孫が増えるぅ~」と泣いている。

平和だ。


そんな中、グウカワ王女が「ゼンコウダマシイ連合(南大陸)」の担当になると言い出した。

「やっぱりさー、男は南国よ。筋肉質で、小顔で、優しくて、家族思いで……

でも『私の事が一番だよ』って言ってくれる人がタイプなのよねー」

「……(注文が多いな)」

俺は無言で親指を立てた。

きっと居るよ、そんな都合のいい男。南大陸は広いからな。



こうなってくると、何が何でもキャッチボールがしたい。

俺は新都市ツイフェミにある、はるか学園・野球課のグラウンドへ【転移】した。

グローブを着けて歩いていると、視線を感じた。

「あれ、龍王さまですよね?」

「ソルビトール商会の創業者でしょ?」

「RyutubeのCEOだって!」

「Pexのランカーだ!」


ワラワラと学生たちが集まってくる。

サイン攻め、握手攻め。

……これ、松坂大輔の春季キャンプの時ってこんな感じだったのかなぁ。

俺は角を曲がった瞬間、逃げるように【転移】した。



■ショウタウン・料亭互助会

馴染みの店なら大丈夫だろう。

俺は裏口から厨房へ入った。

「おーい、ジャーガーくん。野球しよーぜー」


だが、そこでは何らかの「サプライズイベント」の練習が行われていた。

急にアップテンポな音楽が流れ、スタッフが一人ずつ踊り出すやつだ。フラッシュモブか。

看板には『祝・第2子!』と書いてある。俺のための予行演習だ。


「……ワンツー、ワンツー!」

見ると、あの厳格なチークワンブーまでキレッキレに踊っている。

へぇー、あいつ踊れるんだ。

……見なかったことにして、俺はそそくさと出てきた。



■魔の森・最初の拠点

結局、またここに来てしまった。

誰もいない、最初の場所。

結界の中だけが、俺の安息の地だ。


「……当初の予定とは真逆の、世界一の有名人になってしもうたなぁ」

焚き火を見つめながら呟く。

いいんだよ、世界が平和であるならば。

でもね、たまには「ひとりの名も知れぬ男」になりたいんだよね。


俺は立ち上がり、虚空に手をかざした。

MP:GOD+(測定不能)。

今の俺なら、もっと遠くへ繋げられる気がする。

新たに開発した【超長距離転移門】が開いた。



■???

国境のトンネル(転移門)を抜けると、そこは雪国……ではなく。

舗装された山道だった。

目の前には、立派な「二階建てのトイレ」。

そして、山頂付近まで荷物を運んできたらしい「軽トラ」。


「……高尾山だ」

間違いない。

東京都八王子市、高尾山の山頂付近だ。

神クラスの魔力でこそ実現した、世界線を超えた転移魔法。

「Ha, ハウ ドーゥ ユー デゥー?」

ナップサックを背負ったご婦人が、俺の格好(異世界の服)を見て外国人だと思ったのか、

英語らしき言葉で話しかけてきた。


「……日本語でおkです。つい懐かしくて。6号路(沢沿いコース)経由で帰りますから。

平日はいいんですよね。あ、そうですか、ありがとうございますー」

俺はグローブを外して、ご婦人と握手した。

久しぶりの日本語。久しぶりの湿気。

なんか、世界線を超えてしまって大丈夫なんだろうか?


ピロリン♪

懐に入れたスマホ(Xmove xvi)にメッセージが届いた。

送信者は『異世界神』。

『せっかくだから、八王子のココイチで「ほうれん草ソーセージカレー」買ってきて。2辛な』


「……公認なんだ」

俺は苦笑して、山道を下り始めた。

(完)

一旦商会に戻り、貴金属を取ってきます。

金属を現金化します。

カレーを買います。

一旦世界神に届けますが、自分は食ってないなと気が付いて、

後々バレたら面倒だからと、奥さんたちと勇者をつれてココイチで食います。

喰った後に「どうする?帰る」と勇者に聞きます。

「様子だけ見てくる」といいます。

実家行って、元気なののは良かったけど、失踪届取り消さなきゃといって警察へ。

適当に書いてって魔法かけて出て、スーパーで買い物して帰ります。

で、知らんふりしてフラッシュモブ。 ありがとうございました。

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